Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記33〜チベット自治区・ラサ編(8)〜「やはりポタラ宮は偉大だ!」
2004年10月09日(土)
旅記33〜チベット自治区・ラサ編(8)〜「やはりポタラ宮は偉大だ!」

8/17。とうとう、ポタラ宮の日!!!
たまたま昨日一緒にチケット並んだ5人組み+1人で出発。
メンバーはウルムチに留学してるウルムチ兄さん、ナイスな兄さん、
昨日博物館に行った姉さん達、私、おまけで海外協力隊の子。
来たばかりの海外青年協力隊の子がいて、並ぶの大変だから
うちの二人分のチケットで入れてあげることになった。
できるかな?って思ったら普通に入れた。なのにその子入ってすぐ
いなくなっちゃうし、それ以来会わないしでちょっとだけぷんぷん。
ウルムチさんが寝坊したため、急ぎ足でポタラ宮に向かう。
だって時間指定の間に行かないと、少しでも遅れたら無効になるしね。
パスポートと前売りの番号を一人一人確認して、入るのを許可される。
そこから上のチケット売り場まで歩くんだけど、坂道が結構キツい。
ポタラ宮の本当の入り口はチベタン用入り口になってて、
うちら一般客は裏のダライラマが車で登ってた場所から入っていく。
だから見る部屋も悲しいことに逆コルラだし、チベタンとは逆周り。
坂道登ってるとゴミ箱があったんだけど、パンダの形した可愛いゴミ箱なの。
ポタラ宮になんてそぐわないんだ!とか思いつつ。なんでだろうねぇ。
ポタラ宮は入場料100元なんていうありえなさ。チベタン3元らしいのに。
しかも全部中国政府の収益になるってのが納得いかないよな〜。

このポタラ宮にあえて乗り込んだ人を三人知ってる。
一人目、キレーに泊まってた旅人の女の子。(未遂)
人からチケット借りて「昼ごはん食べに行ってた」って言って出口から入った。
何時間も粘って、途中で服着替えて眼鏡で変装もして頑張ったらしい。
警備員に止められたため出口そばの2、3部屋だけでアウト。でも本人は満足してた。
二人目、西寧くん。昔チベット衣装着てチベタンの友達と一緒だったら
普通にタダで入れたらしい。顔も似てるし普段から成りきってるからねぇ。
三人目、同じ宿の旅人の女の子。チベタンの衣装や鞄をバルコルで買って
人からマニ車を借りて、準備万端で乗り込んでいったツワモノ。
中国語もチベット語も話せないんだけど、勢いで乗り切ったらしい。
まぁ、衣装やアクセサリーなんかを揃えるのでお金かかってるけどね(笑)
宿ではいけるかいけないかの賭けをやってて、半々くらいだったんじゃないかな。
宿のみんなが応援してたから、彼女の成功はスノー内でも大喜びだった。

ポタラ宮に入ってすぐのトイレは、高度が高い有名トイレ。
ポットン便所みたいな感じなんだけど、すごい下まで落ちていくのね。
とりあえず穴が開いてて仕切りも何も無いんだけど、地面まで距離がある。
時差を感じるような、不思議な感じのトイレでした。
中に入ると写真撮ってはいけなくて、ちゃんと監視カメラもあった。
たまたま自分達の目の前が中国人の日本語ガイドだったから
一緒に説明聞いてみたんだけど、発音が少し悪いから聞き取るのが難しい。
途中に「ポタラ宮は(日本の)カミナリ親父のせいで壊された」とか言ってて
みんな意味が分かんなくて混乱してるのね。聞きたいけど聞けないし。
やっと解読したら、カミナリでポタラ宮が壊れたことがあるっていう意味だった。
カミナリ親父なんていうギャグ?盛り込むから、分かりにくいんじゃない!
ずっとガイドとその人たちについていくのもアレだし、別れてゆっくり見てた。
入ってすぐのところにいた見張りの人民兵がすごいカワイイ男の子で、
女性陣はみんなメロメロになってしまうという始末。しかもいい子だった。
うちらはガイドもいないし、壁に貼ってある軽い手書きの紹介文と
見張りのお坊さんに説明してもらったりして、じっくり見てた。
その説明の文章なんだけど、チベット語と中国語と英語で書いてあった。
うちらの中で中国語ができるのがウルムチさんと私だけだったので、
翻訳するんだけど難しい!漢字でなんとなく意味が分かるかなと思ったのに。
私がまず説明すると、ほとんど説明になってなくて年代と人名だけくらい。
その後ウルムチさんがきちんと説明してくれて、なるほど〜って言ってるの。
日本では勉強経験無し、新疆に留学して1年目というウルムチさん。
羨ましいというか、ちょっと悔しいというか、自分は相変わらずまだまだだ!

