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2003年08月07日(木)
本屋の平台に最近山積みになっていている。題目からして刺激的である。 中小の経営者の知人が、この本を読んで目が洗われる思いだったといっていた。 潮流が恐慌状況の為、ベストセラーになっていると家内も言っていた。 その人から借りようかと思っていたが、最近会うチャンスがなかった。 webのアマゾンからある本を発注する時に偶然この本を見つけた。 中古本もあり半額以下で買える。迷ったが買ってみた。 読んでみて、中小精細企業の経営者なら、会社の良し悪しに関わりなく読む価値があると思った。 ここに書いてあるようなことをやらなければならない事態に陥らないようにすることが、もっとも大事であると思えた。 新幹線で読んでいたら、隣席の人の冷たい視線を感じた。 公衆の面前で読む本ではないのだ。 20~30年の長期の投資物件を事業としている為、計画段階で最悪を想定して 資金調達をする。余裕があっても抵当枠一杯の借り入れをして、資金余裕を 十分すぎるくらい持つ。それだけ用心をしても結果的に丁度よいか足りないぐらいになる。時代がどんどん変化していくためだ。 この本でも、会社を傾ける人は資金に対してあまりにも甘いと指摘している。
連帯保証人など青酸カリを飲むと同じことと思っていたが、その知識のない人は平気で判を押してしまう。連帯保証は銀行にとって都合がよいが借りる方にとって、これほど冷酷な制度はない。先進国では日本だけだという。 江戸時代の隣組の制度を銀行が悪用しているためだ。 その連帯保証の断り方まで書いてある。 私は子供の時から両親に数百回も「保証人の請け判だけはするな!」「手形は切るな」と言われてきた。 この本に「親からの遺言で保証人にだけはなるな」を口実に使え!と書いてあったのに驚いた。「宗教上の教えで絶対にダメ」というのもあった。 「父か親戚が請け判をして倒産したのでこれだけはしないことにしている」でもよい。 実際に身近の人が何人か頼ってきた事があった。 上手いもので、まずは断れないような状況をつくる。 次に一瞬、封筒の連帯保証書を置いて気楽な感じで押させそうとする。 詐欺の手口とほぼ同じである。それも・・・・・・・・・? あるチェーン店の社長などは銀行の支店長との飲み会を設定して、借入の話を持ち出し間接的に保証人の話に持ち込もうとしたりもした。 いつも姑息の手を使うので有名な人だが。その支店長もぐるかと疑ってしまった。金に切羽詰った人間は何でもするものだ。
誰もが、いつその立場に陥るかわからない時代になってきた。 『借りた金は忘れろ』という続編の本も出ている。 いずれにしても前向きの本ではないが、街金融に手を出すような愚行を避ける為にも読んでおく必要がある。
以下はインターネットで調べた書評である。 ・・・・・・・・・
『企業再生屋が書いた 借りた金は返すな!』 加治将一/八木宏之 アスキー・コミュニケーションズ
ー内容 借金を合法的に減らす裏技を教えてくれる、目からウロコの本。借りた金は 絶対にどんなことをしても返さなければいけない、と思っているお人好しの 日本人は、それ故に追いこまれ夜逃げや自殺、自己破産をする破目になってしまう。 そんなことをしなくても全然問題ない、と教えてくれる本書は、ある意味人助けであり、多くの人が金の問題から救われるだろう。
特に最初の方は日本人のお金に対する常識をひっくり返す重要な論説が多い 金融機関が会社や個人に対してお金を貸すというのは、慈善事業でやっているのではなく、れっきとしたビジネス行為です。したがって、貸して儲けるのは彼らの商行為ですから貸し先の経営が悪化して回収できないのは、金融機関の見込み違いだったということになるわけです。 お金を貸す方はプロであり、そのプロが見込みを間違えたのなら、そのリスクはみずから背負ってしかるべきなのです。 銀行を見てごらんなさい。庶民から預かったお金に利息は払いません。 集めた金を中小零細企業に低利で貸してくれるならまだしも、「貸し渋り」 どころか、今や「貸し剥がし」が主な仕事です。 自分たちの失敗で不良債権はどんどん膨らみ、立ち行かなくなった銀行は国から税金をジャブジャブ注いでもらって、それでもダメ。なのに銀行の経営者の誰か一人でも責任を取った人がおりますか?(略) こんな銀行にいじめられっぱなしで、「借金を返せないのは自分が悪い」なんて考えたら、それこそ人がよすぎます。 「借りた金を返」さない、その方法とは。簡単に抜き出すとこういうことになる(これは一例)。 どうしても資金繰りのめどが立たず、返済の減額交渉をしなければならない状況になったとしても、事前に状況を説明しておくのとおかないのでは大違いです。 前もって話しておけば、すぐに交渉が成立することが多いのに対し、いきなりの場合は、話すら聞いてもらえないというケースもあり、その対応にはまさに天と地ほどの差があります。 で、交渉でどうするかというと、「リスケジュール」というのをする。 リスケジュールとは、返済の条件変更のことです。要するに、「月々50万円の返済額を25万円に減額してほしい」とか、「月々10万円は払えないけど、4万円なら払えます」といった交渉を、金融機関とすることです。(略)例えば、月々60万円の返済金を2年間だけ25万円に変更できたとします。 すると差額の35万円×24ヶ月で、840万円が浮きます。 これは840万円を新しく借りたのと同じことになります。 最初にも書いたが、連帯保証人がどれだけ怖いか、という話。 「連帯保証人」というのは、自分が借りたわけでもないお金を、主債務者の代わりに、原則一括で返すという、まったく理不尽な役回りです。こんな制度は即刻廃止すべきです。 (略)これはアメリカだけに限ったことではなく、今や連帯保証人制度のある国の方が珍しいのが実情で、現在このような悪しき習慣が残っているのは、発展途上国か日本を含めた東洋のごく一部の地域くらいのものなのですね。 そもそも連帯保証という制度は、封建制度の悪しき名残であり、戦時中に はびこった地域連帯責任、親族連帯責任、職場連帯責任などのあらゆる連帯責任と同じ発想で、一種の合法的な「拉致、人質制度」です。 とにかくデフレ、不況と言われている現代、「いざ」という時に慌てないために読んでおいたほうがいい必読書。金が回らなくなってからでは遅いかもしれないのだ。
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