移動中に書き溜めた日記↓ ちょっと古いです。現在はまたバルセロナにいます。なんせセビージャからバルセロナまで夜行列車で10時間でしたので。 ----- 現在、セビージャにいます。 今夜、カンプノウでセビージャ対アトレティコ戦があるはずなんですが、わざわざそんなバルセロナを離れ、格安航空会社RyanAirを使ってアンダルシアまで飛んできました。別に国王杯の日程に合わせたわけではなく、19日のフライト料金が30ユーロ前後と格安だったため、という理由で単なる偶然です。 バルサの優勝、最終戦と優勝セレモニー、その後の市内の様子など、写真とビデオを交えてご報告したいのは山々なのですが、それよりもまず、二日前に私の身に起こったとんでもなく不幸な出来事について、気が重いけど書きます。 財布すられたーーー!!!! 以上です、、、と言いたいところだけど、バルサの優勝云々にも増して、興味津々の方もいらっしゃると思うので、また今後私のような残念な被害者を出さないためにも、ここに詳細を載せておきます。 最悪でした……。こちらの人に何度も警告されていたのに! しかもなにが最悪かというと、すられたのはバジャドリーとの最終戦の直前。事件が起きたのは滞在先の最寄り駅ベルダゲルから、ディアゴナルにかけての地下鉄内。間違いありません。地下鉄に乗る直前に、バッグの中の財布を確かめており、スタジアム最寄り駅のコルブランで下車、そのままスタジアムへ。キックオフまで一時間以上あるので、みんなが日向ぼっこしている近くの芝生に座り……バッグを開けて気づきました。もうびっくり。でもはっきりと、あの瞬間にやられたんだ、とわかりました。 手口も覚えています。ええ、覚えています! 相手は3人から4人の清潔感のない男たち。満員電車に、滑り込んできたのが3人。最初から乗っていたのが1人。普段は、バッグの口を握るようにして乗っている私ですが、この日はスタジアムへ行く人で電車はドアが閉まらないほど満員。私のバッグの中身は、一眼レフデジカメやビデオカメラも入っているので厚みがあります。そこで、まず電車に滑り込んできた二人が、私の体をぐいぐい押してくる→バッグで胸が圧迫されて辛い→仕方なく足元の方に下ろす(これが間違いの元!!!) すると、私の目の前の男が、私を押してきた二人組との間に入る形で背を向けて立つ。 みなさん、ここがポイントです。乗車中、次の駅が近くなってくると、この背を向けて立った男が体勢を崩したような振りや、前から押されているような振りをしながら、スリを実行する直前に必ず不自然なほどこちらに体を押し付けてきます。日本なら、痴漢と勘違いしているところかもしれません。あるいは、こんなふうに体を密着させてきている間、仲間が近くで大声を出したり喧嘩したりと、他所に気が向くように仕向けてきます。さあ、こうなったらアナタは今まさに狙われている、という証拠! 密着してくる体とその圧迫感や、近くの動きに気を取られている間に財布は抜かれました。 さて、仕上げは次の駅ディアゴナルにて。ここで、実行犯たちはやけに慌てた様子で下車。この時、私とやつらの間に割り込んでくる男がおり、このふざけた野郎は「満員電車の中なのになんで?」と思うような、ダンボールを持っており、その動きも風体も不自然。こいつは、万が一私が財布を盗られたことに気づいて追いかけようとした時に行く手を塞ぐ役割を担っていたと思われます。 このような形で、私はクレジットカード二枚と銀行のカード二枚、免許証、バルサのソシアカード、現金が入った財布を抜き取られました。 しかし信じられます? 仮にもバルセロナ市民(多分移民だけど)とあろう者が、優勝がかかったバルサの最終節へ行くチャビのユニフォームを着た女から、財布を盗るなんて? たぶんああいう輩は、目をつけたカモが二年前に母親の命を救ってくれた執刀医だと気づいても盗りやがりますよ。そういう連中です。財布にチケットが入っている可能性だって高かったんですから、そんなこと全然お構いなしなのよ。人間に非ず。 それからは本当に大変でした。不幸中の幸いは、借りものの年間シート保有者のメンバーカードを別のジッパーつきポケットに入れていたこと。よかった。最悪試合は見れる。「盗まれた」と貸してくれた年間シート保有者に平謝りしなくても済む。もしペーパーチケットなら、私なら財布の中に入れていたと思う。実はピソを出る前、クレジットカードと同じサイズだから、財布の空いているポケット(スリット)に入れていこうか? と思ったのですが、虫の知らせか、より安全なバッグの内ポケットに入れていたのでした。 まずはクレジットカードのキャンセル。それさえ済ませておけば、その他の処置は試合後でもいい。ところが、この電話がなかなか通じず、最終節の大一番だというのにウォーミングアップは途中までしか見れず、なんと席を立って静かな場所で電話をかけ直したのでキックオフ前の選手の名前のコールに間に合わなかった(あの、一人一人の名前の後に叫ぶ、Hey!..Hey!..Hey!ってやつ)。試合の入りは失敗。それでもまだ、不幸中の幸いの範囲内。たとえばこれが年間シート保有者とコンタクトを取る直前だったりした場合、現金が用意できなくて最終戦を諦めていたかもしれないし、二週間も前に起こっていたとしたら、最終節を待たず旅程を前倒しして帰国…ということもありえました。 もちろん満員のスタジアム。年間シートを借りるのは大変でした。これまた一回分の日記に相当するようなすったもんだあり……。 ![]() ![]() ![]() さて、試合開始。最初の10分ほどはまだ動揺していましたが、ちょっとバタバタしていたのはバルサも同じ。前半の内容はあまり良くなかったですね。 