堀井On-Line



769,「私が20歳の頃」ー読書日記

2003年05月13日(火)


 
 自分の二十歳の頃は何をして、何を考えていたのかなあ?と本屋で思わず
手にとってしまった。
立花隆と東大生のゼミが、いろいろな年代の人たちにインタビューを試みた本だ。二十歳というと、人生の節目である。
その為この本に登場してくる人たちの話が自分との比較になってしまう。
どんな人たちも二十歳のころに思い悩み、試行錯誤しながら生きていた。
このころといえば人生の前途に対して大きな不安と希望が混在していた時期だった。
個人個人のそれぞれの人生があるのがよく理解できる。
それとそれぞれのバックグランドとしての時代背景があることが。
その時代背景が、その人の人生を大きく左右していることも読み取れる。
こんど「私が20歳の頃」を、このコーナーで書いてみようと思う。

以下はインターネットで調べたものです。
http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/~ctakasi/hatachi/
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ーまえがきと目次と書評ー
                新潮文庫ー781円

「私は何のために生まれて来たんだろう」「あの人の運命を決めた出来事とは?」
――二十歳のころの生き方が、その後の人生を決める。
立花ゼミ生が熱い思いで突撃取材! 安保闘争、バブル崩壊、オウム真理教事件、NY同時多発テロ
……世界が再び混迷の時代に突入する1960〜2001年に「二十歳のころ」
を迎えた多士済々39の足跡。
二十歳のころのインタビュー集

目次
 赤川次郎/秋山仁/安部美知子/石弘之/板倉聖宣/糸井重里/伊藤影明/
 茨木のり子/エリック・ハイドシェック/大江健三郎/大杉正明/小川国夫/
 小川三夫/
 鬼沢修二/加藤恭子/加藤登紀子/加藤尚武/神谷郁代/萱野茂/川上哲治/
 黒柳徹子/小松正規/阪口浩一/坂本龍一/崎田昭夫/佐々木力/佐藤学/
 下平作江/ジョージ川口/妹尾河童/曽野綾子/滝本太郎/立花隆/
 タン・スリ・H・M・カティブ/筑紫哲也/恒成正敏/鶴見俊輔/永沢光雄/
 中松義郎/成瀬豊/二木てるみ/西和彦/野田秀樹/萩尾望都/橋爪大三郎/
 バーテンダー/樋口可南子/日比野克彦/福島瑞穂/古川昭夫/
 ヘンリク・グルデモ/牧野信雄/真智・F・デイルワース/松本零士/水木しげる/
 水島涼子/元オウム真理教信者/森毅/山崎章郎/山田太一/山藤章二/
 横尾忠則/吉川弘之/吉田勝二/吉永吉正/米長邦雄/和田耕一/輪波孝禧 
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ー例えば、山藤章二
今の知恵で二十歳に戻れば、効率のいい生き方をすると思うけど、
そんな効率のいい生き方が幸せとは僕は思わない。徒労と無駄の連続だったけど、それが筋肉とか能力、精神的な力を鍛えてくれたと思うね。 (P596)過去というものが肯定的に捉えられるのは、今が充実しているからなのだろう。終わってしまったことを変えることは出来ないが、終わってしまったことをどう捉えるかはこれから変えてゆくことができる。過去そのものは時間の中に閉じ込められているが、過去の持つ意味は常に未来に開かれている。

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生きる力を与えてくれた本, 2002/03/13
レビュアー: 銀杏並木 (プロフィールを見る)   京都府 Japan
30歳を目前にしてこの本を手に取った。年齢なんて関係ない、と思いたい一方で、人生にはタイミングや限りがある、という感も否めなくなってくる年頃。「二十歳」に戻ることはできなくても、何かヒントが欲しい。−−−読後の印象は「この人のここが」ではなかった。登場する人々ひとりひとりが私に見えない生きる力を与えてくれた。
前向きに生きること、努力することの素晴らしさを教えてくれた。とても感謝している。ただ、立花隆もことわっていることだが、有名無名、老若男女、といいながらも、人選に偏りがある感も否めない。『東大生の興味』と『それに快く応える取材対象』があってはじめて成立するインタビューなのだから、これは当然のことであり仕方のないことかも知れない。また有名人に関し!!てはある程度読み手と書き手に共通の認識があるのだから相互理解がしやすい。有名人の存在そのものが媒体になっている、という感覚を初めて覚えた。新聞雑誌にさりげなく載っているインタビュー記事が
(良い悪い、真偽のほどは別として)いかに洗練されているか、
しかしステレオタイプになりがちなものかいうことも改めて実感した。
本をつくるということ、伝えるということについて考えるうえでも興味深い本だと思う。
この本では人物が生年月日順に並んでいる。順を追って読んでいくと、
時代背景もだんだん移り変わっていっておもしろかった。
50音順に並んでいなくて本当によかった。
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すごくためになる!, 2002/03/03
レビュアー: 果歩 (プロフィールを見る)   兵庫県篠山市
今、まさに二十歳前後の人にぜひ読んでほしい一冊。

二十歳前後というのはどの人にとっても人生で一番大切な時期。
それは自分を発見する時期であり、自分の生き方を発見する時期である。
それ故にこそ、一番悩みの多い時期でもある。誤りを犯しやすかったり、
自分を過大評価または過小評価しがちな時期でもある。人生の選択をせまられながら選択できない時期でもある。
「二十歳」という、その人の人生が不定形の塊からある形をなしていく過程での最もクリティカルな時期を上手く通過していくためにも、この本を読んでいろんな人の二十歳前後を知って欲しい。
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この課題への入り口は、耳をすますというところにあるように思われる。
花隆とそのゼミナールの学生たちによる力作『二十歳のころ』もまた、大学の教育実践において、耳をすます技法−人の話を聞き、それを自分の身体のなかで自らの体験と共振させ、編集するプロセス−に取り組んだ結果の果実である。
 本書では、68人の「有名無名」の人々の20歳前後の経験がインタビューによって引き出されている、いわばライフヒストリーのアンソロジーである。
 立花隆の威光がバックにあるとはいえ、対象となった人々は、
大江健三郎、川上哲治、黒柳徹子、筑紫哲也、鶴見俊輔、樋口可南子氏などそうそうたる
メンバーである。それぞれの20歳前後の経験が多種多様で読み物としても面白い。
 輝ける秀才だった科学史家の佐々木力氏のような人生もあれば、
東京都の教育委員に委嘱された将棋の米長邦雄氏が20歳のころ「悲願千人斬り」といって千人の女性と寝る目標に向かって邁進していたことを知ることもできる。
インタビュアーによってどのような語りが引き出されるかが決まる。
ライフヒストリーでは、ある人の業績そのものではなく、業績を生み出した
深い背景がさまざまな切り口で立ち現れてくる。
この企画では、20歳前後の学生がインタビュアーであるということが、
対象者が胸襟を開いて語ってくれるというプラスの面に働いたようである。
それにしても、人の人生は面白い、そしてまた人生が物語られるプロセスは、私たちを惹きつけてやまない魅力をもっている。

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