diary/column “mayuge の視点
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学校選び

 「は?」

 相手の言っていることがさっぱり分からない。相手が喋っている言語は確かに英語なのに。中学、高校、大学で少なからず英語を「勉強」し、そのカタコト英語で世界各地の人とコミュニケーションをとってきた者にとって、これはなかなかショックである。

 日本にいるとき、CBSのTVニュースを副音声で聞いていても、言っていることが何となく分かったものだ。でもあれはあくまで「しゃべりのプロ」の発音。キャスター、アナウンサーと呼ばれる人たちはきっと、大きく口を開けて「アエイウ、エオアオ」なんて言いながら、聞く人が分かりやすいようにはっきりと発音する練習をしたに違いない。

 一般人はそうはいかない。人によってクセがいろいろなのだ。若い人と年配の人でも違う。それこそ何十、何百通りの英語がこの街を飛び交っているのだ。(むむー、どーすりゃいいんだー!)

 とはいえ聞き取れなければ話は始まらない。それにはもう「訓練」と「慣れ」しかない! というわけでリスニング力向上のため、学校に通うことにした。

 そこでまず、バンクーバーにいる日本人に語学学校を紹介している機関の相談窓口へ行ってみる。ここでは、英語で電話しているときの相づち「アーハーン?」の発音が可愛い、Hiromiさんというお姉さんが優しく対応してくれた。選定基準はリスニングとスピーキングの授業が充実しているところ(左の歯で噛んだら、次は右の歯で噛むのといっしょ、リスニングをやったらスピーキングもやらねば)。バンクーバーに百以上あるといわれる語学学校の中から、その基準でピックアップしてもらった三校で、さっそく無料体験授業(Trial Lesson)を受けることにした。

 そして今日、三つ目の学校に行ってきたのだが、行くところは決まった。LRS(Language Repair Shop)という、ちょっと変わった名前の学校である。少人数制を徹底しているところで、授業の様子、教材の準備の仕方など、よく考えられたシステムで運営している印象を受けた。スタッフの人たちも頭の回転がいい人たちとお見受けした。聞いたことに適切に答えてくれ、こちらの要望を確実に汲み上げてくれる。学校でもなければあまり足を向けることもなさそうなGas Townという立地も、メジャー過ぎなくて気に入った。

 よし。明日にでもまたHiromiちゃんのところ行って申し込んでこよ。

2002年01月22日(火)

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