Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記21〜青海省・ゴルムド編〜「ラサに如何にして闇で入るか?」
2004年09月27日(月)
旅記21〜青海省・ゴルムド編〜「ラサに如何にして闇で入るか?」

8/7夕方。西寧→ゴルムドの夜行列車に乗る。
途中で中国で一番大きな湖・青海湖を眺めながら、日は暮れていく。
硬座だからあんまり熟睡できないー。人ぎゅうぎゅうだし。
周りの子供が騒いでるし。前回に続き寒かったーー。やっと朝になる。
車窓の景色はだんだん砂漠になって行き、何もなくなってくる。
移り変わりが本当にはっきりしてた。ゴルムドは砂漠の中にある街だから。
何も無いところなんだけど。「ラサへの入り口」のためだけの街。
すごい可愛い赤ちゃんがいたんだけど「どこでもウ○○くんパンツ」
(中国の子供は全員穿いてる、切込みが入ってるズボン・パンツの事ね)
穿いてたもんで、いつの間にか母親の膝の上で漏らしてて大変だった。
向かいに座ってて、あー可愛いなーって思ってたんだけどねぇ。
多分この日がアジアカップの決勝戦だった気がする。中国対日本の。
移動中だったからもちろん見れるわけも無く、残念無念。
列車の中でサッカー特集の新聞読んで、想像を膨らませてた。
その新聞はなかなか記事が面白く、よくあるような日本を批判する
ばっかりの書き方じゃなく、中立の立場で書いてあったのが印象的。

8/8朝。ゴルムド駅に到着。
さて、どうやってラサに行くかが問題だ。
外国人がラサに入るには「入境許可証」を取得して、
ラサで三日間のツアーに参加しないといけない。なんとも面倒なのだ。
しかも一人1660元だなんて、成都から2000元位で飛行機で来るのと変わらないし!
だから、ゴルムドから正規で行く人なんてあんまりいないんじゃないかなぁ。
闇バス・闇トラック・車がかなり流通してて、利用してる人が多い。
まぁ闇だから足元見られてて、これもそれなりに高い気がするんだけどね。
方法はいろいろあるし、ゴルムドに来たら何とでもなる気がした。

こんなことを考えながら駅の出口を出ると、早速来た!
「Go to Tibetー」「ラサー」なんてひたすら声掛けられた。
うちのバックパックとか姿がいかにも旅人だったからなぁ(笑)
早っ!とか思いつつ。闇だからもっとこっそりやってるのかと思ってたのに。
駅出たとたん、行き成りこんな呼び込みがあるとは思わなかった。
無視してたけど、さっき声掛けてきた二人組みがひたすらついて来て。
「どこの国の人?」って聞かれて「(苦笑い)中国人です」って答える。
中国人だと許可証要らないし安いから、日本人ってバレない方がいいと思って。
「うそだ〜〜本当に中国人?見えないよ。なに人?」「ちゅ、中国人です・・・」
(中国人ぽいって今までよく言われてたのに、見分けるとはさすがプロだねー)
そんな押し問答繰り返してるうちに、やっと日本人だと認めてしまう。

最初は闇バスや車チャーターを勧められたんだけど、値段が高いから断った。
「じゃあ中国語話せる?」「話せます」(さっきから話しとるがな)
「うーーん、よし分かった。中国語話せるなら○元でいいよ」
「ちょっと考えさせてください」「昼の12時出発だから調度良いよ」
この値段は闇バスとしては相場よりも全然安いし、ちょっと迷った挙句
“よし、行っちゃえー”という結論に至る。「分かりました!」
「同じ値段でトラックとバスがあるんだけどどっちがいい?」「バスで」
闇トラックは寒いしキツいことこの上ないらしいから、パス。
するとタクシーに乗せられ、バスターミナルまで連れて行かれる。
「成都→ラサ」「蘭州→ラサ」など、長期バスがたくさん止まってる。
ここで少し「あれ?」と思ったけど、重大なことにまだ気づいていなかった。
バスのトランクに急いで荷物乗せて、チケット買うために先払い。
「チケット買ってくるからここで待ってて」って言われ、待ってる。
やっと戻ってきた。貰ったチケット見て、さっきからの不安が現実に。
「これって正規バスじゃないか・・・?」( ̄□ ̄;)!!
外国人用のじゃなくて、入境許可証いらない中国人専用の正規バスね。
「どこの人か聞かれたら北京って答えるんだよ」
「あと、絶対に喋らないこと!気をつけてね」
「小さい鞄はリュックにしまって」
「あ〜帽子なんて被っちゃダメだよ、戻して戻して」
などなど細かなアドバイス(?)をもらい。
「お腹がすいてるでしょ、ここの店で食べたらいいよ」と
バスターミナル横の食堂を紹介される。いや、別に今お腹空いてないし・・・。
「ほんじゃ、また別の人紹介しないといけないから戻るね。
絶対に喋っちゃダメだよ。気をつけてね。さようなら」
といって、ここまで案内してくれた人は去っていった。

一人になると、だんだん頭が働いてきた。
いやいやいやいや、ヤバイって。本当にこれ大丈夫なの?
検問あるし、中国人の身分証見せろって絶対言われるよ。
まだ作ってないのにー(実はそのうち作ろうと思ってる/笑)
しかもチケット200元だったから、いくらかは手数料(?)取られてたし。
まぁ、そんな多くなかったからいいけどさぁ。。。
でももし失敗したら払ったお金が無駄になるし。不安。
とりあえず高山病対策のスポーツドリンクと、長距離移動にかかせない
ヒマワリの種を買い込み、茶碗一杯だけチャーハンを食べて準備。
朝方に着いたから、出発の12時まで少し時間があって暇。
でも丁度良く出発できてよかった。ゴルムドは本当に何も無い都市だから
ここで一泊なんてタイムロスしたくないし、しても見るところないし。
やっと12時になり、寝台バスに乗り込んだのでした。
次回はラサまでの移動編。



 
 
 
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