りじぇシリアス話。
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飽きることなく願ってた
果つる祈り やまない願い
僕の願いは
ただ
ただ強くなること
それだけだった
自分のためだけに――
目の前には泣き崩れる小さな背中がある
声もなく ただ苦しそうに涙を流す
そんな姿は見たことがない
「ジェームズ・・・っ」
いつも笑ってるジェームズがこんな風に泣くだなんて 信じられなかった
「どうして・・・」
どうして泣いてるの・・・
何を思うの
君には何がミエテルノ
僕の目の前にいるその人は
祈るように手を自分の胸におき
地面に頭をつけ ただ涙を流した
ただ 涙を
ああ、僕は見てはいけないものを見てしまったんだ
そう思った
そう
思ってしまった
自分がすごく嫌になった
見てしまわない方がよかっただなんて
なんてことを・・・
ジェームズは弱さをださない いつでも笑ってる 強くて とても 優しくて
だから
とても切ない
僕は彼の奥深くまで入り込みたいと 願ってきた
弱さも見せてほしい 悲しいのなら泣いてもいい
そう願って 願って
たのに
ああ、何故
なぜだろう
彼に言う言葉が見つからない 空気がふるえる度に 僕の喉はカラカラになる
僕は 僕はなんて無力なんだろう
守りたいと思う
その人でさえも守れない
悲しみを和らげることもできない 涙を 止めることも
笑顔を与える事も
震える自分の手を握りしめた
嗚咽が聞こえた
遠くで優しい歌が響いても
僕の胸は締め付けられたままだった
空ハ青いのに 雲は穏やかに流れているのに
君はただ
うずくまって 泣いていたんだ
幼い頃
僕は 僕の為だけに 自分を守るためだけに 強くなると 生きてきた
周りは 皆 敵だらけだった
安心することなどなかったし
誰かを信じることなど あるはずなかった
あるはず なかったのに
ねぇ
君に出会ってしまったんだ
君に 君に
弱さもあったし 醜い部分もあった 何より誰も信じてなかった僕を
君が包んでくれたから
僕は 君を守ると誓ったんだよ
君のために強くなりたいと
誰かのために強くなりたいと
初めて思ったんだ
「・・・ジェームズ・・・」
震える指先は 君を求める
崩れそうな両足は 君を探してる
流れる涙は自分を戒めるためのもの
もっと もっと強くなれ
今、自分にある精一杯の力を
君に与えられるだけの力を 今
君が必要としてくれるなら
ただ 飽きることなく願ってた
誰に祈っても叶う事のなかった 祈りは届かなかった
それでも 願っていた
君を守れる自分に
もっと
もっと強くなれるように
君が最期まで 幸せに笑っていてくれるように――
祈りは それでも 届かなかった
それでも
ただ
―願っていた
end
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どんなに祈っても 叶わないこともある
それでも人は願う
願いは あなたを強くする
リーマスはジェームズを守れなかったけど でもね、きっとその思いがジェームズをいっぱい いっぱい救ってきたんだよ。 だから、泣かないでね、諦めないでね、目をそらさないで。 誰かを守りたいと思う、その心はとても尊いものだよ、強い ものだよ。
という思いだったり。
アレですよね、いざその時になってみると 思い描いていたようには、望んでいたようには出来ないのですよ。 力になりたいと心底思っていても、何も出来ずに後悔だけが募る時もあると思うのですよ。 そんな自分を弱いと、嘆いたりもすると思うのですよ。 でも、その時に、力になりたいと、強くなりたいと思えたなら、それは全然無駄なことなんかじゃなくて、とても、とてもいとおしいものだと思うのです。
もっと もっと強くなれ
私がいつも、負けそうなとき、くじけそうな時、誰かを 助けられずにいるとき
願う言葉です。
祈れば届くなんて思っちゃいないし 願えば叶うなんて そんなのもあんま信じてない
けど
自分を前に進ませるための願いを 何度でも唱える 前が見えなくなったら 何度でも願う
強く 強くありたいと
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