| 7796,閑話小題 〜『昔は良かった!』を繰返すバカ |
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2022年07月05日(火)
<「バカの研究」 ジャン・フランソワ・マルミオン著> * 放置されていた老人バカ 親戚の『法事』がほぼ無くなってしまったが、法事で愚痴と、仲間内の 悪口と、社会、政治の批判、そして行き着くところが…「昔は良かった!」を 連発する従姉の亭主が存在していた。この数年、亡くなった話は聞いてないから、 その家系が絶えていないのだろう。 が、あれでは… コロナ禍を切っ掛けに、 世間を代表する法事そのものが激減していくのだろうに… 昔の出来事の嫌な部分は時間と供に消え失せる事が多いため、生き残った古老 は、「昔は良かった!」と言いつつ消え去っていく。 悪口、嫌味の多くは人間的 要素であるため、声高々に語れないこともある。老化する度に保守的、否定的に 陥り、腰が曲るなど無様に変形してく。老兵は静かに消えていくのが社会のため。 <元もとバカがいたのではない。経験と、未経験とともに更にバカになる。> のが実感。 で、こんなバカなことを書いている。<他人様には、それが簡単に 把握できるが… 自分では、自尊心もあり、なかなか捉え難い>も然り。 ―― ▼ この書をネット検索すると、妙に納得する文章があった! ≪ 本書の主旋律は、おそらく2つです。 ・1つは、知的な人ほどバカの罠におちいりやすい。 なぜなら、バカとは「傾向」や「バイアス」が極端に誇張されている状態だから。 補足するなら、ある臨界点を超えていない知性は危ういということと理解した。 つまり、ソクラテスの「無知の知」のように、人の知性に完璧なことなどあり えないのだから永遠に追求しなけらばならないという謙虚さを持たず、自分の 知性は必ず正しいのだという思い込みこそがバカだということ。テリトリーが 500mバカである。 ・もう1つは、「バカと天才は紙一重」です。 誰かの言動を見聞きして、バカじゃないか?と思うのは、世間一般で理解されて いる常識を超えているからであり、そんな「バカ」な行動こそが、独創的で クリエイティブな天才のそれと重なるところが多いということです。 この点についてのスティーブ・ジョブズの次の言葉が印象的な本でした。 「世界を変えられると考えるほどのバカだけが、本当に世界を変えられる」 ≫ ―― ♦ ステイホームで、寝室の大型TVの前でYouTubeなどをみて、笑い、納得して いる 自分を冷ややかに感じながら毎日を過ごす日々に充実感があるため、 家内の罵倒に辛うじて耐えている。 …昨日の午後のこと… 一時間ほど、エアロに参加し、帰ろうと下足箱の前で、キーが見当たらない。 運動着の上から着たズボンを脱ぐわけにもいかず、他人が居ないのを確かめつつ、 ベルトを緩めていると、悪いことにオバサンが近くに来て、私の姿の緩さに独り 笑いだした。その姿は痴呆老人そのもの!…家内の生活習慣は昔のまま晴天雨読。 雨が降ると、セッセと家事に勤しみ。天気になると、200m先のスーパー、運動ジム か、誰かとランチ。 今の梅雨時は、外の出れない鬱憤の攻撃対象にあい成るため、 寝室に篭るしかないが… これが、これでYouTubeが、面白くて、それなりの時間 を過ごせる。で、下足箱前の自分の姿のようなユルキャラの無様な痴呆老人その ものに… 部屋からの卑猥な笑い声に家内が心配をして… <本当にバカになるよ!>と…マイナスの連鎖になる。20年間、一日二時間、 書きだめをした文章の海の中の安らぎは何とも味わいがある。>
・・・・・・ 7053,読書日記 〜平均思考は捨てなさい 2020年07月06日(月) <平均思考は捨てなさい─出る杭を伸ばす個の科学 トッドローズ> * コロナ禍を機会に! 世界中が戸惑っているのがTV、PC画面を通して伝わってくる。自分は違うと 私も思っていたが、その最たる者だろう。目安が目標になる弊害の典型。 日本は階層化圧に対するつよい心理的抵抗が存在する。平準化圧である。 「全部ならして平らにしよう」とする圧力が、国民のDNAには存在する。 島国の特徴で群れの特質でもある。そこに、このグローバルのコロナ禍。 人生をノンビリと生きるには、それもいいが、味わいつくすには物足りない。 図書館で見つけて借りてきた本だが、この時節には最適な内容…
〜Amazonの読者レビューに秀逸な纏めがあった。 ≪ 平均思考を捨てる3つの原理を個人的にまとめてみました(80ページより)
「私たちは誰もが他の皆と同じなることを目指す。いや、誰もが "他の皆と 同じこと" で "皆よりも秀でる" ことだけを目指す」 1.「バラツキの原理」 →あらゆるものの資質は、複数のものから構成されている。 2.「コンテクスト(状況)の原理」 →人は特定のコンテクスト(状況)でのみ首尾一貫している。 3. 「迂回路の原理」 →ゴールまでの最適な経路は個性によって決定される。
