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2005年07月26日(火) ラッキーデー

台風が来てますね。
朝は駅までチャリンコなんですが、とうてい乗れるような感じではなく(雨風がすごかった)、久々にバスに乗っていくことにしたのですよ。
雪の日もそうでしたが、考えてることは皆さん一緒のようで、バス停にはすでに人溜まりが出来ておりました。
しかも、待てど暮らせど来やしねぇ。
歩いていった方が遙かに早かったのは言うまでもない。
でもこの雨風の中歩くのもしんどいのですよ…。
30分も遅刻してしまいました。
昨日お休みしたばかりだというのに申し訳ない…。
(みんな解ってくれてたけど)


さて。
今日はね、洋ちゃん@TEAM-NACSが、ご自分のサイトに興奮冷めやまぬ書き込みをされておったのです。
それは、「劇団M.O.P.」のことなんですが、なんでも昨日舞台『水平線ホテル』を観に行って来たらしく、それが大変素晴らしかったらしい。
文面がもう興奮してました。

「劇団M.O.P.」はアキラもずっと気になっていた劇団なんですね。
何せ「救命病棟24時」で洋ちゃんと共演した小市慢太郎さん所属の劇団ですから。
あの日比谷先生ですよ、進藤先生と1位2位を争うカッコイー先生!(笑)

で、最近よくぴあやらローソンの冊子やらの演劇コーナーを見ててね、M.O.P.の情報もあって気にはなっていたんですよ。
でも他にも気になる公演がいっぱいあって、とりあえず今回はいいや、と見送ったんです。
そしたらね、今朝の洋ちゃんの大宣伝!
しかも、当日券情報まで書いてくれちゃってて(笑)
小市さんが洋ちゃんに「俺らおもろいと思うんやけどチケット売れへん」とぼやいたらしいよ(^.^;)
あれ?売り切れってどっかに出てた気がしたけど…気のせいだったのかなぁ…。
ともかく、大絶賛な上に当日券があるとなれば行くしかない!
洋ちゃんの「アナタは広告代理店か?」というくらいの見事な宣伝に乗っかって紀伊国屋サザンシアターへ向かうのでした。

公演は28日まであるのですが、チャンスは今日しかないと思ったんです。
なぜなら、こんな台風じゃ当日券目当てで来る人なんていないのでは?と思ったから。
洋ちゃんの宣伝にまんまと乗っかる人はアキラだけじゃないはず!
でも、こんな台風の中来る人は比較的少ないんじゃないかと思ったわけですよ。
アキラはね、会社から新宿までは地下鉄で1本なので行くのは全然苦じゃないのでね。

で、いざ会場に行ったらなんとキャンセル待ちでした…。
何、やっぱり洋ちゃんの宣伝効果なの…??
後でよくよく調べてみたら、2時間前までネットで当日予約なるものをやってたみたいですね。
でも割と早い番号だったので、望みを捨てずに待ってみることに。

そしたらね、そしたらね…!!

見知らぬ女性が近寄ってきて、声をかけられたんです。
女性「あの、、、キャンセル待ちされてますよね?」
ア「はぁ…」
女性「今日一緒に見る予定だった友達が、この台風じゃ無理って言って来るのを諦めちゃったんです。もしよかったら…私の隣ってことになってしまいますけど、チケット買っていただけませんか?」

なんですとーー!?

しかもね、席もほぼ中央列のほぼど真ん中という素晴らしい席。
入れるだけで嬉しいのに、なんて素晴らしい席を譲っていただけたのでしょう!
よくよく聞いたら、本当は土曜日に観る予定だったらしいんですが、地震で来られなくなってしまってその振替で今日観るはずだったんですって。
「今度は台風かよ…」って思っただろうな…。
天気が相手じゃ仕方がないけど非常に切ないですね。
女性「せっかくだから観たいと思われてる方にお譲りしたいし。そんなに喜んでいただけたら、友人も喜ぶと思います」
そんなこと言ってくれちゃってねぇ…いい人だーー!!!(感激)

中に入って、始まるまでちょっとお話させていただきました。
演劇初心者のアキラ、先輩にいろいろご享受いただきましたよ。
オススメの劇団とか俳優さんとか。
音楽みたいに「シングル1曲聴いてあらかた判断する」とかいうことが出来ないから、今はひたすら誰かのオススメの舞台を観ようと思うわけ。
今度、この方のオススメの舞台も行ってみようかな(おもしろそうだった)

舞台の内容は、千秋楽が過ぎたらオープンにします。
千秋楽は明後日ですから………忘れなきゃいいなぁ(苦笑)

とにかくね、すっごい面白かったです!!

