| 2015年02月13日(金) |
熱海と三島に行ってきた二日目 |
開館時間ちょっとすぎぐらいに佐野美術館につくように出発。 二度目のいずっぱこハートの吊り革チャレンジは、二度目もやっぱり失敗しました。どれくらいの確率で遭遇するものなんだろう、ハート吊り革。
佐野美術館は、入館してすぐはそれほど混んでもないのかと思えたのですが、二階展示室に入ったら想像以上の混みようでした。平日だし、せいぜい自分含めて三組程度がいるくらいかと思ってました。 わりと自分はほいほい博物館とか美術館とか資料館とか見にいく方なんですが、ミツバチだのツチノコだの招き猫だのといったパラダイス一歩手前な感じのセレクトも多いからか、他に客のいないのんびり空間に慣れているので、平日のあの混雑には驚きました。人口密度で見れば、休日の空いてるタイミングを狙った日展や院展くらいの混みようだったぞ……。佐野美術館、恐るべし。 もろもろ見ながら、とりあえず自分は漆器にはあんまり興味ないんだなあと実感しました。螺鈿や蒔絵だと途端に大好きな世界なんですが。要するに、キラキラしたものに弱いのです(笑)。漆器は、鑑賞よりも実用の方でばかり考えちゃうからなあ。 ちょっと驚いたのは、絵画の類も多く並んでたのに、湿度計が見当たらなかったこと。思わずまじまじと展示スペースの隅を探しちゃいました。多分だけど、デジタル測定器っぽいのがあったので、それが湿度計だった……のかなあ……。 噂の蜻蛉切の他にも刀剣類が多く並んでました。やっぱり、ここでも太刀と刀はそれぞれ見につける時と同じ刃の向きで置かれてました。そう言えば、母の実家にある模造刀も刃が上に置かれていたような。 刀剣の類はきれいだけれど、きれいすぎて焼き物の類と比べると古いものという感じがあんまりしないんだなあとも思いました。あれだけピカピカの状態に保つのも技なんだろうな……。 肝心の蜻蛉切は、思ってたより小さいというか薄いというか、華奢な感じ。施された彫刻もきれいで、実用されていたというのが不思議なくらいの美しさでした。その点は、他の刀剣類もそんな感じではあったんですが。 観覧者は、あまり若い人はいないんじゃないかという予想を裏切る幅広い年齢層でしたが、中に一人、保育園に行ってるか行ってないかくらいの小さい子がいて、騒いでいたのがお気の毒でした。小さい子には面白い場所じゃないよねえ……。お父さんとお母さんとで交代交代しながら外で子守してた方が、子どもにとっては良かったんじゃないかなあ。
昼食は、静岡っぽいものを求めて桜海老かきあげ丼を食べてきました。 ……が、どうせなら「でんでん」という食べたことない地元の魚を含む天丼にしても良かったかもしれない。いや、美味しかったけど、桜海老かきあげ。でも、でんでんを食べる機会なんて今後まったくないかもしれないんで。 みしまコロッケも食べてきました。ただ、憧れてたのはお肉屋さんで売ってるような買い食い用コロッケだったので、お店の中でお上品に食べるコロッケはちょっとイメージと違いました。 このみしまコロッケ、お店の特徴なのかみしまコロッケの特徴なのか三島の芋の特徴なのか、芋がとてもなめらかでした。普段、ごろごろ芋の形が残ってるコロッケばかり食べてるので、なかなかに新鮮でした。
その後、「ごめんね青春!」MAPに載ってる場所をいろいろ回りながら、楽寿園に移動。 季節が悪くて庭は寂しい様子、池も水が完全に枯れ果ててる状態でしたが、決まった時間に解説つきで見学できる楽寿館が、すっごく面白かったです。 木目を生かして描かれた鳥の羽が見事な板戸、三分割した竹の真ん中のみを使った欄間、透かし絵の飾り窓など、見事なものばかり。謁見時間を短くするために、天上を低く感じさせて客にプレッシャーを与えるようにデザインされた部屋は、似た作りの隣室と何度も見比べさせてくれたりと、じっくり見学できました。細かく分かれた天井の一コマ一コマに絵が描かれているのはどちらも同じなのに、白い顔料の多さや線の太さなどで確かに圧迫感が違ってくるの。普通に絵を描く上でも勉強になりそうでした。 客は畳張りの廊下を、使用人は外周の板張りの廊下を歩くことで、すれ違わないように工夫された作りも面白かったです。 楽寿園内にある郷土資料館にも入ってきました。ここの様子は、普段ののんびり独占空間と似たような感じでした(笑)。企画展示テーマが「はかる」ということで、佐野美術館ではとうとう見られなかった毛髪湿度計もこちらにはありました。展示品として、ですが。 動物コーナーについては、昨日の鹿の方が元気があって見てて楽しかったかも(笑)。
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