B.R - 2001年12月14日(金) 一月くらい前かな。 全国紙の地方版を読んでいて、俺は寒気を感じてしまった。 たしか山形の中学校でのハナシ。 その中学校では、人間教育の一環として、生徒に便所掃除をやらせるそうな。 まぁ、誰もが嫌がる便所掃除。 誰かがやらねばならない、という事を教えるには良い、という事は解かる。 だが、おぞましいのは、それを生徒に素手で行わせた、という事だ。 ・・・一月前の新聞。手元には無い。 あまりにもおぞましい記事だったので、俺も熱心に読み返した訳でもないが。 たしか・・・素手で・・・何の器具も使わずに「自らの手で」・・・便器の汚れをこそげ落とした・・・、との事だった。 さすがに雑巾等は使ったのかな。 ・・・いや、そんな記述は無かった。 ゴム手袋は? ・・・そんな記述も無かった。 これって児童虐待じゃねーのか? だが、変な価値観を持った大人がワケのわからない事を子供に押し付けるのは世の常でもある、と言える。 ドンマイ、ドンマイ。 世の中そんなサイコ野郎ばっかじゃねーよなぁ。 だが俺が本当におぞましい、と思ったのは。 そんな無体を押しつけられた生徒のインタビューに対する答えだった。 「自分の手でピカピカになった便器をみると清々しいです」 嘘つけ! 百歩譲って、「他人が汚した便器を自らの手で掃除して、清々しいと思う子供」がこの世の中に存在する、とする。 だがそんな奴千人に一人の割合でいるのか? いや、万人に一人?・・・イメージでけへん。 少なくとも、そんな極端に偏向した思想の中学校にそのような極端に偏向した子供が存在している、という偶然は考えにくい。 その子供は「大人に対して『こういう態度をとったら気に入られるだろうな』といつも考えている子供」である、と考える方が自然だろう。だとしたらクラスに2・3人はいるはずだからだ。 そして、「人間教育の一環として児童に素手で便所掃除をさせる中学校」を美談として新聞に掲載する新聞。 この学校・児童・マスコミの三者。 気持ち悪いよな。 ズレている、と思うのは俺だけだろうか。それとも俺の方がおかしいのか。 多分、「こんな事やってられるかよ!」とか言いつつ体育館の裏で煙草を吸っていたワルガキ達がいたはずだ。 俺はそいつらを支持する。 お前等が正しい。 「バトル・ロワイヤル」という小説があった。 あれは虚構なのだが。 現実はもっと緩慢に、しかし確実に子供達の首を絞めていく。 ...
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