堀井On-Line



7977,閑話小題 〜例年のように、冬期の落込みですか!

2023年01月24日(火)



   * 何となく老齢期に…
 出身地の長岡にUターンをして老齢を向え、子供の頃の同級生などと邂逅する
機会が多いこともあって…70数年を俯瞰すると、子供の頃の体験で、人生が
決まっていた感がする。少年期に両親の片方が亡くなることによる、家庭環境の
激変である。 片親による性格の歪みからくる虐め問題である。一番そのことを
自覚出来る年齢に到達したといいうこと。 本人の心の疾しさに直面するが。
 
 それにしても、子供の虐めは残虐の際になる。母親か両親の役割を担わなくては
ならないが、所詮は無理! そこに歪みが出てくるが… 子供心には、それが理解
できない。それが身近な弱者に向かう。 数十年ぶりに出会った同期生に聞いた話。
以前にも書いたが、父親が暴飲暴食で、博打打ち!お金を一切、家に入れずに家庭は
火の車! 周囲は、長男の自分を家長として期待しているため、中卒で地元の
大企業の現場働き。当然、進路指導で、夜間高校を卒業。そして地方公務員試験を
得るため、働き、無事、地方公務員に! その中で消防署の条件が良いと… 
そして無事、勤め上げて、定年をむかえた!という話を聞き、何やらショックを
受けてしまった。倫理観が非常に強い、男の話である。人間の価値とは何で決まる?
何やら小さな世界の価値観で生きてきたのは私自身ということか!と…
 
 学生時代に、苦学生の巣窟のような早稲田の寮に縁あって過ごし、様々な人種と
邂逅してきたが、それでも、選ばれし人たち。何やら、両親の教養、資産、地方
名士の世界。何とまあ、その高潔さは、独り嘯くのも選ばれし者たちの枠組み内
でしかない。まあ、今さらだが、己の世界の卑小さに、ボンクラに、この年齢で
気づいているだけ。そう割り切り、自戒すれ肩の荷が下りようモノ。

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7638,閑話小題 〜潜る能力 −2
2022年01月24日(月)
   * 『深い人』『浅い人』は何が違うか
< 教養とは雑学や豆知識のようなもの ではありません。自分の中に取り
 こんで統合され、血肉になった幅の広いもの。教養度の問題にかかわってくる。
鍵となるのは、物事の本質を捉えて理解する能力です。それは読書から得られる
力です。教養が人生まで生きてる人が教養人です。>
 ―
▼ 最近、TVなど主に公共の広場でのバイオリンや、ピアノの即興の演奏をして
いるのを見かける。そこでは母子連れが熱心に聞き入っている。そういう場面は、
教養度が高くなければ成立しない。江戸時代の絵画に、庶民が立て看板の前で、
書状を読んでいる絵画をみて、西欧人が驚くのがある。一般庶民でも、識字が
出来ている文化に…である。学歴ではなくて、学力の普及度合いが問題。
 このところ、好き放題、眠った結果か、昼夜関わらず、半睡眠状態で横たわる
機会が増えている。そして、様々な半端の出来事を考える。同じ場面のことも、
数回、考えた後で、違った解釈が出ることになる。これが、面白い。当然、二度、
三度、考えると、角度が違ってくる。その角度の違いこそ、再考の良いところ。
角度こそ、考える上に必要となる。その機会は、読書で得ることで手短になる。

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6524,閑話小題 〜年寄り川柳が身に染みる御年頃ですか…
2019年01月24日(木)
 68歳の頃、現在の私と同じ73歳の元社長が亡くなった。若い頃の豪遊が祟って
その数年、顔を合わせる度に、弱弱しくなっていた。その直後に訃報を聞いたが、
その頃、「年寄りとは、自分より5歳年上をいう」と含蓄ある道理?を、聞いて
いて、成る程と思っていた。50歳半ば辺りまでは、「老人とは、他人のこと!」
と思っていたが、成る程、腰の重さが日ごと進み、鏡には、凄く老けた老人が
存在している現実が…。 …で、呆け川柳を調べるとあるある。あと二年で、
後期高齢者なら、れきっとした老人である。老化とは、病気の進行である。
 
