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■ ハワイ大学留学生活 in 2002秋-2003春
「ハワイ大学 留学」で検索されて来られる方がいらっしゃるようですので、以前に他の場所で書いた「留学のまとめ」を加筆、修正した個人的な体験談を記しておきます。ご参考までに。
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【もくじ】 ・はじめに ・2002年秋学期 ・2003年春学期 ・成績のシステム ・最後に ・おまけ 外国人と知り合う方法
◆はじめに◆
1年間の僕の留学をここで簡単に振り返ります。
僕はオアフ島にあるハワイ大学マノア校に2002年秋学期と2003年春学期の1年間、日本の大学からの交換留学という形で通っていました。ハワイ大学の近くには、HELPやNICEといった語学学校があるのですが、僕はそこには通っていません。
◆2002年 秋学期(8月〜12月)◆
僕が住んでいたのは、キャンパス内にあるGateway Houseという築40年と言われている10階建ての寮。小高い丘に建つこの寮からの眺めは最高で、夜景の綺麗さはまさに100万ドルのそれ。大学までは目の前にある交差点を渡るだけ。おかげで逆に遅刻することもありました。基本的にはルームメイト制で2人でひとつの部屋を共有します。トイレとシャワーはお隣さんと共同。つまり4人で共有しなければならない。2人分のお金を払えば1人で1室に住むことも可能。
2002年の秋学期に履修していた科目は
��ELI Listening/Speaking 70 (pass) ��ELI Reading 82 (pass) ��ELI Writing 100 (A) ��Press and Society (B) ( )内は僕の成績。
の4つです。ELIというのは、よくあるESL(English as a Second Language)と同じようなもので、英語を第2外国語として学ぶ人のための英語強化科目です。学期の初めに受けるPlacement Testの結果で、自分が履修するべきELIのクラスが決まります。英語が結構できる人は授業をとらなくていい。僕の場合はListeningとReading能力が劣っていたので、�,鉢△話羌薀譽戰襦↓�は上級レベルをとっていました。普通、ELIは卒業単位などに加算されません。成績はpassかfailだけです。めったなことではfailは取りません。
でも、��のwritingだけは通常のクラスと同様、単位が加算されます。��のwritingのクラスは授業の区分上は「100番台」という通常の授業と同じ扱いになるので、僕のような交換留学生の場合は、帰国後に日本の大学で単位振り替えが可能というわけです。�い�Journalismの科目です。
正直、�,鉢△倭瓦�意味のない授業だったと思います。�,呂泙襪覇�本の(悪いタイプの)英会話学校。会話の機会が少なく、テキストもつまらない。唯一ためになったのは、授業の中で行われたプレゼンテーションの課題だったと思います。僕は韓国の箸と日本の箸の違いについてプレゼンしました。��のWritingはとにかく書きまくりの授業だったので、 Writing能力は結構上がったと思います。毎回、授業のはじめにFree Writingといって、その場でいきなり出されたテーマに関するエッセイを15分間で書き上げ、生徒同士で評価していました。テーマは人権、性転換、テレビ、有名な引用、ブッシュ政権など、多岐に及びました。
�い離献磧璽淵螢坤爐亮�業は、教授がとにかくすごい人でした。Dr. Keeverというおばあちゃんで、NY Times紙やNewsweek誌などで編集の仕事をしたことがあり、今もどっかの新聞社の編集長をやっている人です。確かヘラルド・トリビューンだったかな。とにかくキャリアです。授業自体は他の3つとは比べ物にならないほど刺激がありました。