著者は、本書の核となる上記3つの原理が、平均思考から脱却できる方法と述べる。 本書に沿って詳しく見ていくと(先頭の数字は参照ページです) 1.「バラツキの原理」とは? 110 平均的なパイロット用に設計されたコックピットにフィットしたパイロットは、 一人もいなかった。 →身体的な特徴には、バラツキがある。(相関係数0.43以下) 119 IQテストのような一次元的な評価で知性を図ることは確実に誤解を招く。 →IQテストの数値が100でも、要素ごとの才能はバラツキがある。 (ex. 語彙、知識、計算、推量…) 124 学歴、功績、母校での評判は将来の予測の役に立たない。 →仕事ができる人物に共通する単一の特徴など存在しない。 2.「コンテクストの(状況)の原理」とは? 133 個人の行動の予測に、人格的特性は実際のところ役に立たない。 →人格的特性により決定される行動は全体のわずか9%
136 気質(ex. 内向的or外向的)によって行動が決まるのではなく、 状況で行動は決まる。 →人間には本質的な特性など存在しない。ある場面において内向的、 別の場面では外向的に振る舞う。 144 正直さもコンテクスト(状況)に左右される。 →テストの自己採点を行った生徒たちの道徳心には一貫性がなかった。
148 自制心(自己コントロール能力)もコンテクスト(状況)に左右される。 →直前に信頼できない大人と接した子供は、自制心が著しく低下した。
3.「迂回路の原理」とは? 165 癌の成長経路を平均した"標準的なモデル"通りの経路を辿ったのは、 全体のわずか7% →同じゴールにたどり着くにも、大多数が複数の経路を辿る。 ("標準的なモデル"は役に立たない)
170 学習するペースに柔軟性を持たせるだけで成績は向上する。 →マイペースで学習した生徒の90%は成績優秀者として評価された。 (同時進行で20%)
177 人生のあるゆる面において能力は順序正しく発達するわけではない。 →能力の欠如ではなく、道順の誤りであることに気づける。
以上の他にも ・平均思考が定着した歴史的な背景とは? ・一流企業(Google、マイクロソフト、etc…)の人材採用の特徴とは? ・個性を最大限に活かすための新しい教育モデルとは? 科学的な視点から考察されているので、非常に読みやすかったです。≫ ― ▼ 1万年にわたってつくり上げてきた群れを極力、排除するのが細菌との 戦いで優先されると今さらいわれても… これは、5年間でなくて、数十年に わたる人間の本質に関わる問題。それは大きい変化を伴う。私が住むのは城下町。 長年かけた平準化は、正否半々。
・・・・・・ 6686,読書日記 〜哲学の女神との空想上の対談 ―3 2019年07月06日(土) 『哲学の慰め』ポエティウス著 ★ さらに「哲学の女神」の言葉を… 〜 真の幸福は、外でなく内なる心の状態である 〜
≪ ◉ 人間は愚かにもウツロイやすいものに幸福を求めてしまう。 だが、真の幸福は内にある。自らコントロールできるし、不運だといって 壊れない。ストア派と同じ考え。今日、起こった不運を達観することによって、 自らどうにもならないものに影響されないことだ。 幸福とは世界ではなく、心の状態である。エピクロスはこれを悟ったのである。 女神は、もう一度、自分の方に、ポエティウスを自分の方に向けたかったのだ。 富や権力や名誉は来ても去っていくので価値はない。そのようなものに幸福の寄り どこらにしてはならない。幸福とはもっと堅固で、奪われることのないものから、 生れなければならない。 ポエティウスは死後の生を信じているのだから、現世 のつまらないことに幸福を求めることは間違っていると。 いずれ、死により全てを失うから。 ◉ それでは、ポエティウスは、どこに真の幸福を求めるべきか。 天使の女神の答えは、「神あるいは善」ということになる。 女神のいう神とは、プラトンが提唱する善のイディアだろう。 女神はポエティウスが知っていたことを思いださせようとする。 これもプラトンの考え方である。プラトンは、学問とは、すでに持っている 考えを思い起こすことと努力することだと。ポエテゥウスがある程度知って いるのは、自由や世間の称賛を失うのを怖れる必要が無いということ。 こうしたことは、ほとんどコントロールできない。大事なことは状況をどう 考えるかであり、それを選ぶことができるのだ。 囚人は神を信じてきた多くの人を悩ませてきた、本質的問題に突き当たる。 神が全知全能なら、これまで起こってきたこと、そして、これから起こることを 知っているはず。それについて女神は…<私たちは前もって知っているものの、 人間が、どう行動するか、何を選択するかによって、あなた達を見極めている ことを忘れてはいけない!> と。何も、自由意志なのだ。 ◉ 11世紀を生きたイタリアの修道士で、のちのカンタベリー大主教になった アムンセルムスが、私たちが神の概念を抱いているという事実が、論理的に 神の存在を証明しているという。 アムンセルムスの『存在論的証明』である。 彼は『プロスギオン』で、<神が「それより偉大なものを考えることができない」 存在であると主張する。言い換えれば、神は想像しうる最も偉大な存在ということだ。 力、善、知においても最も偉大であり、それよりも偉大なものは想像できない。 できるとすれば、それが神なのだろう。神は至上の存在だ。 ≫
― ▼ 死刑執行を前にして、心の底の善こそ、最も重要と目覚めることと学ぶ。 私の実践判断の中で、『可能な限り、後味の悪いことは避ける!』があり、 判断、決断時のフィルターにしてきた。ふり返り、これで多くが救われていた。 それもこれも、「最後の最後は、おのれ独り」といいうことになる。 人生、学び足りなかったことが、あまりに多い! 甘い、いや甘かった!
