陸橋...東風

 

 

少しずつ、少しずつ。 - 2010年11月02日(火)

君が過去になっていく。
君を過去に置いていける。
この作業には少しの痛みが伴うけれど
ほら少しずつ、私は身軽になっていく。

君は私の目の前にいる。
ずっと私の目の前にいた。
そしてこれからも目の前にいるだろう。
だから変わったのは私の心。

結構、時間がかかったよ。
決して楽な作業では無かった。
それくらい私は君に魅かれてしまっていたんだ。

今だって私は君を目で追うだろう。
けれどその見え方が少しずつ変わってきた。
君のことが好きだった頃の歪んだファインダーが
ちょっとずつ取り払われてきたんだ。

君のことを想うと、まだ少し悲しい。
どんな恋でも手放すとなると、感傷がつきまとうものだろう。
でもきっとそれは泣き笑いなんだ。

もう一回、君をただの友達として思える。
それを望んだのは誰でもない私なのだから。

そして私はやっと自由になる。
君への勝手な理想と不自由な想いで固められた檻の中から
完全に出てしまうまで、あと少し。

きっと振り返ってしまうだろう。
引き戻されてしまいたくなるかもしれない。
でもそれすらも、私は否定しない。
なるようになればいい。
願わくば、私の自由な方向に。


そうして自由になった私は
君の眼にどう映るんだろう。

知りたい。けれどどうでもいいことだ


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