面白いというか、楽しかったです。
お話がおもしろい!
役者から役者へのツッコミも容赦なくて見事だ!
1幕と2幕の間の休憩時間もステージに目が釘付けだったぞ!
小市さんはどこまでもかっこいいし、主演女優のキムラ緑子さんはとにかく色っぽい!ていうかかっこいい!!
そして、あまりに楽しくて、いつまでも終わって欲しくないって思えるような舞台でした。

…って、洋ちゃんと同じことしか書いてない(苦笑)

そうそう、三上市朗さんという俳優さんもたまらなくダンディーでした。
彼は、GW頃にあった「シャッフル」という舞台に出ていて、これは先日WOWOWで放送されたのです。
アキラはドロンジョ様が録画したのを借りて観たんだけど、実に存在感がある俳優さんです。
…って、これも洋ちゃんが書いてるわ(^.^;)

こんなおもしろいお芝居を、こんな素晴らしい席で観ることが出来て、チケットを譲って下さった女性にはものすごく感謝です。
お名前聞きそびれちゃった…。
本当にありがとうございました。

終演後はね、正直、興奮して涙が出そうでした。
アンケートもね、手が震えてうまく書けなかったです。


音尾さん@TEAM-NACSも来てたみたいですね。
(帰宅後、サイトを見たら書き込みがしてあった。彼も大層楽しんだご様子)
キャパ500人ちょっとの小さいホールであってもこのアキラが気づくわけがない(爆)
アキラはね、ホントに疎くて(というか周囲を見ていなくて)、隣に座ってたとしても気付かないよ。
なんていったって、某バンドのベーシスト(道化師じゃないよ)が真横に立っててもぼやっきーに言われるまで気付かなかったくらいですから(^.^;)

終演後にアンケートを書いていたらきゃあきゃあ騒いでるバカ女がいて「うっせぇなー」って思ったんだけど、もしかしたら彼女が騒いでいた原因が音尾さんなのかもね。
…マキノノゾミさん(作・演出)がふつーにロビーでくつろいでたから違うかもしれないけど(苦笑)

ま、だからといって「音尾さん来てたの!?会えなかったー!悔しいーー!!」なんて微塵も思ってませんが。
(アレ、何かおかしいこと言ってますか/苦笑)

素晴らしいお芝居でした。
そしてなんともラッキーな夜でした。
帰る頃には台風はどこへやら、すっかり雨も上がっておりましたし。
でも人身事故で電車が止まっていたけどね…(沈)


パンフレットの表紙はこちら。
はぶあぷれしゃすらいふ。






【千秋楽後追記】

とある時代、とある国の、地中海の小さな孤島に建つホテル『オテル オリッゾンテ』(イタリア読みなのでね。オテルはホテルのことよ)が舞台。
強大な軍事独裁政権によって支配されており、近隣諸国との戦争が続いていて、秘密警察の弾圧も過酷というそんな時代。
そんな状況に耐え兼ねて他国への亡命を願う人に、密かに手を差し伸べて国外へと、つまり「水平線への彼方へ」と逃がしてやるという裏商売をしているホテル、というお話。
(チラシにあるあらすじをまとめたりパクリました。すみません)

そんなホテルに、指名手配されているGGXとかいう詐欺師(だったかな?)が宿泊しているという情報を入手した秘密警察がやってきて、逮捕するまでホテルから出ることを禁じられる。
「誰がGGXなの!?」と誰もが互いに疑いをかける状況に。
GGXが誰なのかをはっきりさせるため、従業員・宿泊客合わせて16人が順番に、秘密警察の取調べを受けることに。
最後まで名前以外に一言も口を割らないギャンブラー・ルイスが疑われるものの、結局は「GGXはやはりこのホテルにはいない。その情報自体が間違いなのよ」とアンナ。
しかし、秘密警察の情報源は「本人からのもの」とのこと。

その「本人からの情報」は、実はアンナが仕組んだ復習劇だった。
秘密警察のトップ・オラーノに、アンナの夫は殺されたのだった。
一計を案じて、なんとかホテルから脱出しようと画策するアンナとレイとルイス。
それに宿泊客のエドを加えた4人以外を先に抜け穴から脱出させ、4人は秘密警察を相手に賭けに出る。

ここからのラストはもうハラハラドキドキです。


ホテルのオーナーのアンナと恋仲で作家(小説家)のレイを演じたのが小市慢太郎さんです。
この2人がとにかくかっこよくって渋くってステキなのでした。

ホテルのコック・ジーノが作るカツレツはゴムのように固く、リゾットは不味いらしい。
そして、彼の出す料理で一番美味しかったのがカルパッチョ。
宿泊客全員の一致した意見(苦笑)
ジーノは「魚が美味いのは俺の手柄じゃない!!」と嘆いておりましたが(苦笑)

秘密警察の兵士が寝ずの見張り番をすることになるのですが、アンナが出したコーヒー(睡眠薬入り)によってしっかり夢の中へ…。
そのまま1幕と2幕の間の休憩に突入…あれ、ステージに彼を残したまま休憩ですか!?(爆)
椅子からずり落ちそうで落ちない、という微妙な姿勢で寝てるもんで、アキラは休憩中もステージに目が釘付けでした(苦笑)
それ以外に、休憩中にはアンナの妹でホテルの従業員が灰皿を交換しに来たり、花に水をやりにきたり、とさりげなく出入りしてましたっけ。


笑えて泣けるオールドファッション。
もっと早く知っていたら…って思います。
もう1回観たかったなぁ。


2004年07月26日(月) 提訴
2003年07月26日(土) スパイ・ゾルゲ
2002年07月26日(金) 医療費


柏木 暁 |MAILHomePage

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