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2002年10月06日(日)
何気なく本を読んでいて、自分が事業を通して得た実感が、 ずばり書いてあることがある。そのうちの一つが下記である。 山本周五郎の「青べが日記」の一節である。
ー幸運を望むものよ、お前は3つの事しか為さないのに 10の結果を望んでいる間は、幸運は来ない。 幸運を望む男よ、お前が2つの結果を得る為に、10の事を したら必ず、幸運は来るぞ。 貧乏をしても、出世していく友に遅れても、本当の仕事(為事) をこつこつやっているこの力強さ。 白蟻が大黒柱を如何にしてガランドウにするか己が知っているー
事業をしていると、この闘いだ。 2の結果を得る為に10の努力をしてもマイナスになるのが事業の 恐ろしさだ。 「しない方がずっと良かった」という結果との闘いである。 「本当の仕事」をしているつもりが、虚の仕事をしてしまう。 「本当の仕事」をきっちり見つけなくてはなるまい。
知識と情報と経験不足から、それらは起因する。 新しい事態に対する判断を、常に不足状態の能力の中で求められる。 経営は相撲の喩えでいうと「14勝1敗より、8勝7休」 でなくてはならない世界であり、一敗は致命傷になることが多い。
情報と方向が正しいなら、1の努力でで10の結果を得る事が可能な時代でもある。 情報化社会でその傾向がより強くなっている。 現代の不幸は最小の努力で最大の成果ー効率を求められることである。 人間の気持ちまでも効率を求めてしまう事が、不幸にしてしまう。
好きということは最大の努力に対して、それ自身が楽しいことだ。 好きという事と有利という事を混同してしまうことが、人間を不幸にする。 好きの事を有利にする事は可能だが。
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