でも、ペドロがオウンゴールを誘発し、二点目も決まった頃には試合に集中できるような精神状態に戻っており、余裕も出てきました。優勝だ♪ 優勝だ♪ 隣のおばちゃんとニコニコ。スタジアム全体が前半の早い段階で、試合展開と関係なく盛り上がった時も、おばちゃんが「マラガだよ!」とギラギラ輝く瞳で教えてくれました(笑)。そう、この最終節、結局白は引き分けたのだった(自力で残留を決めたマラガの選手たちとファンが涙を流していたのが印象的でした)。しかし私の天敵? はスリ以外にもいた……後ろの席のリェイダから来たと名乗った二人組の男たちが い ち い ち う る さ い … 。 写真を撮ってくれだの、ビデオも撮ってくれだの、どこから来たんだ、スペイン語はもちょっと話せないのか、あーだこーだ、試合に集中させてくれー。 こいつらだ! ![]() 2点が入った時点で優勝を確信したので、あとは記録に専念していた甲斐あって、ロナウドと並んだメッシの4点目などもしっかりビデオに収めることができました。 メッシの2ゴールも運良くゲットだ☆ 映像汚い……。自分の手元にあるのはもちろんきれいなまま保存しているんですが。 試合を決定付けたメッシの3点目と、ロナウドの記録に並んだ4点目。ゴールよりも観客の反応。 ダイヤモンドブログに乗り換えた(笑)めっしが最近の日記で書いてましたが、背中にお母さんのタトゥを入れたんですってね。 そして試合終了。4−0という大差だったので、喜び爆発という意味ではセビージャ戦が実質ファイナルだった気がします。優勝セレモニーまでは30分ほど待たされ、その間、バンドや聖歌隊などが入ってました。 きれいだった。 ![]() セレモニーの動画は、また後日アップします。とにかくウェブ用に変換するのに時間がかかるのですよ……。 セレモニーは、TVに映らない箇所を集中的に撮ろうと思っていました。特にぼーたんが、どのようにいじられているか。 ティティはおそらく今シーズンが最後。そういう事情があったためか、ティティはぼーたんをいつもよりずっと長く抱き締めていましたね。そしてぼーたんはというと、ちょろちょろっとピケの方へ近づいていって、彼の横の位置を確保するあたり、かわいいなあ……。でも来シーズンからはセスクが来るから、ジェラルとぼーたんも、今シーズンが見納めだったかな……。ティティもいなくなっちゃうし……でもきっと、また新しいお兄さんが現れるよ、ぼーたん。それに、もちろんまだPEPがいるしね! ところで、セスクが来るからなのか? フレブがやたら「またバルサでやりたい。真価を発揮したい!」とアッピールしていますね。 試合後、ロッカールームに引き上げていく選手たちの映像でボヤンとギャビのやりとりがありましたが、ぼーたんかわいかったあ。笑い癖があって、笑いが止まらなくなってPEPにも叱られることがあるらしいけど、あのように無邪気に天然に笑うんだわ……想像していた通りだ……。 今シーズンは一冠のようだけど実は3つのタイトルを獲ったのだし、良いシーズンでした。個人的には、トラブルはあったものの、最後の2ヶ月間をバルセロナで過ごせたのは本当に幸せでした。でもまだ、こちらでの滞在が少し残っています。 さて、試合とセレモニーはこのような形で幕を閉じましたが、ランブラ通りでの馬鹿騒ぎというか、狂騒はもちろん深夜まで続きました。クラシコよりも 日本でも報道があったかもしれませんが、一部が暴徒化してしまったのが残念。路上に倒された街灯が燃え、バイクが横倒しになり、周辺の建物に掛けられた広告が破られていました。先日、その様子の写真を貼りましたが、実はその後、警察の機動隊がランブラ通りを閉鎖。男たちが全速力で逃げ出し、私に「チャビ! 逃げろ! 警察だ!」「チャビ! こっちだ!」と叫び、私の腕を掴み走り出す人まで出てくる。上半身裸で顔にボイショス・ノイスのマフラーを巻いた屈強な男たちが全速力で逃げ出すってことは、もしかしてかなりヤバいのか。前から降ってくるビール瓶をかわし、私も脱兎のごとく逃げました。 警察の警報が明け方まで鳴り響き、上空には狼藉をはたらくならず者をサーチスコープで照らし出すヘリコプター。 翌朝、財布の件でレス・コルツの警察署へ行ったら、警察署の前にバルサのユニフォームを着た集団がいる。どうやら、昨夜捕まった仲間の出迎えだったらしいです。 ちょっと余談ですが、先日Informe Robinson(動画インタビュー)の中でチャビがジョークにしていた"バンダル化"の話、覚えている方はほぼ皆無だと思いますが、私はこのくだりにかなりウケていたのでした。 5世紀頃、ローマに支配されていたイベリア半島(カタルーニャ)は西ゴート族の侵略に遭ったのですが、彼らバンダル族は征服地であまりにも酷い乱暴狼藉を繰り広げたことで、 Vandalic ((v-))芸術[文化]を破壊する;公共物などを汚損する;野蛮な という単語が後世に残ってしまったほどでした。で、チャビがこの単語を使った時(おれは冗談は飛ばすがバンダル化したりはしない、というような発言だった)、インタビュアーのロビンソンがウケて、「バンダル化ってどういうこと?」ときいたところ、チャビは「たとえば誰かがあまりにもひどいセンスの服を着ていたとする。それは(相手の顔を指差して)バンダリックだ!」 チャビ面白い〜。私にゃー、ビジャやイケルと毎度こんな冗談を飛ばし合っている彼の様子が目に浮かびますよ。 そして、話は戻りますが、あの日、優勝を決めた夜、バルセロナという街は完全にバンダル化していました。
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