世界遺産とだけあって、時間が経つにつれどんどん観光客が増えてきた。
中国人観光客もいれば、日本人ガイド付きの日本人観光客もいる。
人が多すぎるくらいどんどん多くなってて、困ったもんだ。
チベタンはバターロウソクに、自分の容器からバターを注いで拝んでた。
見所は何ヶ所もあって、ダライラマ各世の部屋や椅子なんか興味深い。
何人かのダライラマは思ってたよりも狭い部屋だったりして、結構意外に思う。
ここにダライラマが座ってたんだよなぁ、って歴史を感じる。
旅行人に各ダライラマの説明があって、プレイボーイで放蕩息子だった人や
何も大したことしなかった人、すごい偉大な人などいろいろいて面白い。
鼠対策なのか猫を見かけたりもして、のんびりしててかわいいのだ。
見張り番のお坊さんはみんな良い人で、聞いたら丁寧に説明してくれる。
いろんな部屋があったけど、人気が高かったのが「立体曼陀羅」。
あのマンダラの世界観を、実際に金で実体化して作ったっていう。
立体的で輝いてて、すごい!としか言いようが無いんだよね。
他にも今までのダライラマや中国の姫、ネパールの姫の仏像なんかもある。
紅宮と白宮の二色で有名なポタラ宮だけど、中庭辺りは華やかなオレンジと黄色。

出口を出ると、そこはチベタン達の入り口になってるのね。
だからすごいたくさんのチベタン達が必死に階段登ってきてる。
かわいいチベタンの子供あやしたりも(本当にこっちの子カワイイ!)
おじいちゃんおばあちゃんが多いんだけど、坂道頑張って登ってた。
ポタラ宮の目の前には天安門広場みたいな広場があるんだけど、
それ無くていいと思うんだけどねって話にもなった。
道路がポタラ宮と並行して走ってるから、感動も少し減るみたい。
中はめちゃめちゃ時間をかけて、半日くらいいたかな、じっくりまわった。
見ての通りやっぱりかなり広くて、部屋が何ヶ所もたくさんある。
もし一人だったらさっさと軽く見て終わってたんじゃないかな。
説明も各部屋ごとに全部読んだし、質問もたくさんしたし、充実!!
最初は見なくてもいいかなって思ってたけど、やっぱり行って本当良かった。

遅めの昼ごはんをみんなで食べる。おいしいけどやっぱり物価が高いと感じる。
バルコル買い物してたらウルムチさんとばったり出会って一緒にまわる。
ウルムチさんは買い物大好きで、本物の銀を買ったりアクセサリーだらけ。
チベットは金、銀、石、宝石なんかが意外と安く買えるらしいです。
私は高いし銀なんて買わないだろうなって思ってたんだけど、
一緒に入ったお店で一目惚れしてしまった商品があった。
ゴリラのネックレスなんだけど、カワイイかなと思ってよく見ると不細工。
でもその不細工さがすごい良くって、うわぁ絶対欲しいなって思った。
でもそれは本物の銀で出来てるらしく、微妙に高いかなって感じの値段。
(本当はそんな高くも無いけど、まぁ普段4元5元とか買ってるもんでね)
結局買ってしまった。運命的な出会いをしたものは、買うべきなんだよね。
夕飯はタイ料理。うわ〜トムヤンクンとかちゃんと本物の味がする。
インドのガラム茶と甜茶飲んで、おしゃべりしながらすごい長居してた。
夜中はベランダで話し込んでた。というかウルムチさんの説教を受けてた(笑)
うちの貧乏学生っぷりを聞いて、ショックを受けてたというか
「聞いてたら涙が出そう」だって(笑)もっとお金を使わないとだめらしい。
あと、もっと将来について考えろとか夢が足りないとか言われた。
他の旅人からもいろいろアドバイスを受けて、考えさせられた夜だった。
次回もまだラサ編。たまたまチベットオペラ鑑賞。



 
 
 
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Arranged by Ami