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2018年02月27日(火)
『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著 * 銃社会のアメリカから見え隠れすること 連日のように、アメリカの銃による大量殺戮のニュースが報じられていれ、 その都度、銃規制強化が叫ばれるが、建国以来の個人主義国家のアメリカは、 弾の込めた銃で身を守る文化は非常に強固のようだ。日本の文化には秀吉に よる「刀狩」以来、侍の帯刀以外、特別の事情が無い限り、各家庭内も含め、 武器を持たない文化がある。ここで紹介している2015年の調査によると、 アメリカ国民の半数以上が、銃購入の規制より、所有の権利を守ることが重要 だと考えている。 これも数年前のギャラップ調査だが、 <1993年〜2010年の間に、アメリカの凶悪犯罪率が急激に下がった。銃器に よる殺人がほぼ半数に(10万人につき7・0から3・6人に低下)。その一方で、 非致死性の犯罪が、これまでの4分の1に減っている。> が、その事実はあまり知られてない。 にも拘らず、56%の人は、犯罪は上昇したと答え、26%が横ばいと答えた。 減ったというのを知っていたのは、12%だけだという。 TV画面に流れるイメージと現実の趨勢があまりに大きいことに、驚いたが、 原因は凶悪犯罪の主役が若者。1990年代にはベビーブーマー世代は、年齢 コーホート群から既に抜けていたため。さほど、統計とは当てにならないもの。 統計の背景にある現実?を前に、どうすればクラウド時代に、賢明な判断を するか? この日記で、流されてくる情報そのままを鵜呑みにして… 真面目風に、解りきったように意見をする自分を合わせ鏡で、見えてくるのを 凝視する? のも厳しいもの。こうも、私たちは、いや私が軽いか。 「下手の考え休むに似たり」そのもの。 休むには丁度良いと思って… 〜以下の文脈を読むにつけ、<そうだね!>そのもの。 しょうがない!
・・・・・・ 2018/01/28 閑話小題 〜キツネとハリネズミ −2 『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著 * キツネとハリネズミタイプの事例 まあ、シェークスピアとダンテを対極におくとは、解りやすい分析である。 その二つを兼ね備えているのがトルストイとバーリンはいう。トルストイ 自らはハリネズミ族に属していると信じていたようだ。 〜その辺りから抜粋〜 ≪ 政治哲学者アイザイア・バーリンは自身の著書『ハリネズミと狐』で、 トルストイの超大作『戦争と平和』の歴史哲学を真っ向から論じた。 バーリンは、ダンテは“ハリネズミ”であり、 シェイクスピアは“狐”と分析 ─では、トルストイは? ロシア文学者で東京大学名誉教授の川端香男里に 『ハリネズミと狐』で語られるトルストイの姿を聞いた。 【『戦争と平和』を真っ向から論じた本は日本では数少ないですが、外国では たくさんあります。あまたの文献の中で傑出しているのが、『戦争と平和』の 歴史哲学を論じた、ラトヴィア出身の政治哲学者アイザイア・バーリンの著書 『ハリネズミと狐』でしょう。 バーリンは、人間類型を二つに分け、 第一に、一つの基本的ヴィジョン・体系を中心にして、自分の作品を求心的に 構築して行く「一元的」タイプを置きます。 第二に、遠心的に拡散した「多様な」対象を、自分固有な心理的・生理的脈絡 の中にとらえようとするタイプを置きました。 そしてギリシアの詩人アルキロコスの詩の断片「狐はたくさんのことを知って いるが、ハリネズミはでかいことを一つだけ知っている」を、バーリンは上記の 二つのタイプにあてはめ、第一部類をハリネズミ族、第二部類を狐族と名付けた。 第一類の代表選手はダンテで、第二類の方はシェイクスピアです。 ・プラトン、パスカル、ヘーゲル、ドストエフスキイ、ニーチェ、イプセン、 プルーストはハリネズミであり、 ・ヘロドトス、アリストテレス、モンテーニュ、エラスムス、モリエール、 ゲーテ、プーシキン、バルザック、ジョイスは狐です。 ロシア文学はバーリンによれば、プーシキンとドストエフスキイという二つの 極の間で成り立っています。ところでトルストイはこの二つの部類のいずれに 属しているといえるのでしょうか。 バーリンの仮説では、 トルストイは本来は狐族であるのに、自分はハリネズミ族であると信じていた、 とされます。トルストイほど世界の多様性ともろもろの状況の多面性を明確に 把握していた作家はいません。