生徒はみんなネイティブで、カタコト英語を喋るのは僕だけ。強烈なプレッシャーでした。学期中プレゼンが2つあり、1つはメディアにおけるFace to Faceの重要性、もう1つは今の新聞と100年前の新聞を比べるものをやりました。後者のほうは結構おもしろくて、僕は日本人なので日本の新聞の担当になり、明治時代の朝日新聞をスライドで紹介したりしました。結構びびったけど、いざやってみるとみんなの反応は◎。用意したネタも無事にウケたりして、自分としては成功に終わりました。
初めての地で、初めての体験を繰り返した2002年秋学期は、僕にとって、とても長い半年でした。ただ、面白くないくせに宿題に時間がかかるELIのおかげで、あまり効率的な留学生活は送れなかったのでは・・・とも思います。
日常生活は、それとは別にエキサイティングでした。ハワイは人種問題に関して比較的フラットで、友人もアメリカ系、アジア系、中東系、アフリカ系といろんな人たちに恵まれました。なぜか中国人の友人はできなかったな。彼らは日本人よりも群れたがった。キャンパスを出ればクラブも多く、ストリップ劇場、ゲイバー、ガンシューティングなど、遊ぶ場所は多くあります。「ハワイ」だもんね。
◆2003年 春学期(1月〜5月)◆
2003年春学期に履修していた科目は
��Introduction to Asian Studies (C) ��Contemporary Asian Civilization (B) ��Asian Nation: Japan (B) ��Intriduction to Drawing (A) ��Yoga (A) ( )内は僕の成績。
の5つです。� 銑�はAsian Studies(アジア研究)専攻の授業。将来、アジア問題を扱うジャーナリストになりたいと思い、こんな科目を取ってみました。�,魯▲献∋冒竿漫��△聾渋絅▲献◆���は日本史でした。「右脳も使うぜ」と意気込んで取ったのが、�い�Drawing。絵画の授業です。そしておまけの�ァ▲茱�。
1番きつかったけど面白かったのが、�△痢峺渋絅▲献∧弧澄廚箸いΔ笋帖�主に20世紀のアジア史を扱いました。3回に1回くらいはゲストスピーチが行われて、フィリピンの大学教授やロシアの研究家の話も聞けました。(ロシアは「アジア」の枠には入っていないけれど、アジアに近いという理由のために、政治的、経済的、文化的にアジア圏に大きな影響力をもっているから、というのが理由らしい)
そもそもこの授業では、「アジア」を多種多様なものの集まりと捉えているので、結構いろんな分野についての講義がありました。よく言えば幅広い知識が身に付く、悪く言えばまとまりがない講義と言えるでしょう。教授も2人いて、それぞれ講義を分担していました。教授の1人はハワイ大学アジア研究専攻の主任だったので、ちょっと得した気分でした。
TAと呼ばれる教授のアシスタントの院生が偶然にも友達だったので、テストの前には個人的に質問に行ったりして、彼を活用させてもらいました。でもテストは「D」ばっか。最後のテストはなんとか「B」。サボりも少なく、ファイナルプロジェクトのペーパー(13枚)の成績も良かったので、結局は「B」が取れました。
�,離▲献�研究入門という授業は、主に中国史を扱いました。教授は中国の専門家で、その知識の量には毎回驚かされました。殷から始まる中国王朝から現在の中華人民共和国の問題点にいたるまでを授業の中で扱いました。その他にも縄文時代から原爆投下後までの日本を扱い、韓国の歴史もカバーしました。いま考えるとすごい情報量だったと思います。そのぶんテストはきつかったなぁ。先生すげー厳しくて、ペーパーの成績は良かったのに成績は「C」でした。
��の授業は日本のみを扱った授業。日本の地理の特色やアメリカから見た日本人像などを扱いました。歴史も結構深いところまで扱い、例えば「頼朝と義経の歌舞伎における描かれ方の相違」や「『アキラ』や『もののけ姫』に見る日本のアニメーション技術と漫画との関係」と言うように、結構マニアックな講義でした。生徒も日本マニアが多かった。教授のサツマ先生は日本からの交換留学生のアドバイザーとしての顔もあり、かなり日本びいきな人っぽかったです。
