今朝は3時頃に東の空が明け染めると同時に、 庭の日当たりのいい場所に長ベンチを置いて毛布 にくるまり、「王の帰還」の下巻の残りを遂に 読み終えました。ちょうど晴天が覗く6時には、 私は美しい乙女の涙(と鼻水)を 顔に垂らし清々しい一日のはじまりを 迎えました。 数々のネタバレにやはり後悔。知らなければもっと 感動と衝撃に打たれていたでしょう。と、なんとなく いまだに文体が瀬田風なのはお許しください。 この3日でTTTの下巻から読み終えてしまい、 どっぷり漬かっていたゆえ。 今夕方を迎えてだいぶ落ち着いたのですが、 午前中はかなり打ちのめされていました(いい意味で)。 皆さんも同じ経験をしたんでしょうね。 要所要所を取り上げるのは今後少しずつとして、 予期していた通り、やっぱりいくつかの失望はあった。 これはトールキンの指輪物語作成過程を知った上で、 TTTまでの印象でわかっていたことではあったのですが、 古典の味わいのかわりに、指輪以降のドラゴンランスのような ファンタジー大作が絶対に「ハズさない」のに対して、期待 になんぞ応える目的では端から書かれていない分だけ、 ハズレがあったことは否定できようもないですね。 まあこれは、映画から入った人間の運命ですが。 映画で甲冑姿のサウロン見てしまってると、わかって いるとはいえやっぱり出てきてくれるかと期待したりして。 それでもそれらすべてを差し引いても、最終章の サムとフロドのやりとりは筆舌に尽くしがたい感動と 哀しみでした。たくさんの登場人物が出てきて離散してゆき、 その喪失感も充分こたえましたけど、集約ともいえるふたりの やりとりの前では、中つ国に残りまだ再会の可能性もある彼ら の別れの哀しみは滲んでしまいました。 サムは晩歳に海を渡るわけですが、指輪の仲間と別れて二人 になった後の過酷なモルドールへの道中、彼が愛する主人にどれ ほど尽くしたかを思うと、あんまり長く辛いお別れに 思います。そしてメリーとピピンとは、灰色港での別れは 今生の別れとなるわけですよね。 追補版で彼らの末期を知り、エレスサールも他界したのを 見届けてレゴラスがギムリと海を渡ったと知って、 胸がすく思いでした。どんな形にせよ手酷い喪失感を味合う だろうとは思っていて、そのこともあって読み終えるのを 先伸ばしていたというのもありました。でもこの年になる とそうそう出会えない感動(とはいえ器用にけっこう マメに出くわしてはいますが)を、享受できて幸せです。 まだまだ読まねばならない指輪資料も多いですし、 同人誌だってサイトだってスラッシュだってこれからですね。 ネタバレを気にせずクリックできるわが身が嬉しい。 とはいえ、いまも知らないことだらけなので、「知らなかった!」 の連発が以後しばらく続くと思いますが。 ファラミアにはまり、エオメル、セオデン、エオウィン、 その他もろもろにもやられるだけやられ、ピピンとメリー が寂しいくらい魅力的なキャラになったことに狂喜しました が、「数々の離散」に至り、やっぱりレゴラスへの 愛情に立ち戻ったのでした。レゴ&ギムなどはサイトでも 増えそうです。ふたりの出番が無くなっていくのは聞き知って ましたが、暇なときはたぶんスゴロクでもして遊んでたんでしょう。 とにかくは、少しずつ回復してまた更新もしたいです。
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