堀井On-Line



7743,閑話小題 〜学んで学んで学び尽せ!…

2022年05月12日(木)

   * 残された時間の過ごし方!…
 YouTubeもあり、奥の寝室で閑居していても、飽きることもなく、日々、是、
好日に過ごしている。YouTubeの効用は素晴らしい。 普段は会えない人物が、
様々な分野の話を対談形式で掘り下げていく。文章なら、ついていけない問題
でも、意識的に解りやすく対談すると、分ってくる。何か講義を受けている
感覚になる。考えてみれば大講堂の会場もあり、何も知らない生徒と画面こしの
視聴者は同じ。少しレベルを下げ誘導すれば、カウントも増える。
雑学は得意で、頭にはゴミ箱のように雑学が満ちているためか? 
少し難しそうなテーマでも、スーッとはいってくる。
 六日町の雲頓庵で、元女教師の御婆さんが、
<この年齢で何を学べば良いのでしょう…?>の純朴な問いが忘れられない。
新井石竜禅師が、暫く沈黙した後に、<…とにかく、本を読みなさい! 
学ぶことに年齢は関係ない。読んで読んで読みなさい!> 
その迫力に、その場にいた学生は異次元の空間に引込まれていた。
 誰にでも当てはまる疑問だからである。 絶対的知識不足が、一般人の
根本問題。少しの知識は知識ではない。ある程度の量と質の向上が必要。
人生の問題は、無知、無教養から発生していることを己の貧弱な人生から
学んだこと。得意な分野は、自ずから、そこに発生してくるというもの。 
 <一歩ツアーでも何でもいい…!踏み込みなさい!>ということ。

・・・・・
7393,閑話小題 〜身近に、きてしまったのか?
2021年05月12日(水)
   * 不気味な感染者数の増加!
 県内、とりわけ長岡市のコロナ禍の感染者数が増加してきた。
城下町なるが故に、感染でもすれば、そのバッシングが酷いことを市民は
知っている。まずは、隠蔽するか他市に身を隠すしか手立てはない。兎に角、
弱者には徹底した叩きが入る城下町。その中で
△ 〈新型コロナ〉「ステージ4になりかねない」状況!
 長岡市が独自の“緊急警戒情報”発出【新潟】
 過去最多となる14人の新型コロナウイルス感染が発表された長岡市。 
【長岡市 磯田達伸 市長】
「(人口10万人当たりの1週間の感染者数が)25人だとステージ4。
最悪のステージ4になりかねない状況。長岡市としても独自の緊急警戒情報を
発出したい」 長岡市では、4月下旬から新型コロナウイルス感染者が急増。
5月5日〜11日までの人口10万人当たりの感染者数は23人を超え、
ステージ4(1週間25人以上)に近づいていることから、市独自の緊急警戒
情報を発出しました。これに伴いコミュニティセンターなど、市が管理して
いる施設での飲食を禁止に。
 ―
△ 新潟県内では11日、新たに55人の感染を確認しました。55人は1日の感染者
数としては、5月8日の50人を超える過去最多です。  …55人の内訳は、
長岡市14人、新潟市10人、燕市7人、三条市7人、阿賀野市4人、糸魚川市3人、
見附市2人、三条保健所管内(非公表)2人です。新潟県内での感染確認は2646人。
 ―
▼ 長岡市が5月5日〜11日までの人口10万人当たりの感染者数は23人を
 超えステージ4(1週間25人以上)に近いている。悪くはなれど良くはない。
行動変容として、まず一週間は、家篭りも仕方がない。

