のりすけの日記
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2002年09月23日(月) つる

亡くなった祖父の姉の名前は「つる」だった。今日の葬儀までわたしはそれさえ知らなかった。火葬される前にひと目、顔を見たかったのだけど、わたしが火葬場の場所をうまく把握できていなかったものだから、着いたときにはもう棺桶は炉の中だった。その火葬場へ最後に行ったのは、12年くらい前で、その頃は高い煙突が立っていた。そこからもくもくと煙が上っていたのだ。わたしはその煙突を目印に火葬場の周辺を車で走っていた。煙突は見つからなかった。たどり着いて母に「煙突ないから迷ったんだよ」と言うと「あんた、煙突なんかもう何年も前になくなっとるわ!」と怒られてしまった。顔を見れなかったのは残念に思ったが、とりあえずお骨だけでも拾わせて貰うことにした。お骨に一本の太いネジが混じっていた。病院で施された機器のものなのだろうと思った。後で「つる」にまつわる話を母から聞いた。祖父兄弟は4人だと認識していたのだが、実は先妻の子が上に2人いて、後妻の子は他に幼い頃に亡くなったのが3人もいるらしい、9人兄弟ということなのだった。また、つるの夫(故人)が生前笑い話として、「こいつは他の男からのラブレター持って嫁に来やがったんだ」と言っていたこと。婚前のつるには、思いを寄せている男性がいたらしい。その男性もまたつるを想って、ラブレターをこっそり届けに来ていたのだそうだ。つるはそのロマンスを胸に、彼からのラブレターの束を袂に嫁いだのだった。享年87歳。つるさん、長い人生、お疲れ様でした。


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