Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記41〜新疆・トルファン編(後)〜「葡萄祭りと怪しいウイグル族」
2004年10月17日(日)
旅記41〜新疆ウイグル自治区・トルファン編(後)〜「葡萄祭りと怪しいウイグル族」

8/26。葡萄祭り開幕だーーー!!
26日から始まるって聞いたから、調度いいし日にち合わせて来たのだ。
祭り好きなもんで、今日の一日ツアーを蹴ってまで参加した。
トルファンは郊外に見所が多く、遺跡などもすごく多いのね。
ベゼクリク千仏洞、アスターナ古墓群、高昌古城、交河古城
火焔山、カレーズ(地下水路)、蘇公搭、葡萄園など。
ベゼクリク千仏洞は名前に惹かれて期待してたんだけど
実際に行ったポロ兄さんの話によると大したこと無いみたい。
この中では特に交河古城とそこで見る夕日がかなり最高らしい!!
行った人も良いって言ってたし、ウイグル人もイチオシしてたから。
あと、今年の4月ごろ開放されたばかりの小さな村が近くにあって。
そこがすっごい良いって話を聞いた。本当にオススメの場所らしい。
情報ノートにもほとんどの人がこの村に絶対行くべきだって勧めてた。
だから、その村と交河古城だけは行っておきたかったんだけどなぁ。
車チャーターしないといけないから、一人じゃ高すぎて無理だし・・・。
人数がもし集まって、時間があったら行ってもいいと思ってた。
シルクロード関係や有名な遺跡もすごい多いトルファン。
“遺跡の街トルファン”で名所旧跡をあまり回らなかったのは
ちょっと勿体ないアホな事したかな、とも思ってしまうけど。
葡萄祭りで盛り上がって満足したから、別にこれでもよかったと思う。
自分がしたいように、好きなことをする。それが一人旅ですから。

トルファンには有名な葡萄棚の通りがあるんだけど、昨日行ってみた。
すごい。通りの天井が全部葡萄棚になってて、ずっと続いてるの。
いつまでたっても終わらないくらいの、かなりの長さだったのは確か。
しかもブドウが山のようになってる。うわー食べたい!けど手が届かない。
道端にブドウの粒がぽろぽろ落ちてたから、それを拾って食べてみる。
(中国だし旅中だし、衛生面や拾い食いなんて気にしないのだー)
あ、甘い〜〜〜!!今までに食べたことが無いくらいすんごい甘い!!!
地元の人も落ちてるブドウの粒を集めて持って帰ってるし。
でも明日が祭りとあってか、ホウキで掃いてて少しもったいない。
長い棒を持ってきて、ぶんぶん振り回してブドウ落としたい気分。
それくらいここのブドウはすんごい美味しくって。
トルファンのブドウは中国で一番美味しいって有名だし、
世界で一番美味しかったって言ってる人もいるくらい。すんごいの。
基本的に、ここのはマスカットみたいな緑色の小粒のブドウ。
種もないし皮ごと食べれる品種。皮が食べれるってのに驚いた。
いちいち皮や種を出す面倒も無いし、パクパク食べだすと止まらない。

というわけで、朝は一人で葡萄祭りの開幕式へ行ってみる。
人がすごい多い!しかもチケットを買わないと舞台の近くには行けないみたい。
周りのウイグル人も頑張って入り込もうとしてるんだけど、警備員が厳しい!
開幕式の最後にはパレードがあった。1〜2時間はあった長い長いパレード。
パレードの車の飾り付けが大きすぎて垂れ幕ひっかかったりしてたし^^
西遊記の真似してお面を被った人たちが暴れてたり。
ロバに乗ったお爺ちゃんと子供とか。バラエティ豊かで楽しめた。
開幕式が終わると一息ついて、その辺をぶらぶら散歩してみる。
お祭りだけあって屋台や出店が多いし、道端にはたくさんの人で溢れかえってる。
射撃ゲームや輪投げゲームなどは大人も子供も一生懸命になってるし。
特に中国で人気なのが輪投げゲーム。道端ですぐ商売できるしね。
輪投げの景品はぬいぐるみなどの玩具から、タバコやカメラなどもある。
特に鳥、魚、小動物なんかは珍しいと思った。カゴめがけて輪を投げるんだけど。
輪の大きさがギリギリサイズだから、見るからにかなり難しそう!!
それなのに黒山の人だかりになって次々と挑戦してるのは何でだろう。
私も少し買い物。といっても移動の暇つぶし用の本が多かったんだけど。
星の王子様と脚長おじさんの小説、ドラえもんお徳用サイズの漫画、など。
緑色で半生っぽい、トルファン名物干しブドウも買ってみた。
でも甘さと柔らかさは日本の干しブドウからは想像がつかないくらい。

道端で1元ソフトクリーム売ってたから、ちょっと一休み。
大理でも売ってたんだけど、中国でソフトクリームは珍しいから嬉しい。
といってもシャーベットを柔らかくして、牛乳薄めたみたいな科学的な味だけど。
多分日本のイメージで想像してたら、かなりがっかりすると思う。
でも中国にずっといるもんだから、美味しく感じてしまうんだよなぁ(笑)
ソフトクリーム買ったら、売ってるお兄さんが「ここで食べなよ」だって。
うーん、なんでだ?とか思いつつその場に立って食べてた。
その間もお兄さんは忙しそうにアイス巻き巻きしてた。結構人気なんだなー。
やっと半分食べ終わってコーン食べようとしたら、なんとお兄さんが
コーンの上にまたソフトクリーム追加してくれた!!!!わぁーい。
だから「ここで食べなよ」って言ってたのか。しかもブドウも一房くれた。
ブドウ食べながらアイス売りのお兄さんとずっと会話してた。いい人だー。