・・・・・・ 6323,閑話小題 〜今年も半期の終了 −5 2018年07月06日(金) * 〜スイス 名門寄宿学校〜 2 ―『ボー・ソレイユ』 人生を振返り非常に恵まれていたと思うが、特に学生時代が充実していた。 昭和40年代前半で、ベトナム戦争と、経済成長が急激の右上がりの真っ只中。 現在からみれば時代格差もいいところ。その中で、500坪ほどの早大・事務局長 の庭先に「くの字」の男子学生を中心にした寮生活。「くの字」の真中に炊事場と 洗濯場があり、両側が出入り口とトイレがあった。床は土間で、個室で鍵が付いて いた。寮生には、秋田、福島、新潟、九州、石川など全国から様々な職業の子弟で、 早大が半数と、その他の大学に通っていた。一年もすると、数人の学生と旧知の 仲のように親しくなって、それぞれの部屋にフリーパスのように、出入りするのが 当然という雰囲気になっていた。そこで知らされたのが、読書の絶対量不足。
2年生まではクラブと、この寮の学生が交流範囲。しかし、2年後半からは、 3ヶ月に一度の軽井沢の友愛山荘のアルバイトが、加わっていた。軽井沢の山荘で、 私以外の海外旅行の計画話を聞いて、「自分も」と、一大決心をして3年の夏休みに 1ヶ月間の欧州ツアーに参加し、別世界を垣間見た。さらぶ別次元の家柄の子弟とも 親しくなったことと、その因縁で、4年時に、『武澤ゼミ』に参加することになった。 その年次ごとに、アップスケールを着実にしていたことになる。 それぞれの時期に知り合った友人とは現在も交遊が続いている。様々な世界に触れ、 様々な友人と知り合えたことは、何にも替えがたい経験となった。とりわけ、何人か の教授との出逢いが大きく人生を左右した。それがあればこそ、11〜18歳までの 多感の時節の寄宿舎の内容に、ひたすら、関心してみていた。
オープンハウスと、シェアハウスを加えて二つに割ったような寮生活(自炊…) と、クラブ、そしてゼミは、それぞれの共同体そのものが、共同意識として、 良い意味で自分を支配し、レベルアップさせる働きしていたようだ。 学生時代に大きく培われるのが、『自主性』と、新しい世界への『挑戦』と、 『平等』と、『変化』への果敢な精神。新たな経験と知識を、夜を徹して酒を飲み かわし、語り合う。そこで、自分と、この私の世界の小ささの認識をすることに。 そして、外に平がる膨大の世界への直感。スイスの山麓で、ベストの仲間たちと、 先生と、ベストな食事などの環境下での8年の寄宿生活。この効果は無菌なるが 故に絶大になるのだろう。
進級する度に、一つずつ世界が広がっていった学生時代。『ボー・ソレイユ』 にも、世界各地の秘境ツアーが紹介されていた。この年齢で、世界各地の絶景が もたらす精神の効果は絶大のはず。現在、アフリカ、中近東からの難民が地中海 の波間を彷徨っている。あまりにも世界は、格差が大きく開いていく。 王侯・貴族の世界を知っておくのも、悪くないという話の一節! それぞれの 背中のリュックには、多くの行蔵が入っている。あの静かなスイスの寄宿生活 には、はち切れんばかりのエネルギーが迸り出ていた。
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