ビリヤードしようぜ!初心者歓迎★番外編★...金の字

 

 

FAKE OR REAL? - 2002年02月26日(火)

昔、付き合ってた娘がデザイン事務所に勤めていて。
その事務所が某タレント住職の寺のパンフレット製作を受注した。

そのタレント住職のウリは心霊鑑定と除霊。

彼の心霊鑑定というのは水晶の玉を用いる。
その中に霊が映り込むと言う。

勿論、彼女が製作したパンフレットにも使われた。
霊が映り込んだ水晶の玉の写真。

「あれねぇ・・・。水晶の写真にエアブラシでちょっと細工をするのよ。いかにも霊が映っているかのように。私自身がしたから間違い無いわ」
「ふ〜ん、そんなもんか。やっぱり」

彼女が寝物語に語った話。


そのタレント住職がインチキ心霊写真でバカ高い祈祷料をとり、その金でランボルギーニ・カウンタックを乗り回していようが、愛人を囲っていようが俺には関係無い。
いくら高い祈祷料と言っても、タカが知れているだろうと思うからだ。それで依頼者の心が平安に導かれるなら安いもんかな、とも思う。
まぁよく考えりゃ、彼女がそのインチキ心霊写真製作で得た報酬というのもその写真を信じた依頼者の懐から出た金の一部なワケで、その金で俺は飯を奢ってもらったりしていたのだが。

だが、某宗教団体のように、帰依する為に全財産をお布施として寄付しなければならないとか、何百万もする壷を買わされれるというのはやはり問題があるだろう。
ましてや、聖戦や救済と称して無差別殺人に走るというのは論外だ。

心の平安というのは何から導かれるのか、と問われれば答えは色々あるのだろうが俺は「寛容の精神」ではないか、と思う。
それは他人を殺める、という発想から最も遠い所にあるものだ。


それでもカルトに走る若者が後を絶たない。

何故、自分の目で見ようとしないんだろう?
水晶越しに何が見える?
この世をさまよう亡者が見えるって?

もし見えるとしたら、それは君の前に座りいかめしい顔で霊障を説いている“金の亡者”の影だろう。
もしくは廻りまわってきた君の金でハンバーグ・ランチをマヌケ顔で食べている俺の影も小さいながら端っこに映っているかもね。

それがREALってヤツだ。




...



 

 

 

 

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