・・・・・・
6998,読書日記 〜‘残酷すぎる真実’−2
2020年05月12日(火)
         <言ってはいけない
                  ―残酷すぎる真実―橘玲/著 >
   * あまりに残酷な「美貌格差」
「これを言っては終いよ」の瘋癲の寅の捨て台詞じゃないが、確かにある。
美人は確かにチヤホヤされるが、収入面まで言及するところがシリアス。
ランダムに多くの男女を集めて5ランクに格付けをして「3」を中間点にして、
平均以上の4,5の女性は平均以下より8%収入が多く、逆に平均未満の収入は4%
少ない結果が出た。これは差引き12%になり、平均年収を300万とみると、生涯
年収格差は3600万。しかし、現実社会の思い込みは更に大きいとみているようだ。
 更に身も蓋もないが、美貌と幸福の関係も、美人は良い伴侶と結婚する結果を
出している。 男には収入、家柄とか他の要素が加わるが、女性は外形が第一に
なるため、熾烈な戦いが出てくる。付いている機能は同じなのに、何だろう?
 美人の女優は晩年になると欝病になる確率が高くなるのが通り相場。
微妙な加齢による変化に自らのキャラを変えられなかった咎である。

≪   ❷ あまりに残酷な「美貌格差」
【6】「見た目」で人生は決まる――容貌のタブー
写真から性格や未来がわかる/外見から知性は推測できる/
「最初の直感」の的中率/「面長の顔」は「幅の広い顔」に殺されている/
顔立ちによる残酷すぎる損得

【7】あまりに残酷な「美貌格差」
美人とブスでは経済格差は3600万円/「美貌格差」最大の被害者とは/
会社の業績を上げる経営者の顔とは/容姿による差別を生む市場原理

【8】男女平等が妨げる「女性の幸福」について
「男と女は生まれながらにしてちがっている」/男と女は別々のものを
見ている/「男らしさ」「女らしさ」の正体とは/
「母性愛」のもと、オキシトシン/男女でちがう「幸福の優先順位」
〔コラム8〕女子校ではなぜ望まない妊娠が少ないのか

【9】結婚相手選びとセックスにおける残酷な現実
一夫多妻と一夫一妻はどちらが得か/メスの狡猾な性戦略/避妊法の
普及が望まない妊娠を激増させる/低学歴の独身女性があぶれる理由

【10】女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?
ヒトの本性は一夫一妻?/睾丸とペニスの秘密/女性の性衝動は弱いのか?/
チンパンジーとボノボ/農耕社会がすべてを変えた?/女性がエクスタシー
で叫ぶ理由/フリーセックスのユートピアは遠い
---
   ❸ 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
【11】わたしはどのように「わたし」になるのか
双生児の奇妙な類似/「高貴な血」と「穢れた血」/遺伝するもの、
しないもの/「こころの遺伝」の明暗
ーーー
【12】親子の語られざる真実
「氏が半分、育ちが半分」の真偽/言語・宗教・味覚にまつわる遺伝の真相/
子どもはなぜ親のいうことをきかないのか
ーーー
【13】「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実
同じ遺伝子でも違う性格になるケース/「選抜された22人の少年たち」の実験/
黒人少年が生き延びるたったひとつの方法/
英才教育のムダと「バカでかわいい女」    ≫

 ――
▼ 細顔と四角顔では、細顔の方が、あらゆる面でプラスに働くようだ。
 アメリカで殺害された人の頭蓋骨は、ほっそり顔が多かった。何か問題が
有ると、四角顔の人が多いという結果もある。 以前、慶応高校と、地方の
某高校の応援席を見て驚いたのが、慶応高校の殆どが縦顔で、某高校生は横顔。
集団ともなれば、それが際立って見えてくる。

・・・・・・
6631,閑話小題 〜「ヒロシです…」
2019年05月12日(

日曜夕刻の『笑点』の前座に度々、出てくる何ともいえない悲哀を漂わせた
語り口に思わず笑ってしまう。 自虐的一人芸漫談…「ヒロシです」。
お笑い芸や漫談を、1人コントを演じるピン芸人。3名をトリオ、2名をコンビ、
に対し、1名でネタを演じる。先日、亡くなったケーシー高峰や、劇団ひとり、
友近などがいる。「ヒロシです…」のフレーズの「自虐ネタ」は、味わい深い?
味がある。大都会の真只中で、独り、部屋の中で自嘲気味に夕飯を食べながら、
こんなことを呟いている人が男女関わらず多く存在しているのだろう。
ネットで検索するとアルアル。