しかもトルストイはこの多様な世界を普遍的に 説明してくれる統一原理を終生求めて止みませんでした。狐とハリネズミの共存 です。対象の多様性を明敏に知覚することのできたトルストイは、既存の統一的 原理のまやかしに反発し、それをロシア化され単純化された合理的教説で破壊 して行きました。このような破壊の背後には必ず、本物の統一的原理があるはず という「ハリネズミ」の信念がありました。 ですからトルストイの破壊・否定は、真理の探究と表裏一体だったのです。≫ ― ▼【 熊さん: 俺なんて、針ネズミじゃなくて、ドブネズミだね。 寅さん: じゃあ、俺はモグラですか。せめてリスかモモンガ? こうシリアスにタイプに選り分けられると嫌になるよ。ったく。 大家さん: とするとワシはムジナ辺りですか。 八つぁん: 一応、役割はキツネですがね… じゃあ私は何でしょうか。 ハリネズミに近いハツカネズミ? 私が、‘世間人’を子キツネというが、 他人様の家族の内情の覗き込みのネタを餌に渡り歩くのを性にする人たち。 とすると、子ネズミの方が適切な言葉になるね。 大家さん: 世間様の話は、御品が悪くなるから止めておきましょうや! 誰もが持っている悪い癖だもん… 寅さん: 八つぁんが「世間」の話をすると、俺のことかと冷や冷やだよ。 俺はね、裏話に花を、いやゴミを添えて楽しむしかないのさ。悩がないから。 熊さんは、素朴だが、俺は少しマシな役割のようですか。 熊さん: 呆け役なんだろう。それも天然呆け役。でも、純粋な疑問ほど道理 を突くって言うじゃないか。しかし寅さんは、少し捻った性格なんだろう。 寅さん: 低俗の中の、上が俺、下が御前だよ。 八つぁん: 呆け役の切口に彩をつけるには二人の呆けが必要だからさ。 何かさ、自分の言えないことを二人が代弁してくれいて便利だね。 しかし、品格が下がったね。 大家さん: ワシの役割は、八っあんの中の知性というか、冷静さを持った 役割だろう。それにしては、自分で、それが全く感じられませんね。 熊さん: だいたい、これを書いている奴の程度が低いからね! 八つぁん: 『 … 』 寅さん: ここまで話を引っぱって、落ちがこれ? 俺らを呼び出すのも、 そろそろ止めたら。 …いや、大相撲の総括で言いたいことがあるか。】
・・・・・・ 2018/01/26 閑話小題 〜キツネとハリネズミ −1 『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著 * キツネとハリネズミの生き方 経験から知っているのが、スペシャリストか、ジェネラリストでいくかの選択。 これは古代詩人が看破していたこと。学生時代の友人でハッキリしていたのが、 一人の異性とジックリ付き合うタイプと、浅く広く適度に付き合うタイプである。 仕事も、人間関係も然り。「キツネは多くのことを知っているが、ハリネズミ は大事なことをひとつだけ知っている。(アルキロコス)> ‘古代ギリシャの詩人アルキロコスは、人生にはキツネとハリネズミという 2つの生き方があり成功者はしっかりとそれを決めている’と言う。 世界を一つの概念からなるメガネから見るのか? あるいは様々な視点から眺めるか?を決めた人たちが、結果を残してきた。 そして、キツネ型とハリネズミ型の才能が、結びつくと最強なチームが生まれる。 Appleはキツネ(ジョブズ)とハリネズミ(ウォズニアック)の強みの組み合せ で、成功をした。個々の知識と経験を生かせる、さまざまな分野のスペシャリスト たちとコラボの能力が必要となる。自分の強みと他者の強みを組み合わせができる 新種になることが未来の成功のためには、欠かせません。 〜ここで… < 教えるのがいちばん難しいのは、問うべき大事な問題を特定する直感です。 知的好奇心と言ってもよいでしょう… …教育を受けるなら、さまざまな筋肉を たくさん動かせるように、できるだけ多様な科目を学ぶべきです… …専門的な技能はいつでも学べる、そういうことは解決すべき問題に直面したり、 現実的な必要性に迫られたりしたときのほうが学ぶ意欲が高まるものです。専門 を、あまり早い時期に絞り込むのは問題。 あまりに早いタイミングで自分の専門分野を決めるのではなく多様性を重視した ほうが、面白い結果が得られるというのです。 多くの体験や様々な知識があった ほうが、人生を面白くできるのです。シンガポール国立大学学長のタン・チョー ・チュアンも同じように考えています。 私がますます強く感じるのは、幅広い知性の重要性です。理由は2つ。 一つには、私たちが仕事や生活のなかで直面する課題の多くが複雑化している ことがあります。