今日はアレキサンダー上映の最終日。10回目の鑑賞となりました。 10回目ですが、まだ私は泣けました。しかも10回目なのにまだ発見があります。またアレキサンダー感想を改めて。 最近のジャレッドフィクは肉便器ばかりでしたが、これは気に入った。 http://www.livejournal.com/users/beejang/49006.html タイの方がタイ語で書いたものを英語に訳してアップしてるのですが、面白いです! ペアはジョナサン/フランシスコとコリン/ジャレッドで、コリンの性格付けがツボです。フランシスに恋したジョナサンにアドバイスするコリンですが、そのコリンはジャレッドにめろめろ。なんとかジョナサンはフランシスコといい感じになります。 疲労困憊でベッドに入ろうとしたコリンの部屋にジョナサンがやって来るんですが、その時の二人の会話が最高。 これからフランシスの部屋に行く約束があるジョナサンは「頼む、コル」とコリンに縋りつき、言います。 ジョナサン「コンドーム貸してくれ」 コリン「ファック! お前、俺は自販機じゃねんだぞ!」 ぎゃはは、コリンの台詞最高! その後も、コンドームのサイズは合うかという話になり、ジョナサンが「スーパー・ミニだったら合わないけど」とからかうんですが、これに対し、 コリン「バカいえ、ジョナサン、俺はアレキサンダーだぞ? キングサイズだよ」 もちろんコリンはキングサイズですとも。そしてaHatEotWでヌードを見せてくれるコリンですが、彼はヘアが凄く濃いですv シックなヘアが素敵とファンには悦ばれています。その自慢のデカチンが鑑賞の妨げになるということでカットされたシーンですが、これはロビン・ライト・ペンが彼をフェラチオしようとして、パンツからぽろっとコリ珍が出てくるシーンだったそうです。ああーー見たかった! 一万円くらいなら払うわ。コリンはgrower(最初は普通サイズだが、勃起するとすごくデカイタイプ)だそうです(笑)。リクルートやフォーンブースなどの撮影現場でぺろっと出したり下半身露出して現われたり、アレキサンダーでも共演者たちに握らせたりしたそうですが、よほど自信があるんだな……。 自分で「女は俺のサイズにビビる」とか言ってますしね! フィクに戻りますが、ジョナサンを追い払った後、コリンはベッドでジャレッドのことを妄想し始めます。うとうとしていると、ジャレッドに呼ばれる夢を見ます。 「コリン」 夢だ……。 「コリン」 ……いや、夢じゃないぞ!? コリンはドアへすっ飛んで行きます。戸口にはジャレッドが立ってます。どぎまぎしているコリンに対して、ジャレッドは眠たくてとろんとした眼。大あくび。 ジャレッド「コリン、ちょっと寝かしてくれよ」 コリン「エクスキューズ・ミー!?!?」 勝手なことを言い、コリンのベッドに寝転がるジャレッド。 二人の展開が混乱するコリンの図で終わってしまってるのが惜しい! もっと続きを読みたかったですー。 ジャレッドの男リストに、新たな名前が加わりました。ショーン・ビーン(死)。 次々と男を食っていくジャレッド……今回は、ショーンの被虐メイドとして登場です。しかもこれ、無駄に長編です(笑)。 「アレキサンダー」のバッシングが激しかったIMdbのアレキサンダーのページですが、今日役者のプロフィールを見るために久しぶりに行って掲示板を見たら、質も評もぐんと良くなっています。 オスカーのパーティで、クリス・ロックがコリンとオリバー(の「アレキサンダー」)を擁護する発言をしたそうです。コリン・ファレルはアレキサンダーを演じきったと言ったそうですよ。 http://www.imdb.com/title/tt0346491/board/nest/16141491 この板では軒並み好意的な意見が続いています。公開時はそれはそれは酷いことが山ほど書き殴られていました。ゲイバッシングや人種差別的な発言も多かったです。「過小評価し過ぎでないの?」という雰囲気に変わり始めたのは、公開後4ヶ月が経過して、本当のアレクサンドロスファンが板に残り、アレクサンドロスをまったく知らないただの叩き屋が他の映画板に去ったためだと思われます。 この映画が酷評されて興業的に振るわなかった経緯を私が知っている限りで書いてみます。 「アレキサンダー」が失敗作だとの噂が流れ、yahooニュースにもなったことはご存知の方も多いかと思います。事の発端はIMdb(一番有名な映画データベース)でした。11/24の公開二週間ほど前に、試写会で見た人たちがこのサイトのアレキサンダーページに、「前代未聞のクソ映画だ」なんてことを書き捲くりました。こういう手合いは何でも極端なので、レーティングも平気で1などをつけ、掲示板にも「本当に最悪の映画」などなどのスレッドを立て始めました。それにしても、こんなに極端に反応するのはおかしいと思われるかもしれませんが、セクシュアリティや愛国心に関わる問題となれば、極端になることは不思議じゃありません。 日本の記者会見でストーン監督が「まあ、最初に公開する国を間違ったかもしれない」と発言して会場が笑いに包まれましたが、間違えたのは国だけではなく、場所もだったはずです。 この映画が最初に一般公開されたのは大学でした。学生委員会がチケットを発売し、三つほどの大学のキャンパスで試写会が開催されたようです。学生というものを過大評価しすぎていたのかもしれません。いくつかこの学内試写会におけるレポートを読んだのですが、学生たちはアレクサンドロスのことなどほとんど知らず、「トロイ」や「グラディエイター」のような作品を期待していたそうです。上映が開始されると、こうした娯楽大作とはまったく趣きが違うので、少しずつ皆飽き始め、ガウガメラあたりまではなんとか我慢できたのですが、途中、バビュロンでコリン@大王がジャレッド@ヘファの頬に手を添え、「愛しているのはお前だけだ」と告白したところで、集中力も我慢も限界に。