Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記42〜新疆・ウルムチ編〜「イスラム文化っぽさがイイ!」
2004年10月18日(月)
旅記42〜新疆ウイグル自治区・ウルムチ編〜「イスラム文化っぽさがイイ!」

8/27。朝バスにて出発。
トルファンとウルムチは比較的近いので3時間足らずで到着した。
ウルムチの宿は、旅人もオススメ駅前の新疆飯店って決めてた。
駅に近くてドミが一泊15元なのはなかなかだと思う。旅人も多いし。
ただ、自分の現在位置が分かんないから、うろうろ道を行ったり来たり。
ウルムチ駅行きのバスを捕まえて、とりあえず近づいてみようと考える。
この辺の人たちは優しくて、私が歩いてると「どこにいくの?駅に行くには
あのバスに乗ったらいいよ」と話しかけてくれた。びっくり〜。
お土産がどんどん増えていったせいで、荷物が重くて重くてたまらない・・・。
旅の初めはスペース余りまくりだったのに、今はパンパンで無理やり詰め込み。
収まりきらずにサブバッグまで持ってる(←中国製のためチャック壊れたし)
やっと駅に着いて、とりあえず北京行きの切符がどれだけ残ってるか調べる。
電光掲示板を見ながら待つこと数分。表示されたのは・・・

        烏魯木斉→北京
     軟臥 軟座 硬臥 硬座 無座
 8月27日 無  無  無  無  無
 8月28日 無  無  無  無  無
 8月29日 無  無  無  無  無
 8月30日 無  無  無  無  無
 9月1日  無  無  無  無  無

Σ(゚д゚lll)ガゴーン!!!
一枚も残ってないって!電光掲示板が「無」で埋め尽くされてる。
夏の終わりはウルムチから出る人が多いから注意って聞いてたけど
いくらなんでも硬座まで売り切れだととは思わなかった。
相変わらず寝台の硬臥に乗る気は全く無く、硬座のつもりだったんだけど。
最悪、無座(立ち席)でもいいと思ったんだけどそれも無いなんて。そんな。
ショックを受けつつ「来たらぜひ連絡してよ、泊めてあげるから」
なんて言われてたウルムチさんに携帯で電話してみる。けど、繋がらない。

とりあえずこの重い荷物を何とかしないといけないと思い、宿へ向かう。
しかし一人でタクシーにはやっぱり乗れないと思い、歩いて探してた。
ここが間違ってたと思うんだよね。中国は自家用車持ってる人が少ないから
バスとタクシーだらけで、安いし気軽に使えばいいものをなかなかねぇ。
特に旅行中は意地を張ってるのか何なのか、意味も無くひたすら歩いてしまう。
これが間違ってたんだと思う。本当に疲れて荷物が重くて重くて。
パックだけで25キロ以上はあるし。宿は歩いても歩いても辿りつかないし。
なんでタクシーや三タク使わなかったんだろう、バカだぁと思う。
やっと見つけたときには、本当にほっとした。死にそうで限界だったし(笑)
そしてなんと宿の入り口で昨日ウルムチに行ったポロ兄さんと偶然の再会。
チェックインして荷物部屋に置いたら、もう一回駅まで行ってみることにする。

駅は人が多くて、ものすごいごったがえしてる。
何度見ても北京行きの切符無いしさぁ。どうしよう。帰れないよ困った。
闇チケット売りの人を探してみるも、なぜかこの辺りはあまりいなかった。
警備員の人が厳しく取り締まってたからかな。今まではすぐ見つかってたのに。
ていうか、中国の列車の切符が取りにくいのは本当になんとかして欲しい。
5日前から売り出されるんだけど、闇チケット売りの人が買い占めるし
中国の人民多すぎだから、あっという間に売り切れちゃうんだよね。
電光掲示板があるといいけど、無い時は1時間並んだ挙句売り切れてたとか。
私みたいに旅人でこの土地に来たばかりとか、代理店利用しない人は困るのさ。
駅で何時間もチケットの売れ行きを見ながら悩みに悩んだ挙句
明日の済南行きの硬座がギリギリ残ってたので、それを買うことにした。
済南は天津の下の方にある都市で、そこからならバスや列車もまたありそうだし。
我ながら苦肉の策ながらめっちゃナイスアイデア!と思ったんだけど、
後で少し後悔するのでした。(西安行きにした方がよかったのかも)