  第18回(平成30年:20作品
・デイサービス「お迎えです」はやめてくれ  相野正(男性・大阪府・68歳)
・ベンツから乗り換えたのは車椅子      井堀雅子(女性・奈良県・65歳)
・朝起きて調子いいから医者に行く      小坂安雄(男性・埼玉県・77歳)
・百年も生きりゃ貯金に先立たれ       川野誠(男性・大分県・46歳)
・仲いいねいいえ夫は杖代わり       佐々木美知子(女性・埼玉県・67歳)
・「インスタバエ」新種の蝿かと孫に問い  石井丈夫(男性・滋賀県・83歳)
・うまかった何を食べたか忘れたが   アリス(女性・三重県・52歳・福祉施設)
★ Siriだけは何度聞いても怒らない   小栗洋介(男性・東京都・32歳)
・靴下を立って履くのはE難度      近藤真里子(女性・東京都・56歳・パート)
「ご主人は?」「お盆に帰る」と詐欺に言い  川野竹子(女性・群馬県・73歳)
「もう止めた」検査ばかりで病気増え   かつ子(女性・山形県・85歳・無職)
★お揃いの茶碗にされる俺と猫    角森玲子(女性・島根県・50歳・自営業)
納得をするまで計る血圧計      ハルル(女性・東京都・69歳・主婦)
★家事ヘルパー来られる前に掃除する Verveine(女性・熊本県・82歳・無職)
★歩幅減り歩数が増えた万歩計    中川曙美(女性・新潟県・77歳・無職)
私だけ伴侶がいると妻嘆く      長谷川明美(女性・東京都・58歳・主婦)
古希を過ぎ鏡の中に母を見る     佐々木綾子(女性・大阪府・76歳・主婦)
無宗教今は全てが神頼み       見辺千春(男性・東京都・72歳・会社員)
君たちもどう生きるかと子に聞かれ  和沙楽(女性・長野県・52歳・会社員)
★メロが新し過ぎて歌えない     宮内宏高(男性・千葉県・65歳・無職)

  第1回(平成13年:24作品
「お若いわ」その一言で得意さん   (東京都 (東京都 81歳 女性)
口づけも入歯ガクガク老いの恋    (東京都 (東京都 79歳 男性)
残るのも先に逝くいやと言う     (埼玉県 77歳 男性)
人恋し とは違う人恋し       (宮城県 75歳 女性)
老妻がホームで宣言主婦卒業     (千葉県 72歳)
化粧する昔話も 化粧する      (三重県 70歳 男性)
三回忌頃から光る未亡人      (大阪府 70歳 女性)
次の世も一緒と言えば妻はNO    (山口県 67歳 男性)
主治医には内緒 鍼灸まむし酒    (東京都 63歳 男性)
逝く日まで恋をする気の紅を買う   (大阪府 61歳 女性)
なってみりゃあの年寄は偉っかた  (神奈川県 61歳 男性)
合コンだ入歯みがいて 紅をさし  (北海道 60歳 女性)
昔酒、今は病院はしごする     (神奈川県 59歳 女性)
夫より三歩前行く老後かな     (和歌山県 59歳 女性)
売るほどの病を持って長生きし   (新潟県 58歳 女性)
昼寝して「夜眠れぬ」と医者に言い (大阪府 57歳 男性)
苦虫を永年噛んで歯も抜けた    (大阪府 53歳 男性)
赤い糸夫居ぬ間にそっと切る    (香川県 52歳 女性)
見くびるな賞味期限は切れとらん  (福岡県 48歳 男性)
長生きは幸か不幸か実験中     (宮崎県 41歳 女性)
人生も野球も最後はホームです   (茨城県 32歳 女性)
70歳で年少組とはまいったな    (沖縄県 27歳 女性)


▼ これを読んでみた実感! <ご長寿に、なりたくもあり、なりたくもなし> 
 でも、なってしまったから、これだけは笑い飛ばすしか手立てはない。
――
2012/08/03
ある老女の遺書ー 3