・ヒロシです。
彼女の浮気が心配でこっそり携帯電話をのぞいてみました。
俺の電話番号は取引先のグループに分けられていたとです。
 ―
・ヒロシです。
「いつからいたの?」って聞かれましたが最初からいました。
 ―
・ヒロシです。
テンションを上げる催眠術を覚えました。
これでもかかっているとです。
 ―
・ヒロシです。
俺の握手会なのに「握手はいいです」って断られた事があります。
 ―
・ヒロシです。
よく当たると評判の占い師に見てもらったら
「あなた最近仕事の事で悩んでいるんじゃない?」って言われました。
誰にでもわかるとです。
誰でもわかるよね?
 ―
・ヒロシです。
生活感のない部屋に憧れて余計なものを捨ててみました。
生活ができなくなりました。
 ―
・ヒロシです。
「ヒロシ君可愛いわね」。
「お姉さんヒロシ君の事が大好きなの」。
「ねえヒロシ君…」。
自分で録音して聞いています。
 ―
・ヒロシです。
「ワイルドだろぉ?」って言ってる高校生が「古いよ」って言われていました。
俺はどうなるんですか?
 ―
・ヒロシです。
手首にロレックスの絵を描いてみました。
取り外しができません。

スケジュールを聞かれたので「その日は仕事です」って答えたら
「ウソでしょ?」って言われました。
ウソです。
 ―
・ヒロシです。
不況のせいかホームレスの特集番組を頻繁に目にします。
俺よりテレビに出ているとです。
 ―
・ヒロシです。
自分の寿命がわかるというゲームをやってみました。
2年前に死んでいたとです。
 ―
・ヒロシです。
「ヒロシさん一生応援します」。
「ヒロシさん一生ラブです」。
16年前までたくさん届いてたファンレターに必ず書いてあった言葉です。
みんな死んだんでしょうか?

『果報は寝て待て』っていいますが、どれくらい寝ればいいのだろうか。


▼ 大都会で、独り部屋で、孤立を味わい、時には涙をした寒々した経験が
 青春の一ときに必要である。また群衆の中で、フッと我に返り、つくづくと
孤独感に陥るとき、前からくる電車に身を投じたくなる誘惑にかられるという。
まだ経験も知識も乏しい時節の喪失感の中では… そこから一歩踏み出すのが
都会生活の第一歩。失業をして、連れ合いの愛想をつかれ、離婚をして欝病に
陥った直後の第一歩に私のところに訪ねてきた幼馴染がいた。50歳代半ば
だったが、風貌は白髪で、歯の大部分が抜けて、80歳以上にみえていた。
 営業ネタは、自分の倒産、離婚、欝病の話題。 その直前にも、倒産、離婚
の同じ経験を持つ人がいた。 深い心の傷が、人知れず、周囲の人を傷つけて
しまうのが共通の現象。倒産は私も経験積み… その上、離婚でもすれば、鬱に
なるのだろうが… 中年期以降の離婚は、傷が深くなるのは、聞いてきた。特に
男は、非常に厳しい。信じられない言葉が、「離婚して気づいたのが前妻が自分
には格上の相手だった!離婚しなければよかった!」の言葉。 経験してこそ
気づくことが多い。 で、それを前提で、この悲哀漫談を味わうと面白さは
倍増するのだろうが…

・・・・・・
6268,閑話小題 〜「これ以上はいけない」と宣告する境界線 −4
2018年05月12日(土)

