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2006年04月22日(土) 女性について思うこと

昨日の夜は4時過ぎにアリとアビールというサウジアラビア出身の彼の友達と帰ってきたのですが、あんなに酔っ払ったのは初めてでした。自分の声も自分の顔もまるで他人のもののようでした。
昨日は正直アリに飽き飽きしてしまいました。その前日にアリは私がいない間に私のパソコンでアダルトサイトを見てスパイウェアとウィルスに感染させて、まともに起動もできなくするという大変なことをしでかしてくれました。昨夜は彼とグラシア、ノブたちのスクールのグッバイ・パーティへ私も行き、ものすごい混雑の中、何人かの人と話した程度で、はっきり言って退屈でした。ただ韓国人のジョンとまた会えたり、何人かの日本人と知り合えたのはよかった。ジョンは来週LAへ車で行って、二、三日友人に会ってくるらしく、よかったら一緒に行かないかとのことでした。ジョンはナイスガイだし、月末(五月頭)にLAに行く予定がなければ行ってるところです。
パーティの後、アビールとアリとトランスセクシャルのバーへ行き、その後24時間ダイナーでご飯を食べました。ダイナーでは私の真正面の位置に座った男四人の若者の集団がゲイのカップル同士でした。かなりベタついてました。バーではストリップショーみたいのが見れたんですが、退屈。女たちの裸を見てもやっぱりピンと来ない自分を発見。でもアビールはいい人で、サウジアラビアのことやムスリマのことをいろいろきいたら、ちゃんとこたえてくれました。同じアラブ出身でも彼女はインテリジェントで、しっかりしていて、アリとは全然違う。アリに飽き飽きしてしまったというのは、人間的にはグラシアやアビールははるかに素晴らしいのに、アリは短いスカートを履いて高いハイヒールを履いてカツラをかぶり、二時間かけてメイクアップしてるもんだから、歩く先々で男たちが、時には女たちもが集まってくるからです。昨日も乗ったタクシーの兄ちゃんと電話番号を交換し、すぐに電話がかかってきて、ダイナーから自宅へ帰るタクシー代が浮きました。こんなことは彼女には日常茶飯事。私がこういう気持ちになったのは、一昨日アリの男性の姿を見たからだと思います。今日は男の格好で行くからカストロで待っててと言われたんですが、そこで見た彼は、どぎつい化粧をした女装のアリよりもはるかに素敵な、ナチュラルな姿の彼でした。彼はもともと線が細く、髪がけっこう長いのでそのままでも女性か男性かわからない雰囲気があります。その姿の彼は特段眼を引く存在じゃない。他の女性や、男性と同じ。それで思いました。私はグラシアなんかはかなりきれいだと思う。だから彼女や他の女性たちがアリのようにメイクアップし、ドレスアップし、同じように振舞うことはいくらでもできるということです。でも彼女たちは自分を安売りはしないというわけだ。短いスカートを履いてその夜のタクシー代を浮かせることはできる。でもしない。それは女性個人の体験の集積が彼女たちをそういう方向へは向かわせないからです。男性に裏切られ、傷つけられた経験を誰もが一度や二度体験している。年頃にメイクアップをしてる時に兄弟に笑われるとか、そんな小さなことだとしても。あるいは女性たちが避けて通れない生理なんかも。アリやトランスセクシャルバーの女たちには、そういう経験がない。そこんところは、非常に興味深い点です。何をして女性らしいと言えるかはわからないけど、もしもいつかアリが女性として痛い目に遭った時、私って何だろう……と考えることがあるなら、その時こそ彼女は真の意味で女性になるんではないか、と思いました。

とはいってもアリにも見捨てがたい一面があります(一面どころか、もっとたくさんある)。私と彼はヴァンネスストリートを歩いていました。ふと見上げるとそこにGLBTセンターという看板が。アリがどうしても何かが中で起こってるか見たいというので、私たちは中に入りました。そこはGLBTのヘルプセンターで、そういうところを訪れたのは私もはじめてでした。アリは私に「あなたはレズビアンてことにして話を聞きに行こう」と言ったので、嘘をつく必要はない、まあとりあえずバイだということで、SFにはゲイの文化を知りに来たと言うと言いました。
その時、ヘルプセンターの女性と交わしたアリの話の内容は、ちょっと胸打たれるものだった。ただのアホかと思ってたら、アリは「この国にずっといたい、自分の国ではゲイだとバレたら処刑されるので。今は英語を勉強する学校にいるけど、卒業したらメイクアップスクールへ行っていずれこの国で自分のお店を持ちたい。どこかにアドバイスしてくれるところはないか」と尋ねました。ビッグママはアリは何も考えてないと言ってたけど、そうでもないみたいだ。行動が伴ってないけど。
私も自分のプロジェクトに関することでいくつか質問することができました。回答には満足できませんでしたが、ちょうどヘルプセンターで働く人物を書こうと思っていたところなので、アリのおかげでヘルプセンターがどういうものかわかってよかった。ちなみに、その後アリは面白いところがあるの、と行って私をある場所へ連れて行きました。どんな場所かというと、いわゆるゲイのマッサージクラブ。慌てて「ここには私は入れない!」と言ったのですが、いつものごとく「話を聞くだけよ」というアリに押し切られて中へ……でもそこの受付の男性が、すごくナイスだった。アリが「ここがどういうところか教えて」ときくと、「もちろんいいよ」と爽やかに笑っていろいろと教えてくれました。アリがマッサージしてるところを見たいと言うと、さすがにそれはできないと言われましたが。当たり前だろ! 後で「マッサージと言っても、フェラをしたりするんだよ、わっかってるの?」と尋ねたら「ただのマッサージだと思ってた」と言っていました。

こっちへ来て望んでいた体験はだいたい済ませた気がします。あとはアリとゲイバーに行ければ充分です。DVDも買ったし。
昨日のパーティで、ゲイと噂の教師と話しました。彼はとても素敵な人で、ノブたちに「彼はゲイだと思うか」ときかれて、そう思うと言いました。私にはBbMのランドールに見えてならなかった。かなり似てた(笑)! 彼に自分はゲイのことを知りにここへ来たんだ、という話をしましたが、そのトリックにはさすがに引っかからなかった。後でアビールに、彼は生徒のリカルドが好きって噂だと教えて貰ったんですが、そのリカルド。昨日はクラスのアンディの誕生日で、それも盛大に祝ったんですが、発案したのはアンディのルームメイトのリカルドでした。この人らのことは、私はその場で会っただけで全然知らないんですけど。で、そのリカルドと肩を組んだアンディ(どっちもハンサム)が、俺の最高のルームメイトさ! と叫んで公衆の面前で頬に熱いキッスを! お前ら、純粋な友情か!? と疑ってしまいました。

今日はここまで。そうだ、昨日真夜中の相棒を読み終わりました。また感想でも。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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