 10年前に取り上げた、随想集『心に残るとっておきの話』第五集、
に載っていた内容。10年か20年もしないうちに、生きていれば次のステージ
で待っている。人は、それぞれ来し方の人生という行蔵がある。その行蔵に他人は
入ってみることは出来ない。しかし本人には蔵があり、それぞれの棚には多くの
経験というお宝がある。外見はボンヤリしていても、一歩藏に入れば宝の山。
だから元気なうちに、ここで書き残すべきことを書いている。ところで遺書を
書いた老女は80歳後半辺り。看護婦の叱責に怒りと哀しみが蓄積されている。 
老人同士の愚痴は、その解消のためにある。しかし老人ホームでは、それも
限られる。老化は、それだけでウツになる要素が十分にある。だから元気な
うち、動けるうちに、やるべきことは、全てしておくことだ。老いるという
ことは、過去のしてしまった失敗と、しなかった後悔にうち震えることだ。
  ● 2002年08月02日(金)  475, ある老女の遺書
 この文は「心に残るとっておきの話」
第五集に載っていた話で、そのまま写し書きしてみる。
≪ ー老人ホームで孤独に死んでいったある老女のロッカーの中から見つ
 かった詩、書き置きです。「何がわかっているのです!看護婦さん、あなた
は何わかっているの? さほど賢くもない年老いた気難しい女、ぼんやりと
した目付きをして行動力も緩慢で、食ものをボロボロこぼしても返事をしない。
(努力して、やってみて欲しいの!)とあなたが大声でいっても、そんな事
少しも気にかけない様子で、靴下や靴はいつもなくしたまま、何も逆らわず、
何をしようというわけでなく、長い一日を入浴と食事で埋めている。そんな
ふうにあなたには思え、そんなふうにあなたは私のことを考えているの?
もしそうなら、看護婦さん、目を開いて、私を見つめてごらん。あなたのいう
ままに、あなたにしたがって食事をし、私がじっと静かにここに座っている
間に、私のことを話しましょう。
私が十歳の子供の時、父と母が一緒に暮らし、兄弟姉妹は互いに愛し合い、
十六の若い少女のときはウキウキし、もうすぐ愛する人に巡り会えることを夢み、
やがて二十歳になろうとする時、花嫁になり心は踊り、永遠に守ると約束した
誓いの言葉。 
25歳で子供が生まれ、子供のために安全で幸福な家庭をきずき、
30歳の女性になり、子供の成長も早く、永遠に続く絆で互いに結ばれ、
40歳の時若い息子たちは成長し、巣立つ日も近く、
50歳の時、再び私のヒザの上で幼子が遊びたわむれ、もう一度私を愛する
子供達と私は理解しあう。
夫が死に暗い日が続き、未来を見つめ、恐怖に身震いする。
若い者はみな子育てに忙しく、私は昔を愛し合った日を思う。
私は年老いた女。自然は残酷だ。老年が私をおろかにみせる。
私の体から優雅さは打ち砕かれた。活気はなくなり、かって熱く燃えた心も
今は石のよう! しかしこの古い身体の中に、若い少女は住み続けている。
そして今も再び心がときめく喜びの日々を、また苦しかった日々を思い出し、
私の人生を愛し続け、過ぎ去った日々を再びたどる。永遠に続くものは何もない
という厳しい事実だけを残し、あまりにも短い、早く過ぎ去った年月の事を思う。 
 さあ看護婦さん、あなたの目を開きなさい。目を開いて私を見つめて、
もっとそばによって、気難しい老女でない、‘私を知って!’≫

▼ この文は6年前に読んで非常に感動した本だ。一人の人間の心の叫びが
 そのまま伝わってくる。これを何時か書こうと思っていたが、その時が
きたようだ。いや久々に検査の為、病院に行ったのがきっかけでしかないが。
これだけの文章の中に人生の全てを言い尽くしている詩である、人生を言い
尽くした。 必ず誰も思う道だ。笑えるうちに笑っておいて本当に良かったと
思っている。いっぱい泣いてもきたが、泣けるウチはまだよい。
神(自然)は、こういう苦しみを軽くするため、ボケを老年に与えたという。
改めて読んでも、魂の叫びが伝わってくる。

・・・・・・
6160,閑話小題 〜熊さん、八つぁん、珍問答、再び −5
2018年01月24日(水)

