|
2003年07月25日(金)
先日、殺人未遂で逃げ回っていたお爺ちゃんが、エンドレスのお遍路さんでTVに出演をして、たまたまTVを見ていた刑事に正体がばれて逮捕されてしまった。当地では「エンドレスお遍路」で有名の人だった。 TV出演を拒否すればと思ってしまうのだが、そこが人間の持つ浅ましさだ。
実を言うとこのエンドレスの老人の存在を知っていた。 『到知』という月刊誌で、俳優のショーケンー萩原健一の文章に登場していたのだ。 ショーケンは、お遍路を年中恒例にしており、その詳細を書いていたのだ。 その文章でエンドレスのお爺ちゃんの存在を知って 「70歳を過ぎたら、こういう生き方も良いのかもしれない」と感心をした。 すべてを失い駅などでホームレスをしなくてはならない時が万一きたら、 思い切ってエンドレスのお遍路も良いじゃないかと考えた。 絶望をして、死にたくなった時でもよい。 実際に、お遍路の道中に行き倒れて死ぬのも、病院で管に繋がれてのた打ち回って死ぬよりはずっと良い。 その最後のよりどころを、この老人は儚くも潰してしまった。 「歳とっての逃亡」でしかエンドレスの巡礼はできないのかもしれないが。
「巡礼は自分の過去に向かって歩いていくこと」と聞いたことがある。 その行き先のまた先が神仏なのだろう。 まだ巡礼をしたいとは思わないが、いつか駆り立てられる日がくるかもしれない。 母が80歳を過ぎ痴呆症の現象が出始めの頃に面白い夢をみた。 母が5~6歳の巡礼姿で玄関口にいる。 その姿をすでに亡くなっていた母の妹がじっと見つめているのだ。 恐ろしい悲しい神秘的な夢であった。 人生はエンドレスの旅路なのかもしれない。
|
|
|