戦え!何を?!人生を!

2004年03月27日(土) しんこんさんいらっしゃい。

ますこま(って略するらしい)、を見て来ました。
私が入手していた前情報(提供・ミナミさん)は「帆船オタクと腐女子しか見に来ない映画」「ほも」という偏ったものでした。後はポスタ−で見た『少年たちはたった一人の艦長を信じて戦いに挑む…故郷に帰るその日を夢みて』みたいなイメージですか。

違います。
映画館で予告編を見た方、内容は速攻忘れて下さい。正直JAR○です。
この映画の核はそこではありません。
メガネ受けです!
男だらけの軍艦大会、主演女優不在とかいわないで下さい。帆船オタクにとっての主演女優は帆船らしいですが(ディティールの細かさに震えるらしい)、女子にとっての主演女優は中年軍医です。まちゅりん(本名ママ)/職業・船医(専門は内科)/動物オタク/装備武器・メガネ/趣味・チェロ演奏(艦長のバイオリンとののろけデュオで艦の皆をげんなりさせるのが得意)/ポジション・艦長のヨメ、艦のアイドル(乗組員達の『うちの先生すげーんだぜ!』という態度に涙を禁じ得ない)、です。映画公開前から原作者の他シリーズに随分入れ込んでいたミナミさんから聞いた話によると(ますこま原作も読み済)、まちゅりんは艦長に船医になれなれと口説かれ、自分内科医やし軍医って外科やん?って渋るも『珍しい動物見られるかもよ!』とだまくらかされてうっかり船乗り決意しちゃうようなヨワイコ。船の事にまるで興味がなくて、未だに船が揺れるとよろよろ尻餅ついてるようなヨワイコ。こういう人種は若年ならばヘタレ攻として再教育のしがいもありそうですが、こんなヨワさを露呈しまくって中年でメガネって、もう受として永久就職するしかないじゃないんですか…!この人の夢は指令を遂行する事でもなく無事に故郷に帰る事でもなく、未知の生物あふれるガラパゴス島へゆく事。乗組員がばんばん死ぬ・重なる戦いで水兵は消耗しまくって自殺する者も・な厳しい戦況の中だというのに「島に寄ってくれるってゆうたやん!」「しゃーないやろ、任務やし!」という艦長との痴話げんかも微笑ましいあいつらに私がつけてやれるさぶタイトル(いやな変換だ)は『私をガラパゴスにつれてって!〜艦長と軍医のlife is hardだけどhappy』ってとこでしょうか……臆面もなくパクっているのは見ない方向でお願いします。

大好きなランサムのお話の中で出てくる様々な事が映像で出て来たのも楽しくて、「ああー、スペインの淑女の歌ってこんななのか!」とか「本当に『アイ・サー』とか『サウス・バイ・ウエスト』っていうんだ!」とかそういういい感動もあったのですが、台無し感満載の感想でスミマセ…



 

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