君のことを考える。 - 2009年04月09日(木) 先週末、引越しを手伝ってもらった親へのお礼も兼ねて Cirque du Soleilの『Corteo』を観に行った。 で、結論から言うと。 初めてサーカスを見て泣きましたよ。 ていうか自分がサーカス観て泣くことがあろうとは、と驚いた。 『Corteo』はイタリア語で『行列』という意味らしいが 今回のそれはどっちかって言うと『葬送』という感じではなかろうか、と思った。 演目のひとつに『Crystal Glasses and Tibetan Bowels』というものがあり 水を張ったグラスとチベタンボール、バイオリン、そして口笛で音楽を奏でる。 それがあまりに幽玄的で、物悲しくて、 気がついたら涙が零れていた。 その時に不意に思い出したのだった。 それは例の彼と二人でカラオケに行った時のこと。 彼はほとんど歌わず、ほぼ私がひとりで歌っていたのだけれど (私の名誉のために言うが、彼がカラオケに行こうと言い出したのだが) 鬼束ちひろの『月光』を歌ったあとに彼が言った言葉が 「あ、なんか涙出そう」だったのだ。 その時はああこのひとは感受性が豊かなんだなぁ、と思う程度だったのだが。 今回自分が同じような場面に遭遇して、そこでふと あの時の彼もこういう気持ちだったのかな、と思ったのだった。 彼とは職場が違ってしまったのでたまにメールを交わす程度の付き合いしかない。 だけどできれば彼に聞いてみたい。 あの時の君もこういう気持ちだったのかな。 -
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