ふとカバンの中を見てみたら、携帯電話が見当たらない。
落としたのか盗まれたのか分からないけど、ああ、またやってしまった・・・。
一度宿に帰って荷物の中確認したけど、どこにも見当たらない。
公用電話からかけてみたら「現在電源が入ってません」とのこと。
これを聞いて、絶望的になった。だって誰かが切ったってことだから。
泣きながら警備員さんに訴えたら、警備員室で話を聞かれた。
何がショックかって、前期と後期で大学を代えるから唯一の連絡先だったのに。
携帯にしか入ってない番号の人は連絡先が全く分からなくなったし、
なにしろ旅行中に出会った人たちなんかは私の名前と電話番号しか知らないから。
大理のおじさん、麗江のリス族の子、チベット族の人達、チベ寺のお坊さん
ラサの博物館員さん、パキスタン人のおじさんなどなど、心配かけそう。
こまめに電話するからって言われて別れたままの人もいて。本当に残念。
あと、ただでさえ遠いオッパとも更に連絡が困難になったし。
ついでにお気に入りのプリクラと、思い出のあるストラップと、
ラサで買った魚のストラップも無くなったのは痛いなぁ〜〜〜。
中国の携帯電話は本体高いけど、カードを入れ替えると誰でも使えるから
盗難される事が多いってよく注意されてたから気をつけてたんだけど。
旅の最後の最後になって気が緩んだのか、荷物の重さに疲れ切ってたのか。

公用電話で天津の友達に電話かけたら、やっぱり涙が出てきた。
凹んでるときや辛いときは、声を聞くだけで安心してしまうんだよね。
その後はあまりにショックだった為、あまりウルムチ観光してないという(笑)
博物館で楼蘭美女のミイラ見たり、天地っていう綺麗な場所にも興味あったけど。
とりあえず市場に行ってみる。どのバスに乗ればいいか分からないので徒歩にて。
途中でブドウ売ってて、3元や2.5元って言うからぼってるのかな?って思った。
けど2元のところを見つけて買ってみたら、ものすごい大量のブドウ!!!
1斤(500g)じゃなくて1公斤(1kg)単位で売ってたのか!さすが新疆。
市場にやっとたどり着くと、ほとんどの人の顔つきがイスラムっぽいんだよね。
ハミ辺りからずっと思ってたけど、全然中国人と顔つきが違う。
そして「何元何元!」っていう呼びかけも中国語じゃなくウイグル語。
本当別の国に来た気分。ウイグル文字も全く読めないし、異国に迷い込んだ気分。
ウイグル帽子のおじいちゃんはカッコイイし、子供はすごい可愛いのvv
そしてラサのカウボーイハットはここで被るとかなりの違和感がある(笑)

夜市を見て回ると、いろんなものがあって面白い!
文化が全く違うんだなっていうのが本当によく分かる。
やっぱり少数民族が多い地域は楽しい。内モンゴル、雲南、チベット圏も。
チベットではインドやネパールグッズも売ってたけど、
新疆ではイスラムやパキスタングッズがかなり多くて目新しい物ばかり。
思い残すことの無いようにラグ麺、羊肉串、ハミ瓜などをしっかり食べておく。
帰りには空中綱渡りの催ししてたりして、たくさんの観客がいた。
(中国だから?)命綱も落ちたときの網も無くて、ハラハラさせられた。
目隠しや後ろ歩き、椅子に座ったり寝っ転がったりとよくやってたなぁ。
他にも大道芸人風の親子がいて、道端でショーをしてた。
ウイグル語で話してたので内容は分からなかったけど、見て楽しめた。
拳で何個も石を砕いたり、包丁の刃上に子供を抱っこして立ったり、
ビール瓶を頭で砕いたり、いろんな技を披露してた。
特に石を砕くのは、少年が失敗して父親?が代わりに割ってあげたり
大きな石がなかなか割れなくて5回くらい挑戦してて痛そうだったりとか。
石は種も仕掛けも無くて、本当に力技で割ってるみたいだったから驚き!
夜は疲れたのであっという間に眠りにつきました。
次回は列車移動編!そろそろラストスパート。



 
 
 
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Arranged by Ami