堀井On-Line



[164] 目的と手段

2001年09月28日(金)


目的の達成の為の手段’がときとして逆転してしまうから面白い。

‘手段の目的化’に転化してしまう。旅館やホテルの二代目にそういうのが多い。

営業の為のゴルフを始めたのが、いつの間にかゴルフが目的になり、

営業が反対に手段になってしまう。

何処でもある話と同時に,自身にも過去に数え切れないほど経験がある。

手段を楽しむ事は大事な事だ、そうでなくては目的は果たせないといっていい。

といって目的を忘れて手段に没頭してしまうのが、人間の人間たるゆえんである。

以前‘ダンスと歩行’という文章を書いたが(後記)まさしくその喩えがピッタシである。

目的は達成したと同時に次の目的の手段になる。

ドアについたら次の部屋のドアへの出発点になる。

至近の例で旅館の二代目が商工会議所の部会の長に選ばれ、

イベントにウツツをぬかし廃業に追いこまれた例。

どこかの街のことだが、やはり二代目が青年会議所理事長になり‘街の活性化’

とかを政治家やゼネコンに煽てあげられ、真にうけて社長業を放棄・・・・・、

いまや????とか。まあこれだから娑婆は面白い。

目的が何かも解ってないから、手段が出てこないのか。そう考えれば彼にとって

逆転も何もないのか!そのあたりが本当のところか?


ーー他人のことをいえた事か!どこかの馬鹿(私のこと)、

自画自賛のホームページにウツツをぬかし、つまらん事を飽きもせず毎日書いて。

馬鹿の脳内をさらけ出し恥さらして!−カミサンには冷笑され・・・・。ーー

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H0609歩行とダンス

 丸山圭三郎と黒鉄ひろしの対談集で“歩行とダンス”という二人の対話が面白かった。

“ドアにむかって歩いていくのが歩行、これは手段である。ダンスはドアに向かわないし

、その行為そのものが目的である。

それではドアに向かってダンスをおどって行く事はありうるか!?ありうる!”という。

非常に含蓄のある面白い内容である。人生、仕事、学問すべてにあてはまる内容である。

今回の仕事(第二新館増築)の最中にこれをよみ、“よしこの仕事とチーク・ダンスをして、

ドアまでいってやれ”と一人笑った。

大手商社に勤めている友人と酒をのみながら右の話をしたら、本人いわく“私はさしずめ、

ホーク・ダンスだな!。好きな奴もいやな奴も次々と仕事仲間でまわってくる。

それも楽しそうな顔をしながら手に手をとっておどる妙味!”当意即妙であった。

ドアに向かっての歩行なら誰でもできるが、それをダンスとしてリズムをとりながら

パターンをマスターし、かつ楽しみまで高めてドアに向かう事となると誰にでもできない。

ついついドアを忘れたり、ダンスを忘れてしまう。ダンスを忘れある年令に達して愚痴を言って

いる人が何と多い事か。そしてその反対に逆の人も。

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