熊さん: まだネタ切れが続いていますか。ったく。
八つぁん: そういう日が二日も続くのは珍しいよ。こうなれば頼れるのは
   熊さん、寅さんだけだよ。
寅さん: まあ、いいけど。今日は大相撲のことで、口を濁せばいいんだろう。
熊さん: 白鵬が、早々に休んだね。張り手と肘打ちを禁じらると、この様さ。
  来場所、優勝すれば、充分と思っているのだろう。相撲協会も、次の横綱
  候補が出てくるまでは何とか鶴竜と2人で持たせたいのさ。 白鵬の両足の
  親指の骨折もあるが… 
八つぁん: 男色行司のセクハラが加わった上に、今度はエジプト人の大砂嵐の
  「無免許運転事故事件」が発覚。早速、休場じゃあ。 防犯カメラに映って
  いるのに、言い逃れとは!下手すると追放だよ。協会も、親方も、これだけ
  は防ぎようがないよ。
寅さん: しかし相撲内容は、ガチンコ(八百長無しの真剣勝負)で面白いね。
  立合いの一瞬の勝負というところも面白いね。
大家さん: こと相撲なら、ワシが出てこないと… 第二群に、阿炎、朝の山、
  豊山、モンゴルの水戸龍とかが控えているし、その後には、今場所デビュー
  した大鵬の孫と、朝青龍の甥っ子もいる。その前に、逸ノ城の再生もあるね。
熊さん: 日馬富士、どうするのだろうね。国に帰ってもつまらないし。 
  唯一、鶴竜が伸び伸びと頑張ってるね。
寅さん: 白鵬と日馬富士の重しが取れたからさ。稀勢の里は、どう?
大家さん: 下半身が細って踏ん張りがきかないのは、引退前の力士の特徴。
  復活など夢のまた夢。絶望的さ。前の朝潮の引退時とそっくり。
八つぁん: 来場所、白鵬の復活が無かったら、引退しかないね。八百長も、
  張手も、肘打ちも無理ならね。40回の優勝って何だったのだろうね。
  昇進と優勝実績に、人間的成長がついていけなかっただけですか。
大家さん: 基礎教育もない、モンゴル人に品格を求めるのは土台無理。
  要するに、「国技の最高の座に相応しい品格があるフリをしろ」という
  ことでしょう。どのみち、神前の余興でしかないもの。
熊さん: それにしては、次の横綱候補が見当たらないね。
八つぁん: あと二年を白鶴コンビで持たせて… 白鵬が引退をすることで、
  全体が活性化するんじゃないですか。それと、国技とかいっての無税の
  特権を放棄すべきと思うが… 海外に門戸を開いてしまったのだから…
寅さん: 毎回、引っ張り出され、話しているけど、内容は殆ど同じじゃない?
  これじゃ、詰まらないよ。私らを引っ張り出したせいか、品格が落ちたよ。
  自分でいうのも何だがね。
八つぁん: 池田晶子女史じゃないが、ソクラテスを出したり、大川隆法の
  有名人の降臨をさせ対話じゃないがね… 
八つぁん: 最近、土俵周り客の観察が面白いよ。
大家さん: 私も、アンタに言われて見ているけど。面白いよ。
  東京場所だと、有名人をカメラ目線の先に芸者とか、水商売の思われる
  人を置いてるね。砂かぶりは、一般人の入手は難しいというがね。
寅さん: 携帯電話に知人らしき人から、頻繁に電話が入っているようだし、
  スマホで撮った写真を送っているようだしね。砂かぶり席から直接生中継
  映像の配信も、既にあるかもしれない。
熊さん: 野球の審判の帽子にカメラをつけた映像を時々みるが、行司の冠に
  つけても良いんじゃない。どうでもいいことか。
八つぁん: それにしても、10年、20年前に比べて段違いに面白くなっている。
  ガチンコが多くなったからですよ。大家さん、熊さん、寅さんのファンは?
   私は、実は見当たらない。宇良、炎鵬と、豊山、遠藤あたり。
  そして、突いて引くしかない千代大龍と千代丸。
大家さん: 御嶽海、幕下の炎鵬あたり。
熊さん: 日馬富士だったが、辞めさせらたので、今では宇良。それと逸ノ城。
寅さん: 阿炎と遠藤。強いのか弱いのか分からないのがよい。

・・・・・・
4698, シニアの人生設計は三年の中期計画を
2014年01月24日(金)
  * シニアは「何事も予防に勝る良薬なし」でいく 
            ー人生は65歳からがおもしろいー河村 幹夫 (著)

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