| 2015年04月10日(金) |
LC外伝シオン編5話感想 |
サブタイトルがダブルどころじゃない数でミーニングしてる気がするロストキャンバス外伝シオン編第5話「リターン」感想。
アスプロスの功罪のうち「功」の部分を強くしていた戦果が脆くも崩れ去った感。 お兄ちゃんはあれだけいろいろやらかしても、最終的に杳馬を封じられたのはお兄ちゃんくらいだから結果オーライだよねしょうがないよねうんうんと思っていたけど、あっさりカイロス復活してきよった……! しかもまたも予告ページでネタバレ見ちまった……!(泣) 巻末予告は避け、柱も見ないようにしようとしたのに、今度は巻頭の次号予告でやられました。そうですか、カイロス聖戦後に復活しますかそうですか……。 まあ、前回かなりきっちりカイロス(分身)にケリつけた感じだったので、まだまだ時を隔てた空間での戦闘が続きまくってシオン外伝2巻目突入するということはないだろうとは思ってたし、そもそもシオン外伝が始まる以前に過去編と未来編の二部構成で来る可能性はあるよなあシオンなら……と思ってたから、教皇になってからの時代が描かれることに異論はないんですが! 前半の敵がカイロスで後半に新敵ってのもないなと思うからカイロス再戦でも当然なんですが! それでもなんか、やっぱり「お、お兄ちゃん……」な気分にならずにおれんかったです。お兄ちゃん……。
積尸気冥界波は魂を体から引き剥がす技という認識だったから、シオンの肉体から魂を剥がした時には「無事に勝てたとしてもシオンはどうなるの??」と焦ってましたが、別に魂を分離させるのは肉体とでなくてもよかったわけなんですね。「牡羊座の聖衣箱からシオンの魂を離す」ことも可能だったんだ。考えてみたら、本編時点でタナトスがそもそも偽りの体から魂抜かれてたんだよな。 あと、本編ではカイロス相手に効かなかったクリスタルウォールが、今回分身相手にはきっちり効いているのがかっこよかったです。逆に言うと、ここで手を見せちゃってたことで聖闘士に同じ技は効かないなら神様にはなおいっそう効かないの法則が発揮されて、本編ではカイロスにあっさり破られたのかもしれないのか、クリスタルウォール……。
カイロスがはっきり「並行世界」と発言してくれたので、アサシンだけじゃなくLCも並行世界前提の物語なんだとはっきりしました。 結局、カイロスは違った未来の可能性はいくつか見えても、所詮人間の体に留まっている限り並行世界間の移動は出来ないため、自分のいる時間軸を望む世界にあわせていくしかないということなのか。世界は何本の線で進んでいたとしても、カイロスにとっては1本しかない……といった感じで。「与えられた世界と命で時間を辿るしかない」のはカイロスも同じなのだろうなあ。
ユーゴが老いて死んでいくのは想定内の展開だったけど、それでもやっぱり泣けました。ハクレイ様とセージ様のやりとりで、ユーゴやアヴニールたちが元の時代に戻りたがっていたと分かったから余計に。ムー大陸の文明の話を顔を輝かせて聞いてるアヴニールが可愛ええ。 NDだと18世紀に飛ばされた黄泉比良坂で20世紀に死にかけている星矢が登場しているのだから、死後の世界が同様に過去も未来もないのならばユーゴはハクレイ様達の時代の聖戦をともに戦った仲間とも、本来の彼らの時代の聖戦をともに戦った仲間とも、死んだ後に会えるのかもしれないね……。
ユーゴとの別れが初めての死に別れだったっぽいシオンですが、シオンの家族ってそういえばどうなってるんだろう。ユズリハとトクサは家があってそこから離れてハクレイ様のとこにお世話になってるって感じだったけど、シオンの方はそれ系の背景描写は全然なので、とっくに死に別れてるのかと思ってました。本当は(少なくとも5年前時点で)家族が生きてるのか、それとも記憶にないくらい昔に死に別れてるのかな……。 マニゴルドは明確に死に別れ組なので、皆そういった気持ちを押し込めて何とかやってる(でも自分がそうとは言わない)の発言にはきゅんときました。
32ページにして一気に時間飛び越えて聖戦終結より14年後。 童虎の顔がきれいなのは、ヒゲ剃ってもらったばかりなんでしょうか。 しかしこの「14年後」という時間設定、上手いなあ……。ちょうど聖戦時の杳馬の年齢が今のシオンと童虎の年齢と一緒の32歳。そして、聖戦時のハスガード様の年齢とテネオの年齢が一緒で28歳。牛外伝ではハスガード様とテネオがともに20歳なのが美味しいって感じでしたし。 8年前はまだまだテネオ本人が新米で、後進の指導をどうしたものか動ききれずにいる様子だったけど、もはやばっちり弟子を取るどころか聖闘士になってる人もいたりするあたり、頑張ったんだなシオンとテネオ……。 時の空間で止まっちゃってる人と動ける人とに差が出来ていた理由は、小宇宙の大小によるものらしく。ってことは、聖衣は授かっててもレナーはまだまだ未熟ってことか。
アスプロスがカイロスを封印したことを知ってる人はおおむね読者だけじゃないかと思うんですが、その辺はいつものLCで作中人物もいつの間にか知ってることになってますね(汗)。 いや、アスプロスと杳馬が戦う前にテンマに会ってはいるし、その後杳馬が封印されてることもテンマは知ってるし、杳馬とアスプロスが戦った直後にサーシャが出くわしてはいるけれど、アスプロスが封印したというピンポイントな情報は誰も知らんはずだぞ……多分だけど。サーシャが察してくれたにしても、それを生き残り組に伝える余裕はなかったはずなのですが。あれか、小宇宙の動きで全部分かるという奴なのか。気絶してるようでも意外とちゃんと童虎もシオンも察してくれていたのか。 それにしても、悪魔に悪魔呼ばわりされてるアスプー兄さんの凶悪顔すげえな……。あんなあくどい顔する人でも、一応杳馬を封印した後には「ちったあ安らげるようになれよ」とか言ってくれてた気がするんですが、杳馬の耳には届いちゃいなかったようですね。まあ、聞く義理もないしね。
ハーデスとの戦いで消えてしまったものかと思われたテンマが、まだ生きているかもしれないらしい事実にドキドキします。 それこそどこか違う世界にでも落ち込んでいたんだろうか。 順調に年を取ってれば、往時のシジフォスと同じ29歳なんだよな……。登場するのかな、テンマ。 時を超えた再戦でシオンがカイロスにケリをつける方がシオン外伝として真っ当な終わりかだとは思うけど、アスプロスのことを考えると親父の不始末は息子につけてほしいです、ぶっちゃけ。そうしたら、グランドフィナーレとしても上々だと思えるし。 手代木さんがブログで来年の話をされていたから、年内にLC終わらないのかと思ってたけど、シオン外伝だけならあと2話か3話で普通に終わりそうなんだよね。 全14巻なのか、15巻目に突入するのかどっちなんだろう。 あと、来月の13巻発売直前カラー、発売日は6月なんだよね。いっそ発売日を20日にまとめてくれたら送料が助かったのに……。3週間近く預かってもらうとなると、まとめ発送もお願いしづらいんだよなあ(汗)。
* 今月のスピドメ、ますますもって大機の科学が魔法化してきましたな。 羽井さんと魅重義のフラグがますます立ってる感じでいいねいいね! クラスメイトの子たちはインフィニティ→田中にニヤニヤしてたけど、インちゃんもむしろベクトル魅重義向きな魅重義一人勝ち状態じゃないですかねこれ。
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