陸橋...東風

 

 

どうなることやら。 - 2011年06月07日(火)

其の人と一緒に飲みに行く約束を取り付けたのである。
この日どうですか、とメールしてから全く音沙汰がなく、結局しびれを切らした私から
改めて「先日の件ですがご都合はどうですか」と聞いたのだった。


結果的には都合は良かったらしい。
まぁ私にとって都合よく解釈すると、恐らく其の人はこの返事を言いたいんだろうな、というタイミングがこれまで何回かあったのである。
ただサシで飲むか、と言っている状況的に、他の人に聞かれると後々面倒というか
そういうことがあって私自身も中々言いだせなかったのは事実。

しかしながら其の人が狡いと思うところは
自分で「サシで飲みに行きたい」とか言っておきながら行動は私に起こさせる点である。
何の牽制なのか知らないけれど。
「どういう展開になっても、誘ってきたのはお前」ってことなのだろうか。
それはそれで別に良いんだけど。
誰かのせいにするつもりなんて毛頭ないのだから。

ただ其の人も私も家庭持ちなのである。
もっと言えば其の人は私の夫のこともよく知っている。
そういう訳で、いかがわしい関係になる可能性は低いと思われる。
何より私は其の人の好みではないらしいことは、他の人づてに知っている。

そして私の中での気持ちも揺れている。
其の人が以前職場の人に手を出したとか出さないとかで揉めたらしい、という話は前から知っていた。
だから今回の牽制のようなものも、その辺の警戒心からなのではないかと推察する。
一方で、これも噂で今は他の病棟の看護師さんにご執心だという話も聞いた。
また同じ轍を踏もうとするとは馬鹿じゃないか、と私は思い。

結論から言うと気持ちがちょっと冷めたのである。醒めた、の方が正しいかもしれない。

という訳で本当にサシ飲みでいいのかというのは随分迷った。
「サシで良いですか」という問いかけに、其の人は「お前に任せる」と言い。
ニュアンスの理解にちょっと困っているのも事実である。
サシで良いと言われない以上、良識に訴えた軽い拒否なのか、と。

でもきっとこんな機会に次は無いだろう。
そう思ったので、今回はサシにしておいた。

にしても場所も時間もメンツも私任せかよ、と思い軽く毒づく。
まぁ部下である以上いいんですけど、指定くらい欲しかったものである。

其の人にとって私は可愛い部下、という立ち位置を忘れさえしなければ
おかしなことになることはないのだから。


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