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2002年11月01日(金) エレスサール(エルフの石)など

今日は居間のパソ一式を自室に大移動したしました。
冬に入る床暖。あれがなんだか眠気を誘ってダメだったんですよ。
3時間くらい起きてると思ったら、ふとソファで寝ている
状態がこの3日ほど続き、これは自分のためにもならんなと。

久しぶりに真面目な指輪語りを。エレスサール(エルフの石)
のことがUTに載っていて、このおはなしがとてもよかったので
抜粋して書こうと思います。

UT p261
あるところに、エネルドヒルという、宝石細工師(というのか?)が
おり、彼はフェアノール以降のノルドの中でももっとも偉大
だった。彼はすべての緑を愛し、木々の葉の間から差し込む
日の光を見ることを至上の喜びとしていた。
そこで彼は、太陽の光を内側に閉じ込めながら、外見は
緑葉のような宝石を作ろうという気持ちになった。
エネルドヒルは成し遂げ、この不思議な
癒しの力のある宝石を、王の娘であるイドリル
にあげた。イドリルはこれをいつも身につけていた
ため、ゴンドリンの崩壊から宝石は免れる
こととなった。
イドリルは海を渡ることになり、息子のエアレンディル
に宝石を渡して言った。
「私はエレスサールを汝のもとへ置いてゆきましょう。
中つ国には哀しい傷跡が残されており、汝はこれを癒さねば
ならないからです」
かくしてエアレンディルはエレスサールの力を借りて
中つ国を癒し繁栄させる努力を惜しまなかったが、彼も
偉大なる航海に出ることとなった。彼は宝石を身に
纏い、海を渡り、ヴァリノオルでイドリルと再会した。
こうして、エレスサールは中つ国を一旦は去った。

しかし時を経て、エレスサールは再び中つ国に
戻ることになるが、この経緯には二説ある。

その1

第三紀1000年、ヴァラアルの遣いとして中つ国
へ降り立つことになったガンダルフがこの石を
携えて、この時緑林大森林で暮らしていたガラドリエル
のもとへやってきた。
ノルドとして追放の身のガラドリエルは疲弊しており、
郷愁と親族への愛情に窶れ、同時に中つ国の運命も
憂いていた。
ガンダルフにさまざまなことを知らされた後、ガラドリエル
はヴァラアルは中つ国をお見捨てになったのだという。
エアレンディルの宝石も、作り手エネルドヒルも
既にいない。
しかし、ガンダルフは言う。
「いいや、ヴァラアルの目は曇ってはおりません。
その心は閉ざされてはおりません。証拠にこれをご覧
なさい!」
彼はそう言ってエレスサールを差し出す。
「私はこれを、あなたに授けるようヤヴァンナから
預かってまいりました。あなたはこの宝石を使い、
あなたが住まう地を中つ国で最も美しい地に変えるのです。
しかしながら、これを所有してはならない。時が満ちれば
あなたはこれを手放さなければなりますまい。
あなたが疲れ果て、海を渡る前に、これを受け取るに
相応しい人物が現われるでしょう。そしてその者は
エルフの石、すなわちエレスサールと呼ばれるでしょう」
こうしてガラドリエルがエレスサールを受け取るに至る。

二説目はこういうもの。
時を経て、サウロンがまだエレギオンの宝石細工師たちを
欺く前、ガラドリエルがケレブリンボールを訪れた。
彼女は中つ国を憂う気持ちを話す。
ケレブリンボールがエアレンディルの石は今どこなのだろう。
と言うと、ガラドリエルはすべて去ってしまったと話す。
「中つ国は永遠に滅び行く運命にあるのでしょうか」
「それが運命でしょう」とケレブリンボール。
「けれど私は、私にできることはなんでも致しましょう。
なぜなら貴女はケレボルンを選んだとて、ご存知の通り
私は貴女を愛していますから」
彼はそう言ってエネルドヒルの宝石を模したエレスサールを
つくった。彼はガラドリエルに、自分が遥か昔はゴンドリン
のエルフで、偉大なるエネルドヒルの友であったことは伏せて
おいた。友はすべてにおいて彼を超越していた。もし
エネルドヒルがいなければケレブリンボールはその技に
報いる名声を得ていただろう。
彼がつくった宝石は、後に生み出す三つのエルフの指輪を
おいては最高のものだった。緑の宝石の部分の繊細さと
巧妙さはエネルドヒルをも勝った。しかし、それが発する
光は、エネルドヒルが宝石に閉じ込めた陽光ほど明るくは
なかった。
それでもケレブリンボールによって作られたエレスサールは
舞い戻ってきた暗い影を退散せしめた。
しかし、ケレブリンボールがみっつの指輪のひとつである
ネンヤをガラドリエルに渡す時がくると、彼女はもう
エレスサールを必要としなくなった。そこで、彼女は
娘のケレブリアンにそれを与え、ケレブリアンはその娘、
アルウェンに与え、また、アルウェンはエレスサールの名で
呼ばれたアラゴルンに与えた。

***
指輪物語ファンとしては一説目がいいと思うのですが、
二説目もそれなりに味わい深いですよね。
特に、ケレブリンボールにとってエネルドヒルが
オーバーライバルしている存在だった、というあたりに
萌が潜んでいそうな気配。
ちなみに、定説化しているのはケレブリンボールが
最初のエレスサールも作ったというもので、エネルドヒル
はUTのこの部分にしか出てこないとのことです。また、
ケレブリンボールはガラドリエルを愛していたが、彼女は
ケレボルンになびいたというラインも、前後を読むと不調和
が生じます。まあどっちもケレブやらケレボやらでたいして
変わらないじゃん、という気もしますが。


ガンダルフ説では、彼がアラゴルンを予言しているあたりが
とても素敵ですね。こうやって少しずつ追っていく先に
旅の仲間が出てきたりすると、とても感慨深い気持ちにさせられます。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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