課題がさまざまな分野や領域に関連するようになっている。 幅広い知的基般皿がなければ、複数の分野にまたがる潜在的な関連性を見抜く ことはできないでしょう。 もう一つには、かつては私たちが生涯に手掛ける仕事は3つか4つくらいだと 考えられていましたが、今では平均的な卒業生は10とか12といった種類の 仕事をこなす可能性があります。それらの仕事がいくつもの異なる分野にまた がることも想定されるので、軽快に頭を切り替えられるような知的基盤を持た なくてはいけないのです。≫ ー――― ▼ この例えからすると、私は明らかに「キツネの生き方」の要素が強かった。 しかし準備期間15年を含めた45年の仕事人生は、ハリネズミである。 この随想日記も17年間、続いたのだからハリネズミだが、内容はキツネ? それともハリネズミ? 私のライフワークの、『地球景観・観光ツアー』。 行先は、ハリネズミというより、キツネ。地球を碁盤目に見たて、外側から 埋めていく。少し贅沢であったが、コストの10倍の価値が充分にあった。 殆どが観光シーズン終了際のキワモノ狙い。その情報探しから、楽しむ。 51回の内容を振返って、深さをもっと実感するに、半分をケニア・ タンザニアか、スペインに集中する選択もあった。しかし、8割の全てがベスト と思えるため、これで間違いはなかった。 さて今、「キツネとハリネズミの対話」を思いついた! 面白そう。 司会を大家さん、対談仲間に、熊さん、寅さんを入れて… 近々に?
・・・・・・ 2018/01/21 読書日記 〜合理的無知とは誰? −2 『クラウド時代の思考術ーGoogleが教えてくれないただひとつのことー』 ウィリアム・パウンドストーン著 * ある強盗の話 レモンジュースのシミは、一見、見えないが、よくみると見えてくる。 それを顔に塗れれば「見えないインク」として監視カメラに写らないと信じた 結果の犯行である。今回の白鵬の「横綱アドバンティジ維持のための暴行事件」。 たまたま、日馬富士がカラオケの端末機器を使って大怪我を負わせたため、 大事件に発展した。先場所の取口の8割以上が、立合いの「張手」と「肘打ち」。 9通りの勝ちに至るコースの7つに、この2つが組みこまれているという。 このマジックで40連覇をしていたのである。特に回数を重ねる度に多用した? で、古傷の両足の親指の骨折を理由に、早々に休場に至ることに。暴行事件の 起こる数場所前に、白鵬が暴行被害者の貴乃岩に負けて優勝を逃した。この 数日前に白鵬から執拗に携帯電話が入ったという。TPOSからして、何の電話か は明らか。その伏線があって貴乃花親方は警察に直接、訴え出たのは当然の事。 このブログも似たようなもの。見ている方からしたら、この間抜けな強盗を 見ているようで面白いだろう。 死んで三日も経てば、全てが消滅。 瀬戸内晴美が、「作家とは、大道に素っ裸で大の字で寝ているようなもの」 と述べているが、それからすれば、露悪、露馬鹿も、まだまだ。 合せ鏡の知恵を持っていればよいが、それが… だから世間とかいうのに 惑わわされる。厄介なのは無知。タチが悪いのは、その自覚がないこと。 生半可なコメンテーターの、煽動な話を鵜呑みにし… 私のことですか? ― ≪ 1995年4月19日、身長168センチ、体重122キロのマッカーサー・ウィラーは、 自分は監視カメラに映らないと信じ、真昼間に2つの銀行を襲った。ウィラー は、レモンジュースが「見えないインク」として使われているというのを知って いて、自分の顔にレモンジュースを塗って顔を監視カメラにさらして犯行に及ん でいた。(塗っていれば見えないと信じ) これがコーネル大学のデビッド・ ダニングの目にとまり、<知識や技術に欠けた者は、自分が知識や技術を知ら ないことに全く自覚がない>ことを同僚のジャスティン・クルーガーとともに、 「ダニング・クールガー効果」と名付けた。 ネットの時代。ネット検索で、何でも瞬時に知ることができる。 そんな時代に自分の頭に知識を持つことにどれほどの意味があるのか。 そのことに対して、著者のパウンドストーンは、無知がどれほど正確な判断や 決断に影響を与えているか、デモクラシーがどれほど脆弱な大衆の知恵と判断に 基礎を置いているか、そして、知識の多寡が個人の豊かさとどれほど相関して いるかをこれでもかというほどの事例を示し、無知の危険を読むものに迫る。≫ ▼ 他人事だと分かるが、こと自分については、理解できない人間の滑稽さ。 だから、人間は生きていける。暗い顔をした老人が多いのは、「生老病死」の 問題だけでなく、その姿に気づくためだろうか… 全く気づかないふりもある?
