くるぶしニッキ

2002年08月05日(月) 国道で玉砕(後編)

(前回からのつづき)


福井から岐阜へぬける山越えができる国道にむかって走り始めたさき夫婦。
とある街中で目指していた国道に合流することができました。

「順調だな〜。」

「道もちゃんと整備されてるし、広いし。
 でっかいトラックも余裕で走れる作りだよねぇ。
 なんで『大型車通行禁止』なんだろう???」

「途中から狭くなるんじゃないのか?」

「でもこの車は大型車じゃないから大丈夫だもんね〜だ。」

などとのん気に会話をしていると
『道路交通情報』の掲示板が前方に見えてきました。


「積雪・冬季通行止め」


「・・・・・ねぇ、何か今、ヘンな文字を見た気がするんだけど・・・。」

「積雪?うっそだろ、こんな時期に。雪なんてどこでも見てないっつーの。」

いや〜な予感がしつつも車は順調に走っています。
まぁ北海道じゃあるまいし、この時期に雪が降るわけないよな・・・。
対向車だってきてたし。
きっと彼らは岐阜県からきたはずだっ。


ところが。
しばらく進んだところにちょっとした障害物がありました。

「冬季通行止め・5月1日開通」と書いてある看板。
その日は4月30日でした。

その看板がたててあるとこには
車の進入を防止する門もあったのですが
半分開いてある状態で車1台が楽に通れる広さでした。

しばらく門の前で固まる2人。

「ねぇ、うちはなんかいやな予感がするんだけど・・。」

「そうか?だって明日開通の道だぞ。
 もう夕方だし。たとえ雪が残っていたとしても除雪は終わってるはずだろ?」

「うーーーーーーん。。。まぁ、そうだろうけど。」

「今まで何台も車とすれ違ったし。きっと岐阜からきたやつらだろうし。」

「そう・・だねぇ。とりあえず進んでみようか。」

ふたたび進みはじめた2人。

しかしまもなく「大型車通行禁止」の意味をいやでも知るようになります。

「な・なんか急に道が狭くなったんだけど・・・・。」

「道路がじゃり道になった・・・なぁ。」

「車1台がやっと通れる道だねぇ・・・・。」

「ホントにこの道であってるのか??
 ・・・・・一応国道って看板はたってるなぁ・・・。」

山奥のけもの道のような国道を走る2人。

「でも雪はほとんどないねぇ。路面も凍結してないし。」

道路わきに白いものがところどころありましたが、
心配する程度のものではありませんでした。

それよりもこの道・・・本当に国道なのか?と思わせるひどさです。
「見通しが悪い道路ではクラクションを鳴らして、対向車に自分の存在を教えましょう」
と自動車学校で習った気がしましたが
本気で命の危険を感じたので、
ダンナは真剣に鳴らしまくりです。



だんだん日没に近くなってきたので、あたりも暗くなりはじめました。

「真っ暗になる前にここを抜けたいなぁ。」

「あ、そろそろ岐阜に入れるころだよっ(地図を見ている)
 岐阜に入ったら少し道路も広くなるみたい!!」


しばらくすると道路が舗装になり、2車線になりました。
ようやく岐阜県に入ったのでしょう。

「あーようやく峠を越えたねぇ。よかったよかった・・・・・。
 ・・・・・げっ。


目の前に立ちふさがったのは門でも看板でもなく
雪のかたまりでした。


呆然。


たまらず車を降りてその先も確認しようとする2人。

目の前にある巨大な雪のかたまりのほかに2〜3個・・・・・・。

4駆のRV車だったら乗り越えていけるのにっ!
(当時ダンナの車はスープラ)

いや、それよりも
スコップがあったら
雪かきするのにっ!


・・・・つーか、この状態は「積雪」じゃなくて「未除雪」じゃないのか??

実は我が家の車の後ろには3台ほど後続車がいたのですが
みんな呆然としていました(苦笑)

「またあの道を引き返さなきゃいけないのか・・・・・。」
ダンナ、がっくりです。


結局もとの道を引き返し、遠回りな他のルートで名古屋にたどり着きました。

到着したのは夜中だけど。

国道と言えども
整備もされてなきゃ、除雪もされていない場合もある
とゆーのを痛感した出来事でした・・・・。
(本当に次の日開通したんだろうか??)

うちらが最初から
引き返せばよかっただけ
なんだけど(苦笑)


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