謙虚な王様〈ブルガリ・プールオム〉 - 2003年07月22日(火) まぁ今回急に香水選びにハマった理由の一つにヒマだ、ということがある。 ヒマといってもヒマ人という意味ではなくて精神的にヒマだ、という事。 酒を医者に停められているので精神にスキマが出来た。 そのスキマを香水をクンクンする事で埋めようとしているのだ。 俺は香水は好きなんだが、コレクタ志向では無く気に入った一品があればそれを使い続けたいと思うタイプ。 何よりもう使わなくなった香水のボトルを見るのが何とも心苦しい(何か「使え〜、俺を使え〜。天下御免のシャネルやで〜」という怨念が聞こえてきそう)。 男の部屋に香水のビンが立ち並んでいるというのも好きじゃ無い(オッサンの考えかもしれないが)。 そんなわけでボトルで購入するのは本当に気に入った一本、普段使いにもう一本。 せいぜいそんなもんにしたい。 「ボトルで購入したい」を「やりたがり200」とし点数を付けていきます。 点数とその香水の出来自体とはあまり関係無いと思ってください。 例えばスカルプチュア・オムなんかは良い香りとは思うのだが年齢的にちょっと合わないなぁ・・・という判断もあるわけで。 あくまでも自分がそのボトルを購入して30mlないし50mlを使い切りたいと思うか、が点数の多寡に関わります(怨念が聞こえるのが嫌なので)。 狭き門なので多少点数が辛かったり、アラ探しみたいになってしまうのはご了承ください。 ----------------------------------------------- さて第一品目。 雑誌やWEBのメンズ・フレグランスのランキング等で圧倒的な一位を誇る香水。 ブルガリ・プールオム。 いきなり一品目でこれを出しちゃうとこの後辛くなるかなとは思うが。 だけど量り売りで注文して一番最初に届き、つけてみたのがこれ。 これを嗅がなかったらこれ程香水選びにのめり込まなかったと思うほどインパクトがあったので、まずこれを選んでみた。 アトマイザーが封筒で届きドキドキしながら封を開ける。 シャワーを浴び体を清潔にしてからウェストに吹きかける。 「あ・・・何て爽やかな・・・」 グレープフルーツの香りが鮮やかに立ち上がる。 紅茶の香り、ダージリンの香りがベースだそうだが「そう言われりゃそうかな?」と思うくらいであまり感じないなぁ。 鼻の良い人だったらこの紅茶の香りも堪能できるのかもしれない。 かすかにほろ苦さを感じる。 この苦さがまた良いんだよね。 グレープフルーツの苦味なのかダージリンの苦味なのかは分からないが、香りに奥行きを与えている。 これが現代のNO.1の香りかぁ。 さすがだねぇ。 万人向けという言葉は悪い意味で使われる事が多いけど、これは違う。 この香りが街中で漂って来たら誰もが「あ、良い香り」と思うだろう。 何よりも自分がつけていて気持ち良い。清々しい。 こりゃ凄い香水だ。 聞いたところに寄ると日本の商社とブルガリが日本人の香りの嗜好を徹底的にリサーチしプロデュースしたらしい。 そういう話を聞くと「けっ!そんな思惑に乗せられてたまるかよ!」と思うのだが。 だが悔しいが良い香りだ。負けた。 〈結論〉 あまりに有名で他人とかぶるのが嫌というのは確かにある。 タスカニーをつけていて良かったのがそこだ。他人とかぶる事がまず無い。 「良い香り〜!この香りって何?」 「ふっふっふ☆マドモアゼル。これはね・・・」 というのが一つの楽しみではあった。 ブルガリ・プール・オムにはそんな楽しみは無いかもしれない。 だがそんな事も関係なくつけてみたい。素直にそう思わせるこの香水はやはり凄いよ。 持続性が弱いのが残念。買うんだったらエクストリームの方かな。 やりたがり180。 ...
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