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2004年06月05日(土) イタリア旅行後半

無事、6/4にイタリアから帰国いたしました。途中、ヴェネチア
にてラップトップが電圧の問題でショートしておじゃんになる、
という悲劇にも見舞われましたが、私が太くなった以外はたいして
問題なく、そこそこ楽しんで帰ってきました。
イタリアは暑かった〜。日焼け止めを塗り捲ったのですが
日焼けして帰ってきました。完全に腕が焼けております。

そういえば、前回の日記にて貞操帯のことをほのめかして
おきながら、肝心の絵をのっけずに終わってすみません。

あれこそ皆さんがもっとも読みたかった箇所のはずだのに。
日記をひとまず書き終えた直後に、ラップトップが、みょん、という
切ない音を上げて切れてしまったんですよ。その後は
意外と諦めがよくて、「まあ仕方ない。あと5日くらいネットを
離れた生活をしよう」と気持ちを切替えました。

前はローマに到着する前のことまで書いたと思いますが、
あの後、アッシジ、シエナ、ピサの斜塔、ローマ、ヴァチカン、ナポリ、
ポンペイ遺跡と巡ってきました。端から忘れてってますが、
まずアッシジは聖人フランチェスコが築いた町ということで、
やはり宗教色の強い町でした。何か特筆すべきことがあったか、
と思い出してみるけど特にないや。聖フランチェスコ教会に、
ジョットとチマブーエの壁画がたくさんあり、有名なものも混じって
いたので「おお」と思いました(短い感嘆句にて終了)。
でも、町並みはとても美しかったです。
ピサの斜塔は、うまいこと傾いてました。だのに、私は斜塔をバックに
母の写真を撮るとき、あまりに腕がよすぎて傾斜を無意識のうちに
修正し、直立した状態をフレームにおさめるという素晴らしいことを
やらかしてしまいました。かーちゃん、ごめん。私withピサの斜塔の
写真(母撮影)はしっかり傾いてまして、よかったよかった。
そして、ここでかなり嬉しいことが発覚。イタリアの短いフリータイム
を利用してショルダーバッグを買おうと思っていて(母がプラダのバッグ
でも買わないか、と言ってくれた)、プラダはいいからと古代ローマ風の
デザインのバッグを買いました。デザインが気に入ったのです。
それを、バスの中で検分しはじめると、アレクサンダーという
ブランド名。偶然にしてはできすぎてます。でも嬉しい! ネットで
調べてみても全然出てこないので無名なんでしょうけど、嬉しかったですー。
しかし、馬と盾が描かれていますがこの盾はアレクサンドロスの
有名な盾のデザインではありませんでした。

このあたりで、もう一つ幸運に恵まれました。イタリアのテレビで、
TV版トロイを二話連続で見ることができました。イタリア語なので
いくら耳をすましても名前とボンジョルノ以外はわかりませんでしたが、
イタリア語ではパリスはパリデでした。

http://www.imdb.com/title/tt0340477/

2003年に作られたもので、ジョン・リス・デイヴィスがプリアモスを
演じたやつです。そして見ているうちに最後の方で気が付いたんですが、
ロック・ユーのルーファス・シーウェルがアガメムノン役でした。
こりゃもーパリスからアキレウスから、何から何まで男だちが
しょうもない作品でしたが、ヘレンの哀しさは、映画トロイよりは
表現できておりました。こっちは女の裸の方でセクシー全開な作品。
たとえば、ヘレンは無表情のまま、男たちがごたまぜになって騒いで
いる宴会場に、素っ裸で入っていきます。男たちは、女をそのように
扱うことが当然という顔で眺め見ています。ヘレンは台の上に立ち、
無表情で夫(メネラオス)を待つ、というシーンがありました。
全体的には映画よりずっと荒唐無稽な内容でした。
アメリカが作ってるだけあって、CGなどはよくできてました。

ローマの町はどこを見ても遺跡でよかったです〜。ちょうど6/2が
共和国記念日でホテルの前の通り(フォロ・ロマーノに面している)
が封鎖され、パレードが催されたようですが、その日はポンペイに
行ってましたので、交通渋滞などの被害に遭わずにすみました。
それはまだいい。でも、思わぬ「お呼びでない賓客」によって、
6/4(帰国日)はローマ中が大パニック! そうです、ブッシュが
ローマにやってきたのです。私たち観光客は、ただでさえいい加減な
イタリアーノの大交通渋滞に巻き込まれ、それはそれはおひどい目に
遭いました。この日はフリータイムが比較的長くとれたのですが、
せっかく早起きしたのに、道が封鎖されて行けない場所が多数。
ちくしょうブッシュ、前から嫌いだったが、こんな個人的な理由で
もっとに嫌いになるとは。

マイケル・ムーアの日本版公式サイトを宣伝することでささやかな仕返しをしてやる!