アイちゃんカフェの横を通ると、またも怪しいウイグル族兄さんがいる。
そしてまた話しかけられた。というか「何か落としたよ?」って言われて。
日本語で言われてついつい振り返ったから、日本人だってバレたんだね(笑)
カフェでウイグル族の兄さん達と話ながら新疆料理「ラグ麺」を食べる。
前々から新疆に来たら絶対食べたいと思ってた料理なのだ。
だってラグ麺ってラグメン(=俗称RAG FAIRの人達)と被ってるしさぁ〜。
相変わらずアホな子ですいません。そんな不純な動機だったんだけど(笑)
食べてみたら本当に美味しかった。新疆風ラーメン?うどん?なのかな。
私の好きなトマトが入ってるし、病み付きになるほどの美味しさなのだ!!
ウイグル族の兄さん達はいつもカフェでゆったりお喋りしてる。
確かに普通に働くより割がいい仕事だなと思う。
旅行者毎日何人も来るし、車で観光地に連れて行くだけでいいからね。
ツアーか車チャーターじゃないと回れない場所だらけだから、
ちょっと高くても仕方ないから出すしかないし。
特に日本人にとっては出せる金額でもあるからね。
私も熱い勧誘を受けてたんだけど、結局は断ってしまったよー。

だんだん日も暮れたし一旦宿に帰ってみる。
同じ部屋のパキスタン人のおじさんはすごい人懐っこくていい人。
パキスタンコーヒーなるものを作ってくれたし(めちゃ美味しい!)
「Nice to see you, happy to see you」って何回も握手されたし。
昨日から合わせたら10回以上握手されたんじゃないかな?(笑)
彼は仕事でトルファンに来てて、英語とウイグル語が話せる。
中国語はカタコトだったんだけど、簡単なのなら分かるみたいだった。
私が明日出発なのを聞いて非常に残念がってた。
トルファンをいろいろ案内してあげたいとか、ご飯おごってあげるとか、
最後には宿代払ってあげるから残ってよ、お願い!とまで言われた(笑)
私も残りたかったんだけど、なんせ今日は8/26。大学開始まで日が無い!
列車で天津まで帰ると3日くらいかかるし、この後ウルムチに行くこと考えると
やっぱり明日トルファンを出ないと間に合わないのだ〜〜。
で、近くにブドウ園があって、せっかくだから今晩行ってみない?
って誘われた。今晩は時間あるしブドウ園行ってみたかったからOKした。
9時に部屋に集合してそれから行って夕食&ブドウ食べようって言うから
そんな遅くても開いてるの?って聞いたんだけど、深夜までやってるらしい。
やったー!ブドウ園のブドウだ〜〜〜!!!きっともっと美味しいぞ!
しばらくしたらポロ兄さんがたまたま帰ってきて、やっぱり今晩ウルムチに
出発するんだって。ウルムチまで一緒だと思ってたんだけど、残念。

9時までまだ時間があるので街の祭りを探検しに行く。
屋台大好き!めっちゃおいしいし賑わってるんだもん。
昨日食べて気にいってた串を選んで油で揚げてもらうのがお気に入りで。
特にぺったんこのイスラムパン?がおいしくて何度も食べてしまった。
あと、デザート。子供達が競って食べてたソフトクリームみたいなのは
激甘ってくらいの甘さだし、カキ氷にヨーグルトかけて水で薄めた系なのは
すっぱいような怪しげな味がするし、不思議な食べ物が多かった。
でも食べてるうちにどんどんおいしいと感じてくるのがもっと不思議。
あと、舞台で踊りや音楽をやってて、それも見に行ってみた。
最初に流れるのはやはり新疆歌手・刀朗の「吐魯番的葡萄熟了」でしょ!
いろいろな踊りや民族楽器の演奏などを楽しんで、もっといたかったけど
おじさんとの約束があるので途中で抜けて、急いで宿に帰った。
しかーし!おじさんいないし!待っても待っても帰ってこないし。
仕方ないので先に寝ました。

8/27。起きたらパキスタン人のおじさんも戻ってた。
なんで昨日は約束の時間に来なかったの?って言われて、あれ?と思う。
よくよく話し合ってみると9時っていうのは北京時間の9時ではなくて
ウルムチ時間の9時のことだったらしい。つまりは北京時間の7時。
ラサにいるとき日の入りが9時前だって言ったけど、ここも例外でなく。
広い中国を北京時間で統一してるから、西の地方は差が出てくるのだ。
そのためこの辺りでは「新疆時間/ウルムチ時間」なるものが存在してる。
地元で使われている、北京時間マイナス2時間のローカルタイム。
しまったー!ちゃんと確認しておけばよかった。本当に残念!!!
夕食おごりって言ってたし・・・ブドウ園の摘み立てブドウ食べたかった・・・。
というわけでトルファンともお別れ。心残りが多いなぁ。でも仕方ない。
次回は悲しみのウルムチ編。



 
 
 
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