夏目久美の生きてりゃ上等!



夏目久美の生きてりゃ上等!


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●KUMI NATUME●
2007年01月25日(木)    「天使の梯子」と「海辺のカフカ」



 まいった。

 ↑三冊一気読みしたら、

 まさに頭ぐるぐる状態。





 「海辺のカフカ 上・下」 村上春樹
 「天使の梯子」 村山由佳


 この作者方のお2人の共通点っていうのが、
 個人的に感じるのは
 性っていう本能が=「生きる」って事に切実に繋がって書かれる事。

 
 で。

 「両作者作品って。面白いけどほとんどの作品エロいよね。」

 と、読んだ事ある人に聞くと。

 「エロいかあ?」

 と男性はこう答が返ってくる。

 あー…。この程度でエロとは言わんのか男性は。
 そーか。そーか。と頷く私であった。



 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 
 「天使の梯子」村山由佳



 は、そんなに頭ぐるぐるする話では無いんだけど。
 むしろ「天使の卵」での取り残された課題がすっきりしてて
 納得感があるし。
 大泣きはしないんだけど、後からホロリと泣けた。


 「天使の卵」で1番悲惨な扱いされてたのが夏姫ちゃんだったので。

 (え?そーでもない?…うむむ…。
  そりゃ、1番辛いんは春妃だろーけど…。
  何ていうか。1番理不尽な立場だったんだよ。夏姫。
  悪くないんだよ。むしろいい娘なのに。
  振られた上に心残りの元彼が親愛なる姉と付き合ってて。
  しかも秘密にされてて。
  姉に元彼への恋愛相談してたんだよ。苦笑)

 この娘はこの先どうなっちゃうんだろう…。
 という気持ちがあった。
 その彼女のその後の人生が読めたのは幸せでした。

 何か…。
 人はひとりになんないと、
 次の恋愛が本気で出来ないんだな…っていうか。

 そーか。そうだよな…。ってとこが…。ホロリと。



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 「海辺のカフカ 上・下」村上春樹





 ファンタジー+グロさ+若者成長物語?





 不思議な迷路世界と、
 有りそで無いだろというリアルさを
 行ったり来たり。



 現実でたまに見かける「何だそりゃニュース」を元に、
 個人的な謎説きのようにして絡ませて
 個々の登場人物の話がいずれクロスされる。


 クロスした瞬間は「繋がったよ!そういうことか!」
 という意味不明な達成感。
 (推理物でも無いのに。笑)


 結果、頭ぐるぐるする感覚になるんだけど。



 頭に残ったメッセージは

 「1つ1つを見ればバラバラな出来事も、
  大きな流れで全体的に見れば必要なことなんだよ。」

 みたいな?そんな感じ。


 凡人がこんなん書くと、
 まず分散的になって。文章がまとまんなくって。
 途中で書くのを投げ出しそうな話。

 
 不思議な国のアリスっぽい感じ…?

 御手洗潔シリーズみたいな感じ?(はい?)

 「アルジャーノンに花束を」みたいな感じ?(んん?)



 宇宙人は出て来ないけどUFOは出てくる…。

 アレは神様なのか宇宙人なのか何なのか
 さっぱり解んない種類のモノが出て来る。
 けど、それは謎のまま。


 流れ的に、知り合いでも無い人達が結局繋がってて。
 神様(?)じゃ結果的に変えられない、
 ある筈じゃなかった歪みを。
 ただの人が元に直す、と。


 それぞれが1番いい結末を互いの場所で迎える、と。




 猫が大好きな人は読まないほうがいいのか…?

 だけどアレは…抽象的に猫にしてるだけで
 実は人間だって事もあるファンタジーで無い現実歴史。



 ま、そんなグロい現実でも。
 生きて行きましょ、みたいな?


 そんな感覚な話。

 
 …うーん。まだこっちは正直消化しきれてません。


 けど、いちばん好きなだったのは。

 じいちゃんが亡くなった時のホシノ君が。
 それでもじいちゃんの生きてた意味はあったよって、
 自分の中に人の記憶や想いが残っているような台詞んとこ。



 あれ。ニ作品、微妙にそういう部分、リンクしとる?

 はて。







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