 以前ほど、ユングの集合的意識(普遍的無意識)について語られなくなったが、
それでも心理学の主流を占めていることは違いない。ユングは何気なく描いた
自分の絵が曼荼羅に似ていたのに気づき調べてみると、世界中に似た模様がある
ことに気づき、それは神話にも共通点が多いと知る。それまでフロイトが見出し
た無意識のもっと奥底に、人類に蓄積された集合的無意識があるのではと考えた。
共通したイメージ、原型である。これも知らざる世界の門戸である。
以下では、刑事の能力の中に、「知らざる能力」の柵の向う側の世界を垣間見て
いる。          
            《『街場の読書論』ー歩哨的資質についてーより》
≪ 先日、こんな記事を読んだ。   
 大阪京都両府警の捜査官が広域事件について打ち合わせしたとき、京都府警の
刑事が「こういう事件もあるんです」と、ある空き巣事件の容疑者の写真を大阪
の刑事に示した。打ち合わせが終わって外へ出て10分後に大阪府警の刑事は
近くの競艇場外発売所近くでその容疑者を発見した。この捜査員は雑踏の中から
指名手配犯などをみつける「見当たり捜査」の専門家だったそうである。
「そういうものだ」と思う。
彼らは警察官の視野から逃れようとする人々が発する微細なオーラを感知する
能力を備えている。 「職務質問」というのは組織的にやるものではなく、
「挙動不審」な人間をピンポイントして行うものである。 「挙動不審」という
のは、チェックリストがあって、そのスコアが高い場合にそう判断するという
ものではない。 遠くにいる人間の、わずかな眼の動きや呼吸や心拍数の変化の
ようなものが「際だって感知される」場合にそう言われるのである。
そういう能力を持っている人が警察官になるべきであり、これまではなってきた。
警察という制度はそのような能力を勘定に入れて制度設計されている。
私たちは刑事ドラマを見ているときに、刑事たちが街中であまりにも容易に挙動
不審な容疑者と偶然遭遇するのを「ご都合主義」だと嗤うことがあるけれども、
警察の捜査というのは、もともと「そういうもの」なのである。
だが、挙動不審な人間を感知する能力や嘘をついている人間とほんとうのことを
言っている人間を直感的に見分ける能力などは、その有無や良否をエビデンスに
よって示すことができない。本来は捜査員の採用のときには、「そのような
エビデンスをもって示すことのできない能力」の有無を基準に採否を決すべき
なのである。でも、エビデンスをもっては示すことのできない能力の有無の判定
にはエビデンスがないので(当たり前だが)、現在の公務員採用規定ではこれを
適用できない。そのせいで、わが国の司法システムは劣化したのだと私は思っている。
冤罪事件が多発するのは、司法システムが「嘘をついている人間と真実を述べて
いる人間を直感的に識別できる能力」を備えた司法官が一定数存在することを
前提に制度設計されているからである。 司法官の少なくとも一定数は物証がなく
とも、自供がなくとも、証言の真偽を直感する力を備えていると想定されている。
「裁判官の心証形成」という不思議な法律用語があるが、これは裁判官が
「複数の解釈可能性のうち、ある解釈を優先的に採択したくなる気分」のことである。
「気分」に法律的な力が認められているのは、司法官(の少なくとも一部)には、
「証言の真偽を直感的に判定する力が備わっている」ということが司法界では
広く信じられていたからである。そのような能力を備えた人間が一定数存在する
ことを前提にしてつくられた制度が、まったくそのような能力を持たない人間に
よって運用されるから冤罪事件が起きるのである。
シャーロック・ホームズのモデルのエジンバラ大学医学部教授ジョーゼフ・ベル
は患者を一瞥しただけで、出身地や職業や疾病歴を「言い当てる」ことができた。
医師(の少なくとも一部は)そのような能力を有しているということを勘定に
入れて医療制度は設計されている。
司法や医療や教育はひろく社会的共通資本の中の「制度資本」にカテゴライズ
されるけれど、これらはいずれも「わからないはずのことが、わかる」という
人間の潜在能力を勘定に入れて設計された制度である。これらはいずれも
「存在しないもの」とのフロントラインに位置する「歩哨的制度」である。
人間の世界の内部では「存在することが明証的であるものだけが存在する」
「存在することのエビデンスの示されないものは、存在しない」というルール
が適用されている。 「内部」はそれでよい。
でも、「存在しないものとのフロントライン」では、そのルールは通用しない。
そこはまさに「存在しないはずのもの」が「存在するもの」にかたちを変える、
生成の場だからである。そのような場にどのようにして「歩哨的資質」を持った
人々を配することができるか。 子どもたちのうちから、そのような「歩哨的資質」
を備えたものをどうやって見出し、その能力を選択的に育成してゆくのか。
これは原理問題ではなく、純粋に技術的な問題である。≫
――
▼ 世界の平和の先行きが、裁判長レベルだけでなく、世界の重大事項の決定権を
 持つトランプ、プーチン大統領、習主席、金主席が、あってはならない世界大戦
の世界への歩哨とすると、これは重大問題にある。殆ど世界政治の経験のない、
彼ら、とりわけトランプに核弾頭のカバンが渡ってしまった。さすがの、何も
恐れをなして… として、誰の眼にも、これで済むわけがない。怒れた歩哨が、
門戸に立ち、今まさに開けんとする重大危機に立っていることを忘れるべきで
ないと著者は言いたかったのでは… 。 「気違いに刃物」とは、このことと?
<気違いに刃物、大衆にポピリズム!>
ポピリズムを検索すると…
【一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、大衆の支持のもとに
 既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想、
または政治姿勢のことである。日本語では大衆主義や人民主義などという。】
歩哨に立つ、あの方がた。大衆を「下衆」、いや虫けらぐらいでしか見てない。
門戸の向う側の何かしらが、彼らを選んだ可能性も考えられる。その狙いは?
狂った猿の自滅ですか? 若い人は面白いが辛い時代を生きねばならない。
 
