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2003年04月07日(月)
現在も着ている礼服は忘れもしない記憶がある。 ちょうど30年前になる。 父が「あと2週間の命」と医者に宣告された直後に母にいわれて、 「村田仕立て屋」に、父に解らないように出かけて、つくったものだ。 今でもしっかり冠婚葬祭に着ているが、全く古い感じがしない。 私が子供の頃に注文服も扱っていた頃から出入りしていた仕立て職人で、 腕がよい人だった。
年に4回位、平均して着ているとしても、120回でしかない。 それも大体が半日だから、そういたむものではないが。 しかし身につけるもので30年も使っているものは勿論これだけある。 まだまだ十年以上は使えそうなので、一生ものである。 ということは体形が30年変わってないということだ。 当時は体重が56キロ、ウエストは76センチ。 現在は60キロ、ウエストは79センチだ。 ズボンの腰周りを20年前に直したが。こうなると愛着がわくものである。
話は変わるが、 その時もしかしたら、「父は勘で注文にいっていることを知っていたので はなかろうか?」とこの文章を書いていて気づいた。 何か生々しい話になったが、私が死んだ時にお棺に入れてもらおう。 嬉しいとき、悲しい時に着ていたものだからだ。
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