最後の授業は沖縄問題を扱う予定だったのですが、当日授業に行ったらサツマ先生が病欠のため授業がキャンセルになっていて、悔しい思いをしました。ほとんどの生徒は日系で、ヨーロッパ系の学生はたった1人。サツマ先生は人気があるらしく、聴講の生徒に年配の方も多かったのが驚きでした。2回あった定期テストは80点以上をマークして、結果成績は「B」。まあまあ。
�い�Drawing。これは絵の初心者のためのデッサンの授業です。毎週1つだけ大きい紙に描く課題があり、時間がかかって大変でした。でも、レベッカ先生はとてもいい感じの人で、僕好みのかなり適当な性格の持ち主でした。中にはいい絵を描く学生もいて、僕も毎回触発されていました。
絵の授業はやはり時間がかかるので、週3回、月水金の10時半から12時20分まで、つまり2時間近く授業がありました。普通の週3の授業は、50分授業です。でも単位は一緒。「3」しかもらえません。ちょっと辛いところですね。テストはナシ。毎週の課題や授業中に描いたものをまとめて提出するだけです。授業中に話したりする機会が多いので、現地の友達が1番多くできた授業です。意外と僕の絵は好評だったので、成績は「A」が取れました。
�イ魯茱�です。火、木の50分授業。1単位の授業。体育系は1単位の授業がほとんどです。ヨガは大きく分けて�\鎖戚未鮹辰┐襯皀痢↓⊃搬里鮹辰┐襯皀里裡下鑪爐吠�けられるそうですが、この授業は後者です。主にストレッチを中心に、筋トレも交えて行われます。思いっきり初心者のための授業なので、笑うくらい体がカタい人もいました。最後に行われるテストは、授業中に習ったヨガのポーズを3つやるというもの。僕は「下を向く犬」「上を向く犬」「木」の3つをやりました。なんじゃそりゃ。「犬」と「木」で、成績は「A」。
◆成績のシステム◆
成績のシステムですが、「A」「B」「C」「D」までは単位がもらえて、「F」はもらえません。「F」は基本的には取ってはいけない成績です。アメリカ社会では、就職のときに提出する自分の成績に「F」があるだけで、入社を認められないこともあるそうです。だから、「F」を取りそうなときはドロップ(落第)する、教授に頼んでどうにかする、などの手段があります。教授と仲良くなったりして、しかもちゃんと授業に出ていれば、まず「F」は来ないでしょう。
◆最後に◆
よく、「留学をするにはどんな用意が必要なのか?」という質問を受けますが、特別にはないと思います。ただ、英語圏に行くならば英語は伸ばしておくに越したことはないでしょう。必要な分のスコアが取れているのならば、それ以上TOEFLやTOEICなどに気を取られないほうがいいと思います。そうした成績と実際に話したり聞いたりする能力とは、あまり関係がないように思えるからです。
自分のやりたいことがはっきりしているのならば、それを専門にしていてその世界に権威のある教授がいる大学に行くのが1番でしょう。これは日本の大学選びと変わらないことですが。「どこでもいいから海外に行きたい」という方は、とりあえず自分のTOEFLの成績と見比べてから、留学する大学を決めましょう。イギリスにある大学などは、TOEFL600点を要求してきたりして、ちょっとつらいですが。
最後に、留学はしたいと思ったときに行動しなければできないもんだと思います。社会人になったいま、痛切に感じることです。会社を辞めて留学する方も多いですが、やはり多くの方がかなりのリスクを負っています。期間の短い交換留学ならば、学生のうちにお金を工面して行ってしまうのがいいのでは。社会に出ると、お金はできても自由な時間がなくなります。
◆おまけ 外国人と知り合う方法◆
また、日本に住みながら海外のネイティブスピーカーと知り合いになる方法として、Language Exchangeという手段もあります。「言語の交換」、つまり、こちらが○○語を教えるから、君は××語を教えてね、というもの。僕が使ったことのあるサイトはShared Talk。かなりの登録数を誇り、いまだにお誘いのメールが来たりします。留学前にこのサイトで現地の人と知り合っておくのも手かもしれません。日本語にも対応。
とりあえずこんなもんで。
ほかになんか質問があればなんでもどうぞー。
2008年11月12日(水)
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