>フロド&ファラミアfic いきなりですが、このフロドとファラミアのやや プレスラッシュっぽさを感じさせるficがとてもよかったんですよ。 いつもはファラフロはスルーなんですけど、これは素晴らしいわい。 今二度もサムフロ、フロドとサムって書いちゃった。 フロドといえばもうサムなんだよなー。 とてもファラミアらしく、とてもフロドらしいです。 指輪戦争後、ミナス・ティリスののどかな午後、城壁の ところで寝転がっているファラミア様。日差しが気持ちよく、 目を閉じ、物思いに耽っている隣からフロドが 「寝てしまったんじゃないでしょうね」といいます。 「頭の中を整理しているのです」というファラミアの言い様 がもうとってもノーブルな若君らしく。 そして、何かと思えばふたりはホビットのフロド やメリーやピピンの家系譜のことを話しているんです。 そして彼はとても丁寧に、そしてちょっぴり間抜けに、 フロドに彼らの家系譜のことを復唱してみせます。 フロドに「それから?」ときかれてどもるファラミア様。 戸惑いながらエールを飲んだりして、「……いい線まで 漕ぎ着けたかな?」と尋ねると、フロドは平静を 装って「ええ、とってもいい線です」というけど、 ファラミア様の目には明らかにあと5秒、礼儀正しく 笑いを我慢しなくちゃ……という風に見えています。 ファラミアはため息をついて、「正してください。 私は正しく知りたい」などといい、もうフロドが 一枚上手であの賢明なファラミア様がこんな感じだって ところがファンにはたまりません。 フロドは「半分はあってます。地図などを見ないでそこまで わかるのは凄いです」のように言います。 その後、イシリエンでの出会いの時に、目隠しをしたことに 対して謝罪する礼儀正しいファラミア様に、許しを与えるフロド。 また家計譜の話に戻り、フロドが、ブランディバック家 はバック郷の領主だと話すと、 ファラミア「ああ、重要な一族だな」といい、 フロド「あー、ええ、けっこう」 フロドが「……とにかく、オールドトゥックの娘のひとりです」 と話すと、 ファラミア様は眉を上げ、「なにゆえ、そのように呼ばれるのです?」 と口をはさみ、 フロド「なぜならとても年寄り(オールド)だからです」 ファラミア「おー……」 この微妙なほのぼの観! たまりません! ふたりらしさが 素晴らしい形で引き立てあっています。 その後も、大河アンドゥインを眺め、シャイアを思い出す フロド。自分の家のすぐ後ろにも川が流れている、といい、 ファラミアが「なんという名の河ですか」ときくと、 フロド「"水辺"(the water)といいます」 ファラミア「水辺……いいですね。妥当という感じです」 そしてふたりで遠くを眺めてすごします。鳥の声も都の喧騒も ふたりの心地よい沈黙を邪魔しません。 最後に、都の午後に塔の鐘が響き、ふたりは昼食をとりに 戻ります。 久しぶりに「ほのぼの系」で、原作ファラミアらしいファラミア に萌え、ゆったりさせてもらいました。やっと映画ファラミア にも萌えどころを見つけてはまりこみ、漫画も(映画+原作)/2 な感じになってたんですが、やっぱり原作のファラミアがいいや。 Many Branches(数々の支流)というタイトルがまたとても素敵です。 最後、ふたりが去った後で、城壁だけがそこにたたずみ、 河の支流が合流し溶け合い、平和な調和のもとに海へ流れ こんでゆくのを見つめている、という描写で終わっています。
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