のりすけの日記
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2009年09月14日(月) 昔話

結婚前提に付き合っていた彼氏に実は妻子がいた、という話。

付き合う時に「バツイチだけど子供はいない」と言っていたのに、前妻との間には子供がいた。問い詰めたら「知られて別れるのが嫌だった。後でちゃんと説明しようと思った。」なんて言う。
嘘に対してショックは受けたが、それが別れる理由にはならなかった。誠実とも取れるくらいの言い訳に言いくるめられてしまったのかな?その辺りは覚えていない。

別れはしなかったけれど、付き合っていながらも私は彼を信じきることが出来なくなっていたんだろうなぁ。その頃の日記なんかもう読み返すことはないけれど、不安定な時期が続いた。

ある日、彼の家の前を通った時のこと。
白いワーゲンが駐車場に停まって、中から女性と赤ちゃんが降りてきた。女性が私の視線に気付いた気がしたので、こちらは視線をそらした。「誰だろ?」と思っていたら、女性と赤ちゃんは彼の家の中に入っていった。平日の、彼の不在の家に。

最初、前妻とその子供だと考えたが、子供の歳が違いすぎる。混乱したままその場を去った。ヘンに興奮していたような気がする。
結局その人たちは、彼の現在の妻子だった。

別れ話をしている時、彼が「別れたくない。」とゴネ出した。私への想いを述べていたけれど、今思えば、家庭や職場にばれることを恐れての対応だった気がする。

大切に思ってきた人が、詐欺師みたいな人だったというのに、すぐに嫌いになれない自分が気持ち悪かった。不倫の、極めて安っぽい関係なのだと思ったら吐き気がした。自分の中の気持ちも抱かれた身体も汚れたものに思えた。自分も彼も死んだら良いのにと思っていた。
一ヶ月ほど、誰とも会わず家に籠っていたような。。人に関わることが怖かった。薬を飲んでは寝て、起きては泣いて、の生活だった。



これは昔話なので、今この程度に回想しても、少しばかり苦しいくらいだ。

でも、誰かと親密になろうと思うと必要以上に警戒してしまう自分がいる。機能的に損なわれているように感じる。相手を受け入れられない自分が不能に感じる。自分の気持ちをどのようにコントロールして、相手に接していけばいいのか分からない。

私の場合、恋愛は人生の中でトータルしても数回しかないと思う。その後の人生の岐路を作り出す貴重なイベントなのに、その部分が構築できないとなると、流石に夢がなさ過ぎる。

もっと時間が経てば治るのか、何かしらの努力が報われる形で上手くいくのか。こういうのに効く薬があればいいのになぁ。


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