今日は別のゲイバーへ行きました。ちなみに、昨日のバーはbadplaceではなくbadlandでした。昨日にも増して女性や男女カップルが多かった気がします。ああ、楽しい。自分がこんなにアホだなんて知らなかった。毎晩クラブやバーに踊りに行くなんて、アホのすることだ! 今日見たゲイのカップルは見てるだけでこっちも燃え上がってしまいそうなほどホットでした。黒人と白人のカップルで、カウンターの前でずっとキスしたりハグしたり首筋に顔を埋めたり、たぶん一時間以上。黒人が白人を後ろから抱きしめ、腰を押し付け、白人の男も尻を彼のあれに押し付けてセックスの動きを真似てダンスをしてるんですが、決して卑猥じゃない。多分ふたりが聖人みたいな表情で目を閉じていたからでしょう。 それからとてもダンスのうまいハンサムな男がいて、彼の動きを見てるだけで興奮しました。でも今日もアリのせいで私は自分がピエロのような気がしてならなかった。アリは「はじめてのことをする時はいつもナーバスなの」とゲイバーでもバービー人形のように壁の花になってるだけ。なんで踊らないのと尋ねても、むっつりと「どこかに座りたいの」と言うだけ。私がひとつだけ空いてる席に彼女を座らせ、私は立って彼女に話しかけていて、彼女が「マルガリータをいただける?」なんてお上品に頼むものだから、自分のお金で(もちろん後で請求する)カウンターでマルガリータを注文して、戻ってきて彼女に差し出す。彼女がごくごく飲む。その一連の動作を、彼女の隣に座ってるゲイの男たちはどう思ってたんだろう? 何人かは、彼女が男だと気付かず、私のことをレズの男役か何かと思ってたかもしれませんが、だいたいは彼女がトランスセクシャルだとわかってたはずです。男同士だろうと、男女だろうと、女女だろうと、滅多に「マルガリータをいただける?」なんて相手に頼まないし、しかもそれを聞き入れたりしない。とはいえ、たいていのことは頼まれても私は断っています。たとえば彼女は私に、「私の化粧品を、ポーチに全部入れてくれる?」なんてことを平気で頼むんですよ。バスルームには彼女の散らかしっぱなしの化粧品が転がってるわけです。もちろん、私は断ります。まあ、大富豪の父親に彼が告げ口をして、殺し屋が私を殺しに来ないうちはですがね! 今日眼にしたいくつかのシーンを思い出すと、胸が熱くなる。それを書き留めて小説の中でよみがえらせたい。でも書き出しで頓挫中。ケネディの演説の引用にこだわりすぎ。 もうすぐ友人たちが来ます。シスコのおいしいところを厳選して連れ回したいけど、なによりゲイバーだ! 何がなんでもiさんとNさんをゲイバーに連れていくぞ! 逃がさないぞ(笑)! 親しい友達と来てたらどんなにか楽しいだろうと、アリのマルガリータを待ちながら思ってました。LAでも夜時間があれば行きたい。 新しくこの家に来た日本人は、いまのとこ「まあ頑張れ」という感じ。うーん我ながら言い得て妙! 彼は若いし、まだまだ学ぶべきことが多いはずです。私も昔はああだった、と考えて、一週間後には彼に訪れているだろう変化に期待。彼やほかの日本人の中でも、ノブはかなりいい奴だなあ。彼はテキサスへ、日本人のいないところへ行く冒険をしたいとのこと。若い頃は誰もがそう感じます。頑張れ! 実のところ、英会話教師のマットが恋しいです。ああマット! 帰ったらやっぱり君と友達になるべきだ! 私たちの波長はぴったりだ! 今日はカミーが何の理由もなく私に来いと言うので近づいたら、ハグしてくれました。傍にグラシアもいたので、三人で抱き合いました。本当に何の理由もないんですが、やはり嬉しい感じがします。私はこの家をあと一週間で本当に去って、旅を続けた後で日本に帰るべきなんだろうか……それが自分の人生にとって最良とは思えないなあ。なぜ世界の人々はサンフランシスコに住まないんだと思ってしまいますよ! 私にしてみれば、すべてが「適当」です。街の大きさ、景観、気候、犯罪率、人種や民族、宗教やセクシャリティの混在している様、なんとも理想的です。
|