陸橋...東風

 

 

正直に - 2011年05月14日(土)

気がつけば其の人がとても好き。
もう認めざるを得ない。
日がな一日、其の人のことばかり考えていた。
考えたってどうしようもないけど、頭から離れないし。

何度同じことを繰り返すのだろう、と
私は自分の愚かさにため息をつく。

これが本当に恋なのかと言われると
私にははっきりとした返事ができない。
何故なら、其の人をとても尊敬していることが事実だから。
尊敬と恋を混同しているのならば、そこは私は自信が持てない。

ただ恋に落ちてしまった、嵌まってしまった感覚があったのだ。

それがどのタイミングだったのかも、はっきり解ってしまった。

でも。けれど。
其の人は私にそういう関係を望まない。
だから私の気持ちは其の人にとっては迷惑なだけだろう。
それでも止められないのが、或る意味とても悔しい。

『あなたが気付かせた恋があなたなしで育っていく』
『悲しい花つける前に小さな手で摘んでほしい』

そういう歌詞があったけれど、まさにそんな気持ちだ。
ひっそりと枯れればいい、と願い続ける。
これ以上大きくならないうちに。
楽しかったはずのものが辛いものに変わってしまう前に。


其の人はあの日、突然私の手首を掴んだ。
それはどういう意味だったのか。私には解らない。


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