てらさき雄介の日記
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2021年09月19日(日) ハルピン工業大学出身のМ先生

我が母校の名簿には、生徒に加えて教師のコーナーがあった。自宅住所の横に「出身大学」も書いてある。まさに個人情報だ。今では考えられないこと。昭和は遠くなりにけり。

さて数学のМ先生は、若い教師が多かった我が母校の中で、珍しく老年だった。出身大学は「ハルピン工業大学」と書いてあった。鮮明に覚えている。単なる留学ではないと、中学生ながら察したもの。

それが旧満州の都市で、М先生は戦後引き上げてきたのだと、その後どこかの段階で知った。かつて日本人が住んでいた満州とは、果たしてどのような場所なのだろうか。強く興味を覚えた。

晴れて大学生になった。海外に行くことが出来る。地球の歩き方を買って読む。しかしダメだった、旧満州は「軍事上」の理由で、未だ入ることが出来ない地域になっていた。そのことで願望がより強くなった。

年月が経ち、大連、瀋陽と長春は機会を得た。しかしハルピンには行けていない。コロナ前は直行便もあったのに。ハルピン工業大学は、当時と変わらぬ場所にあるそうだ。必ずや訪れたい。

●今日一日

終日お休み


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