・・・・・・
5171,閑話小題 〜ボ〜ッとしたデカルトの時間
2015年05月12日(火)
   * ボ〜ッとしたデカルトの時間
 御隠居の生活に入って、早朝からスケジュールとおりに時間を過ごしている。
その時間の中で一番大事なのがボ〜ッとした時間。だが、それが過ごせてない。
ひとつ終わると直ぐ、次のスケジュールに移行するため。 以前もふれた事が
あるが、宗教学者の山折哲雄が、早朝30年続けてきた座禅で、無念無想を諦め、
この時間帯は、デカルトの「ものを考えている」と思いつき、全身が解放された、
という話にハッと何かを感じとった。 最近、パソコンや読書の合間に、何を
するでなし、意識的に弛緩した状態でボ〜ッとしている。考えてみたら、現役
時代は何時もしていたことだが、問題は意識してボ〜ッとすることだった。
 〜その辺りの記述を抜粋〜
≪ 朝3時か4時に起きて、毎朝一時間ぐらい座る。毎日香っている線香一本
 燃えるのにだいたい50分前後。その一本を闇の中でつける。その明りを
見ながら座る。道元が言っている「無念無想」なんてのになれるものならなって
みるか、なんてやっていたけど、ぜんぜん無の境地にはならなかったですね。
雑念、妄想とズ〜ッと戯れている。30年近くこれをやって、「俺はもうダメだ」
と思ったのが50代の終わりぐらい。でも、もう癖になっているからとにかく
朝は座るんです。で、あるときハッと思った。「無念無想になろう」と思うから
いけないのであって、「ものを考えている」と思えばいいじゃないかと。
あっという間に全身が解放されたような気分になってね。「俺は今デカルトを
やっているんだ」と。道元の時間と思っていたからできないのであって、
デカルトの時間と思えばいいと。すると、何を考えてもいいわけです、金、
女性、喧嘩したこと…。「我考える、ゆえに我あり」。道元だって大部分
の時間は無念無想じゃなくて妄想と戯れていたんじゃないかと思ったのね。
それで瞬間的にパッと無の瞬間が訪れる。逆にデカルトだって、考えづめに
考えていて、ときには無念無想の時間に恵まれたことがあるんじゃないかと。
そうすると、道元とデカルトはぜんぜん違う世界の人間じゃなくて、彼らは
同じ時間を共有していたのかもしれない、そう思ったときはうれしかったね。
座禅が終わって五時ぐらい。それから本を読んだりものを書いたり。以前は
夜型だったんだけど、朝一時間は夜の3〜4時間に匹敵する、それがわかって
から夜は仕事をしないことにした。朝2〜3時間仕事をすることが、だいたい
自分のノルマになったかな。 ・・・。 ≫

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