だらだら日記

2011年11月17日(木) LC外伝25話感想

省エネルックはださいの王様ロストキャンバス外伝25話感想。

フィクションも読むのか。
デジェルさんは実用書一辺倒かと思ってました。

二週あいて久々のフローライト登場。やっぱりフローライトが出てると可愛くていいなあ。柱の「奮闘します!」なんて可愛すぎて悶える。話の内容は、とても可愛いと言えるものではなかったけれど。
前回、デジェルが景気よく凍らせまくってたせいで、フローライトのいるあたりまで凍っちゃってはいないかと心配してましたが、その辺はさすがに配慮してくれてたようですね、知の聖闘士。
デジェルのいる場所へ通じる道を塞いだのは、結果的になのかフローライトが危険に巻き込まれないよう配慮したためなのか、どっちなんだデジェルさん。氷で通路が塞がってると、剣か拳で殴りたくなります、バロッカーなので。

待てと言われて追っかけることはなくても、じっとしてることもないフローライト。結果、求めていた父に繋がる道を見つけ出しちゃうわけですが、読んでるこっちは前回のガーネットとセラフィナ様の会話を知ってるだけに、フローライトの期待が打ち砕かされることも予想され……。それでも、ひょっとしたら衰弱してても生きてる人がいるんじゃないか、フローライトの父もその一人なんじゃないかと思いもしましたが、4・5ページの見開きでがっくり落胆です。
人間牧場、なかったか! 駄目だったか……!
カルセドニーが「琥珀に入れて〜」の台詞を言っていた時は、琥珀に入れるのは飾るためのレアケースなのかと思いましたが、実際には死体はすべて琥珀に封じ込めてたんですね。
そんなアンバーシールド状態の死体を見て、上げかけた悲鳴を飲み込んだフローライトはある意味デジェルより冷静沈着であった。そんなフローライトが、父を見つけたら声をひそめることも忘れて泣き叫んじゃうのがな……予想された結果とはいえ辛い。声が出る前に涙が出ちゃうのも、すごく痛々しい……。
5ページ目最後のコマの息づかい、青ざめた顔色、早鐘を打つ鼓動……。死体の山を見ての緊張は当然のこととして、本当は最初に死体を見た時にもう、心の隅っこで父がここに混じっていることも予感してたんじゃなかろうか。
せめて生きててくれたらなあ……。ずっと自分の足元に父がいたことに気づけなかったことも、チャラに出来たかもしれないのに。

琥珀に拳を打ち付けるフローライトを止めたデジェルは、カルディアには及ばないまでもヒーローしてました。デジェルはかっこよく間に合うタイプのヒーローじゃないけど、フォロー上手だからそれでいいのか。
ガーネットの若さの秘密について、デジェルは直接聞くことはなかったけれど、状況から想像できた……ということなんでしょうね。どうして人々が行方不明になっていたのか、何の結果こうして琥珀に閉じ込められたのか。(あ、考えてみたら状態が虫入り琥珀なだけで、今並んでる宝石が琥珀とは限らないのかも?)
ガーネットがただの不老長寿なら、デジェルはどう否定の答えを探すのだろうと思ってた。けど、犠牲を必要とする不老不死なら否定要素を見つけるのは易かろうよ。
何より、デジェルには、ガーネットたちの永遠を否定する持論がある。
氷河は「永久氷壁」から「永遠の強さ」を師より教わったと語っていたけど、デジェルは同じものから「うつりゆくもの」を教わっている。(一つの物を見てとらえ方がまるで違うのも面白さだよね)
世界が、一時の夢と、その連なりで出来ていることを知っている。
人が死んでも、その遺志を継ぐ者がいれば志は死なない。思い返す人がいれば、その思いの中でずっと生き続けていく。肉体の不死ではなく、精神の不死としての永遠。
託し、受け止め、また次に託していく……。そういう、なんていうか「ハード」の永遠じゃなく「ソフト」の永遠性を大事にしてるんじゃないかな。
これってLC全体のテーマでもあるけど、LC本編でデジェル編をしていた時にも、ユニティとの関係で描かれていたんですよね。読みながら「託す者へ」をリピートしまくったもんさ。
あの時、デジェルは託す者であり思い出される側だったけれど、この時にはまだ受け止める側であり思い出す立場なんだよな。五年前の物語なんだよな……。

クレスト先生は何着とらっせるんですか。
ベースのデザインは水瓶座っぽいので、水瓶座の冥衣バージョンのようにヴィーヴルの部下バージョンでもあるんだろうか。黒曜石の衣が黒曜衣なら、石榴衣とか?
全部このプロテクターだったら何の問題もなさそうだけど、服も着ていてこのプロテクターも着ていてだから、覆ってる部分が半端に少ない。おまけに短パンで太もも出てる。
すみません、かっこ悪いです。
だが、これも、500年前のおじいちゃんのセンスと思えば受け止めざるを得ないのか……。考えの間違いを突っ込むよりも先に、格好を突っ込んで欲しいよデジェルさんには。
それにしても、クレスト先生、何もかも承知でガーネットの元にいたんですね。少数の犠牲をもって多数の犠牲を防ぐという発言はデスマスクに近いものがあるから、クレスト先生はそれなりの正義で動いてるんだろうけど(あ、いや、デスマスクさんは相当邪悪なお方ですが)、あくまで通常の戦争についてのみ前提としてないかい、今のクレスト先生。
人間観の闘争は防げても神様の侵攻は防げるんかね、ガーネット……。宇宙兵器でも一瞬で治めるようなのが神様よ? ガーネットが相当の正体でもなければ、歌では太刀打ちできないんじゃないかな。
まだ「ガーネットがデジェルにして貰いたいこと」が分からないから、ガーネットとクレスト先生二人が真実何を考えてるかも分からない。裏の裏をかく展開でも待ってるんだろうか。

囚われのセラフィナ様を見たらやっぱりあわあわしてたデジェルさんでしたが、今回はあわあわからの脱却が早かったですな。
プリズムリフレクターでレイが反射するなら、自分もプリズムリフレクターを配置すれば返すことも可能ってことか。
クールになるほど小宇宙が高まる氷系の聖闘士の本領発揮ってことで、今回のオーロラエクスキューションは「涼やかであったぞ」で済まされないことを期待してます。んでもって、今度こそかっこよくセラフィナ様を助けろよ! 頑張れよデジェル……!

さて、残すところデジェル外伝もあと2回。
最終回がどんな感じか気になる時期に入ってきました。
フローライトの回想から始まった話なので、作家になったフローライトの綴る物語……というしめ方もありうるかしら。
カルディアの熱を冷ましてるデジェルの姿は見れるでしょうか。


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