私がハワイで鑑賞した時も、このシーンを機に野次が飛んだり席を立つ人が出始めたりしました。というのも、スラッシャーにとってはたまらんバビュロン・バルコニーシーンは、大王とヘファイスティオンの関係は絶対だということが決定的になるシーンだからです。学生の試写会にて、それ以降は野次が飛び交い、最後の方ではプロジェクターの前でパペットショーを始める学生が現われ、皆大笑いする展開に。ヘファイスティオンが死ぬシーンでは爆笑が起こったそうです。ハワイでも一度、笑いが起きました。 その数日後には、IMdbの板やレビュー、レーティングが散々なものになって行きました。正確にはわかりませんが、この時試写会があったのは大学だけだったので、恐らくこのパペットショーを行ったりした学生たちが最初の判定人となったんだろうと思います。ホモセクシュアリティへの拒否反応や、イラク戦争を続けるアメリカ人という立場が、多くの批評を容赦の無いものにしていきました。特にモフォビアの人たちは、(恐らく自分たちもよくわかっていない)何かを守らなくちゃならないという信念に駆り立てられ、ガンガン攻撃します。 とにかくそうしてIMdbの「アレキサンダー」への評は、パペット好きの学生たちによって酷いものになっていきました。 その後、試写会が各地で開催されていきましたが、やはりホモフォビアは多いようで、アレキサンダーの「人種の融合」や「挫折なしにありえない勝利」といったことに我慢ならない人々が「こんな映画は見るな」などと書き込んでいきました。IMdbは一度「アレキサンダー」のページを閉鎖したようですが、またすぐに復活しました(単にサーバが落ちていたのかも)。この噂は広まり始め、yahooは「アレキサンダーは失敗作らしい」という記事を掲載。この直後、製作会社は慌ててTVスポットを差替えましたが、これがまた愚策でした。いわゆる、有名各紙はこんな評をつけている、という煽りを入れたのですが、ここで紹介された煽りはdarkhorizonという映画サイトのものだけ。というのも、その時点で「アレキサンダー」に好意的な評価を下していたのはDHだけだったのです。マイナーすぎる……これでは逆効果です。でもなんだってこんなに評が悪いのか。ローリング・ストーン紙なんて、「アレキサンダー」の特集を組んだ号で★一つ、なんてあり得ない評価を下していました。「★二つならまだ公平に思えなくもないけど……」と思いませんか。世の中にはクソ映画が掃いて捨てるほどある筈ですが、そうした映画が★一つだとして、「アレキサンダー」が同じレベルだとはとても思えません。 この経緯には何か陰謀があったんじゃないか、とすら私は思っています。ひとつ言われていることは、「アレキサンダー」という大作で同性愛描写がある、と聞いて、米国批評家協会は最初から難色を示していたそうです。彼らはオリバー・ストーン、コリン・ファレル、ヴァル・キルマー、アンジェリーナ・ジョリーとスキャンダラスな問題児が揃ったこの映画を毛嫌いしていた、という噂もありますが、これが事実かどうかはわかりません。ともかくも、有名各紙の評価は平均CからDといったところ。シカゴ・トリビューンはA-でした。 IMdbの板などに見られたこの映画に対する憎しみの強さはなかなか凄いものがありました。「世の中の人はこんなにホモが嫌いだったのか」とびっくりしたほどです。ストーン監督もインタビューで言っていましたが、「前評判のおかげで、敬虔なクリスチャンは封切日から見に行かなかった」というように、興行成績は6位のスタートとなりました。敬虔なクリスチャンとは「聖書に悪いとあるのでホモはダメです」と平然と言ってしまうメガチャーチなどに通う中南部の田舎者たちのことだろう、と私は勝手に考えています。 この頃、ヨーロッパ人はアメリカ人をidiotだと攻撃しはじめます。「この映画はヨーロッパ向きだ」という噂も立ち始めます。私も、少なくともヨーロッパや日本では、ヘファイスティオンが死ぬシーンで笑いが起きたりはしないだろう、とは思いましたが、海外での評価も、結局は米国の批評や世評を受けてもごもごし始めます。とはいえ、興行成績自体は言われているほど悪くないようです。 日本でもそこそこ、という感じでしたが、それでも一ヶ月以上上映はされました。あまり批評は見かけませんでしたが、立花隆はとてもいい評を書いてるみたいですよ。映画は何度か見てスクリプトまで取り寄せたそうです。「何度か見ればわかってくることが多いが、これは歴史を知っていること前提で」、と書いているそうです。 この流れそのものが、保守的な人間の悪足掻きを見ているようで不愉快なことです。コリンは叩かれたことに対し自ら傷ついた、と発言しているし、インタビューで「映画が叩かれてますが?」と訊かれた時のヴァルの顔の強張り、LAプレミアでヘファイスティオンが死ぬシーンで笑いが起きたちょうどその時、ジャレッドが会場に入ってきたという話、そうしたことを思い出すと、この映画に関わりいい仕事をしたすべての関係者への報いがあまりに少なかったことに、憤りを感じます。スカートを履くためにわざわざ監督命令で足の毛を剃った彼らの努力は(そこかい)。 とはいえsappyになりすぎて、この映画の欠点に対して盲目的になったり、正しい批判も排除してしまうようにはなりたくありません。決してこの映画を絶対的に素晴らしい、と言うわけではありません。 レオナルド・ディカプリオ版大王をラーマン監督はやっぱり作るかもしれないそうです。そっちも楽しみにしたいと思います。どうせディカプリオなら、昔から大王を映画化したかたっというスコセッシ監督に撮って貰いたいところです。 今日はこのへんで。
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