・・・・・・ 2018/01/19 読書日記 〜合理的無知とは誰? −1 『クラウド時代の思考術ーGoogleが教えてくれないただひとつのことー』 ウィリアム・パウンドストーン著 * 人は自らの知らないことを知ろうともしない 「知れば知るほど、知った領域の周辺の知らない知識が多いことに気づく。」 これは知識の質量の拡大、向上の継続の必要性を一言で解らしめる言葉である。 このブログを開設して17年近くになるが、‘対自分’的には効果的であり、 面白いが、‘対他人’的には、マイナス効果の比重が大きいのは自覚している? エゴイストの本音の丸出し、経験と知識の未消化そのままを露出し続けてきた。 露悪、偽悪、そのものである。 直ぐ上の姉に、青年期の頃から、 「あんたの欠点は悪ぶること」と、キツク言われ、他の姉からも、 「露悪というより偽悪。まだ偽善なら良い…」とも。 「まず偽善を演じな。演じれば自ずに善人になれる。偽悪も続けていれば 悪人になってしまうよ」とも。 偽悪と偽善の問題?… 露悪よりマシ? 姉に頭が上がらないのを長女である家内に詰られ続けられ、末っ子は大変。 〜クルーガー効果という研究結果がある。 ≪ 優越の錯覚を生み出す心理学的現象は研究によって、自らの能力の低さを 認識することの困難さが過剰な自己評価につながる、認知バイアスの一形態で あると認識された。なぜ人間は自身の不得意を認識できないのか(2003年)と いった認知的不協和に関する調査は、与えられた活動の評価基準の無知に由来 する自己評価の誤りの多さを示している。自身の能力に対する過大評価の傾向は、 読解や診療、自動車の運転、チェスやテニスの試合など様々な場面で見られた。 また、この効果を策定したダニングとクルーガーによって2012年に行われた 「なぜ能力の低い人間は自身を素晴らしいと思い込むのか」の調査によれば、 能力の低い人間は以下のような特徴が分かった。 ・自身の能力が不足していることを認識できない ・自身の能力の不十分さの程度を認識できない ・それ故に、他者の能力を正確に推定できない その能力について実際に訓練の後であれば、自身の能力不足を認識できる。 2005年に執筆された自身の著書「Self-insight」の中で、ダニングは自己認識 欠損の類推を「日常生活の病態失認」に適用し、身体障害者が自身の身体能力 の不全を否定、或いは認識しないといった認知バイアスが存在することを発見。 「あなたが無能なら、あなたは自分が無能であることを知ることはできない。 正しい答えを生み出すために必要なスキルは、正解が何であるかを認識するため に必要なスキルと同じである。」 2000年、この効果を策定したダニングとクルーガーは、優越の錯覚を生み出す 認知バイアスについて1999年の論文で、イグノーベル賞の心理学賞を受賞。≫ ― ▼「・無知がどれほど正確な判断や決断に影響を与えているか、 ・デモクラシーがどれほど脆弱な大衆の知恵と判断に基礎を置いているか、 ・知識の多寡が個人の豊かさとどれほど相関しているかを、繰返し述べている。 青年期の挫折経験の必要性は、如何に己が無知かを骨身にしるための必要条件。 「破壊からの創造」の言葉が示すように、一度、それまで植えつけられた常識を 粉々にし、棚卸をし直し、再出発する機会になる。 20歳半ばの金沢時代に学んだことが、「自己能力の限界の設定」。闇雲の プラス思考や、ポジティブ思考だけでなく、冷徹な自己能力の在庫管理が必要 ということ。…とはいえ、選ばれやってきた、大よそ『80年滞在の地球旅行』。 可能な限り、広く、深く知って、味合わないと生れてきた意味(価値)がない。 <アポロンの託宣を通じてもっとも知恵のある者とされたソクラテスは、 これを、【自分だけが「自分は何も知らない」ということを自覚しており、 その自覚のために他の無自覚な人々に比べて優れているのだ】と考えたとされた 「無知の知」。「賢い者ほど、無知であることを自覚しよう」を伝えたかった。 学生時代の総括が<私は全くの無知!>の自覚。ならば生涯、独学を自らに 課すことを誓い… で、17年前から、この習慣化に至る。で、以下の間抜けな 泥棒のように「見えないレモンジュース」を顔に塗ったつもりのように、毎日 ネットに… 成るほど、馬鹿は死ななきゃ治らない。
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