Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記25〜チベット自治区・ラサ編(2)〜「チベット仏教の鳥葬」
2004年10月01日(金)
旅記25〜チベット自治区・ラサ編(2)〜「チベット仏教の鳥葬」

8/10。セラ寺から戻ってきてからのこと。
宿に戻ると、実は日本人も結構多かったことが発覚。
ちょうど今週、ナクチュで賽馬節っていうホースレース祭りやってて
チベタンがカラフルな衣装で対決したり、馬で競争したりするんだって。
歩き方チベット編の巻頭特集に載ってたみたいで、興味ある人が多かった。
明日行くって人がいたから、ついでにうちも一緒に行くことにした。
テントたくさん張ってるらしいけど、泊まる所あるかどうか分かんないって。
でも行ったら行ったでどうにかなるかな、と思うのはいつもの事で。
食糧買い込んだんだけど、値段が書いてない小売商店ばっかりで。
値段を比べ悩んで買う自分にとって、毎回いくらか聞くのは面倒。
しかも微妙にぼったくられてる気がするし。
ま、後でラサの物価が高いだけだと気づくんだけどね。
やっとのことで、唯一(っぽかった)の大型スーパー発見。
ついつい安さに負けておいしくないお菓子買ってしまうんだよね〜。
高いけどおいしいお菓子、買いたいけどいつも我慢我慢。

夜は鳥葬見に行こうという人が集まってた。
鳥葬っていうのは、死体を鳥に食べさせて供養するっていうあれです。
結局は見に行くのはやはり無理でした、っていう結論だったんだけど。
実は8/4、8/6くらいまでは普通に見ることが出来てたみたい。
どこかとは言わないけど、観光客がバシバシ写真撮ってたから
お寺もチベタンもすごい怒って、公開禁止にしたんだって。
確かにね。そんなことされたら公開禁止にだってなるさー。
それがほんの数日前のこと。本当に、ちょっとの差だった。
だから旅行者の中には見たって人も結構いた。
普通にツアーみたいなの開催されてたから、それで行ったんだって。
数日前に来た旅行者なんか、来た日の前日まで見れたって聞いて悔しがってた。
彼曰く、ほんの少しの差で見れなくなったって知ってよけい見たくなったみたい。
どこそこのお寺に泊まり込んで、お坊さんと仲良くなって
カメラとか持ってないの証明して頼んだら見せてもらえるとか
いろいろ情報飛び交ってたんだけど、結局は行かなかったのね。

ついでに、その後は鳥葬について語りあう(笑)
((あ、こういう話が気持ち悪かったり苦手な人がいたら
  なんだかゴメンナサイ。とばして下さい。))
鳥葬って本当にチベット仏教の教えを端的に表してると思うんだよね。
彼らは肉体には全く固執してないから、死んだらただの肉なわけで。
それを鳥に与えて食べられると、無駄が無いから。自然の循環。
鳥に食べさせるのは天に近づくため、なんていう後付けがあるけれど
結局は高地のチベットで他にあまり動物がいなかったからじゃないかって。
死体はしっかりザクザク切込み入れて、血の臭いで鳥を集めるようにして
一通り食べ終わったら、今度はもっと細かく砕いて食べやすくするらしい。
骨も細かく砕いて、肉に混ぜて肉団子にするとちゃんと食べるんだって。
功徳のあるお寺には、名の無いお寺よりたくさん死体が寄せられてくるらしく
立派な人ほど細かく砕かれて、最後の最後まで食べられるようにするらしい。
お坊さんもいろいろ大変だよね。死体運んだり、肉体労働系っぽいし。
鳥葬についてはいろんな意見があるけど、うちは道理に適ってると思う。
しばらくここで過ごしてるうちに、彼らの宗教のあり方とか分かってきたし。
せっかくだから見ておきたかったなって、少し思う。

うちが行こうと思って通り過ぎた郎木寺(ランムース)っていう場所。
そこは雲南のチベットや四川のチベットみたいに、チベット自治区外の
チベット文化圏なんだけど、そこで鳥葬見たって人もいた。
そんな所でもやってたとは知らなかった。
あと、遠くのお寺で鳥葬やってた場所を覗いてきた人がいて
髪の毛とか血がいろいろ散乱してて、生々しかったらしい(^^;
マナーが悪いせいであまり見ることの出来なくなった鳥葬。
興味本位の対象になりやすいから。今後はどうなるんでしょうね。

次回もラサ編。おいしい食べ物。



 
 
 
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