今回の旅は色々と不満も残りました。ヴァチカン博物館では
「アテナイの学堂」を見ることが叶わなかったし、ナポリでも
「アレクサンドロス王の戦い」を見られませんでした。
ひとつ貴重な経験ができたとすれば、ポンペイが素晴らしかったこと、
ガイドさんにくっついて回り、耳元でしつこく「ファウノ家」を
連発したことで、本来はコースに含まれていなかったファウノ家に
寄り道してくれて、そこで万が一に備え持参してた
「アレクサンドロス王の戦い」の(本の)表紙を手に、お写真を撮って
来れたこと。これは嬉しかったです。

コロッセオもよかったです。早朝の6時と1時に二度、一人でコロッセオ
まで散策に出かけました。これがよかった。確かに集団だと中まで入れ
ましたが、この時、辺りに誰もいない早朝に苔生したコロッセオを眺め
見て、「やっぱり一人旅がいい」と感慨深くなりました。
そしてここでマキシマス@ラッシーとコモドゥス@ホアキンが一度くらい
は愛し合ったんだな〜とありえない妄想に浸ってました。
その足でフォロ・ロマーノ散策もしました。「ブルータス、お前もか」
の階段で写真撮影もしてきました。ここでも、このどこかで、
身体のあまり強くなかったオクタビアヌスをカエサルが労わったんだなあ、
とハァハァしてきました。
その後、カンピーノの丘に行き、ミケランジェロがデザインした
広場でほっと一息。そしてここに描かれていた円形の模様こそ、
アレクサンダーの盾の模様だということで、また古代ギリシアにも
思いを馳せてみました。
よくダビンチとミケランジェロが比較され、たいがいミケランジェロの
方が分が悪いことが多いですが、数々の彫刻とシスティナ礼拝堂を見学
して、やっぱり彼は凄いと思いました。確かに言われてみると筋肉の
付き方なんかが違ってるとわかりますが、あの色彩や構成は群を抜いて
いると思いました。
美男子で有名だったラファエロは、気難し屋で嫌われ者のミケランジェロ
の才能を認めながら嫉妬していたそうです。そこで、数々の偉業を成し遂げた
ミケランジェロが、ぽかんと口を開けて「人間の技じゃない」と言った
というパンテオン(神殿)に、死後埋葬するよう遺言を残したそうです。
かわいい男だ、ラファエロ。そんでもって萌えなのが、ミケランジェロの
方はラファエロを高く評価していたらしいということ。日記をまめに
つけていたそうですが、ラファエロとの最初の出会いを、「清々しい
印象の美青年。彼のような若く才能に溢れた芸術家が後継者として
いてくれるとは、我々の未来は明るい」というようなことを書き記して
るそうです。それほど交流はなかったようですが、いいですね。

旅のメンバーに関しては、95%が年寄り。弱者に対しては優しい方だ、
なんて自分では自惚れていましたが、60前後のおじじおばば、とりわけ
田舎のおっさんには、やられましたよ。眼を覆いたくなる光景もあれば、
溜息の出る光景も。たとえば、おっさんらはポンペイの遺跡めぐりでも、
見学する建物には入らず、道に座って時計を眺めてました。宴会では、
カンツォーネ奏者に君が代をリクエストしようとしたので、私がとめました。
でも私は案外オヤジたちのご機嫌取りがうまいことがわかりました。
というのも、この旅ではじめて気づいたんですがうちの母って暗くて無口
なんですよね。5人テーブルに他人とつくと、ほとんど話題が振れないの
です。当たり障りのない相槌程度。私は一番年少なので控えめにしてよう
と思いましたが、母があんまり無口でテーブルが暗いので、気が付くと
老人向けの話題、健康、疲労、食べ物、植物、家族(孫)、天気、
過去の旅行、出身地
に関する話題を次々と繰り出しており、そんな
自分に平伏しました。杖を持ってるオジジには、「今日は坂道が多くて
大変でしたねえ。特にローマは……あ、この町のことですョ…
昔ながらの石畳の道だから昨日より大変でしたでしょう」。
眠たげなオババには「赤いケシの花が綺麗でしたよね。ヨーロッパ的で
絵画でも見てるような感じで」。そうするとオジジはサハラ砂漠でも
横断してきたかのようにどれほど困難だったかを語り、オババはまるで
自分の庭を誉められたかのように喜びます。
一番親しくなったのは45歳の女性で、19才の娘の母親とは思えない若さ!
すらっと背が高くて、彼女素敵でしたよ〜話も合って、どこでも
ドハドハ二人で笑ってました。
最後に別れる時、「この面子の中で、お互いが救いだったね」なんて
言い合いました。あんな風に年を取りたいものです。

ご高齢の方による名言も飛び出しました。バスガイドさんが
サルバトーレさんというすごく素敵な方だったのですが、
オヤジA「さ、サル馬とーリ? 猿って呼んでいいか」

初日にしてガイドさん絶句。

これは小耳に挟んだ名言。
オバサンA「いや〜やっぱニホンジンが一番いいね。他は気持ち悪い。
黒も白も嫌だ。やっぱ混じりっけないのが一番だ」

ざんしん…! その意見斬新! 白人は白が多すぎるというわけだな。

もうひとつ、思わずメモりたくなるような、眼の覚めるギャグ一発。
名画を見た後で、
オヤジB「最後は晩餐といい、審判といい、忙しいやね!」
あまりの荒唐無稽さにジンさん卒倒。お も し ろ い ぞ 。

たいがいのことは書きおえることが出来ました。これは私自身に
とっても、旅を記録するよい日記の1頁となったことでしょう。
そういえば前回の日記で、「いしゆみ(クロスボウ/カタパルト)」のこと
を書きましたが、今になって買ってこなかったことを大後悔。という
のも、なんとカタパルトの発明(厳密には発明者のパトロン)は、
アレクサンドロスだったんだな。先にこれを知ってたら、絶対買ってた
のに。

色々なことに触れて、創作の意欲が湧いてきました。10日以上
絵や小説を書かないというのは、滅多にないことです。
午後にもう一つニュースを載せます。



コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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