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2001年10月19日(金)
事業を興そうとした時、まず問題になるのが事業資金である。 俗に言う種銭である!これが硬くないと芯にならない。
資金の芯が甘くなると、事業そのものが甘くなる。 二代目とか婿養子が事業で失敗するのが、それが解ってないケースが多い。
松下幸之助しても、中内功も出発点でそれなりに財産があった。 全くなかったのは私がしっている範囲では、山種証券を興した山崎種三と、 国際興業を興した小佐野賢治と、ニュー大谷の大谷某ぐらいだ。
そのくらい種銭をつくるのが大変で時間がかかる。 20歳の頃読んだ山崎種三の自伝がおもしろかった。
「米屋小僧をしていた時、鼠を捕まえて警察に持っていくと僅かな報奨金が もらえた。米屋なのでいくらでも鼠がいる、毎日鼠とりで捕まえ警察に持って行った。 親方の許可を得て、その金でヒヨコを買った。落ちている米をヒヨコにやり育て、 鶏から卵をとって、それを金に変えこつこつ貯めた。それを元手で成長しそうな株を買った。 そうしてそれを拡大して株師になり株の取引会社までつくった」
それをよんだ時、ハッとした。 父親が恐らくその話を知っていたのではと思ったからだ。
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