あまりに突然、で。 - 2006年09月20日(水) 今日も受け持ちの患者さんが亡くなられた。 というか、本当に急に亡くなられたのだった。 ここ数週間、確かに不安定な状態ではあったけれど 悪い状態なりに持ちこたえていたというか 何というか、少しずつ悪くなっていずれは…と思っていた。 それが本当に急に。 あまりに突然で、私達は驚いた。けれどもそれ以上に、ご家族が驚かれていた。 当然である。 また何もできなかった、と思うとひどく泣いてしまった。 けれどもその死に顔が、あまりにも安らかで これまで見て来たどんな表情よりも穏やかで 本当に頑張ったんだな、この人は、と思った。 もう、十分、頑張った。 ご家族の中に、割と感情の激しい方がいらっしゃって その方は死に目に間に合わなくて 驚きと悲しみと怒りと、いろんな感情をないまぜにしてぶつけていた。 それをスタッフにぶつけることに、困惑するけれど理解はできなくもない。 けれどせめて体が温かいうちに患者さんに会っていて欲しかったな、と思う。 まず会ってから、ぶつけてほしかった。 それでも。 その方から最後に「穏やかな顔で良かった」と言って頂けた。 これまでも色んな衝突があった方だったけれど 最後の最後に同じ気持ちを共有できて良かったと思う。 あまりに突然のお別れで、本当に驚いたけれど。 ありがとう。 ごめんね。 -
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