七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
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| 2005年10月11日(火) |
懐かしさを感じるアニメ |
私さえ見たことのないアニメ「三丁目の夕日」を、息子がMXテレビで毎週見ている。 先日、古本屋のま○だらけに行った時も、原作マンガ本を「あっ!これだ!!」と見つけたのは息子だった。 このアニメには、昭和30年代の日本の日常が描かれている。 私が育ったのは昭和40年代だが、私の家は同級生の家庭よりも昔ながらの生活を送っていた。 だからなんだろうか、このアニメを見ると懐かしさがこみ上げてきて、今日はなぜか涙が止まらなくなった。
今日の話のバックには、坂本九の歌が何度も流れていた。 私はこの人の歌を聴くと、どうしても日航機のことを思い出してしまう。 あの当時、テレビが見れなかった。まだ鬱になっていない頃から、衝撃的な映像が見れなかったのだ。 この夏、TOKIOのたっちゃんが坂本九の役のドラマをやった。録画はしたけれど、 実は全く見れなかった。 そのドラマとCDの宣伝に来た柏木さん母子の歌声を、たまたま行った駅ビルで聴いたが、 その時も目頭が熱くなり、最後まで見れなかった。
その今日の話で号泣してしまったのは、「ジェンカ」が流れた時だ。 私が幼稚園くらいの頃、クリスマスに撮った写真があるのだけれど、自分でもしっかり記憶している。 家族みんなでジェンカを踊った。その時の私の写真は、本当にくったくなく笑っていた。 思わず声に出してしまった。「子供の頃に戻りたいよ・・・」 息子が心配して、テレビの音を消した。 「大丈夫だから。音出していいよ」と言ったものの、涙は止まらなかった私。
戻りたくても戻れない。 あなたが戻りたい過去はいつですか?なんて訊かれても、それは映画上だけの話であって、 戻りたくても戻れないのだ。 私はあの映画は見れない、見に行けない、見なくても自分がいちばんよく知ってる、 感動ではない心の底から湧き上がる涙。
今日の「三丁目の夕日」には、出生の秘密など何にも知らない頃の私がいた。
これを読んでくださってるみなさん、親子が一緒にいられるってこと、ものすごく幸せなことなんだと 私は思います。 いろんな親子がいて、確執とか憎しみとか生まれると思うけれど、どうか一緒にいられる時間を 大切にしてください。 私も、育ててくれた両親をいつもより大切に感じた夜でした。
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