股・戯れ言
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ユルマン歓迎三国志

常々、自分のことは下世話な人間だと思っていたが、今週の火曜の自分は特に下世話であった。断言してもいい。
会社のボーリング大会を欠席して、こんなイベントに行ってきたのでした。


>パラダイステレビpresents
>「美少女アイドルがおま○こを賭けて対決!!〜おま○こ三国志〜」
>パラダイステレビの人気番組「おま○こ対決」がプラスワンでの公開収録決定!
>入場客vs美少女アイドル&おま○こ武将とのおま○こゲーム対決!
>負けた女には、屈辱の公開おま○こ罰が…。
>アナタもエロになれ!!馬鹿になれ!!
>【出演】美少女アイドル3人
>【おま○こ武将】DJ急行、セラチェン春山、マッスル坂井、大坪ケムタ
>Open18:30/Start19:30
>前売\1500/当日\1700(共に飲食別)女性入場無料!!
>http://www.paradisetv.co.jp/


あんまり人に言えることじゃありませんね、このタイトル。内容がわからないようでわかるな。わかるようでわからないけども。
某友人に「説明文読んでもどんなイベントなのかさっぱりわからねーよ」と言われました。のちに「5回読み返してやっとわかった」らしいが。
しかし会社のオリエンテーリングを断ってまでもおま○こ(読み方はおまるこ)を見たかったのか、というとそういうわけではなく、まあ司会者とか出演者が友人だったから、というのと女性無料というだけの理由。しょぼい理由で申し訳ない。
プラスワンのエロイベントで女性無料というと「バカAV専門学校」がありますが、そういうイベントは結構女性率が高いので今回もさぞかし女性率が高いんだろーなーと思っていたのだけど入ってたまげました。

会場は満員なのに女性は自分含めて3人!
しかもそのうちの1人は美少女アイドルのプロダクション関係者の模様!

無性に「チンコがついてなくて悔しい/恥ずかしい」と思っちゃったよ。
AVのように性交モロ出しをするわけではないので、バラエティ感覚で見られるから、女性率はAVイベントより高いと思っていたんだがなー。エロとバカは女性の中ではどうも同居しないなあ。どうしてもエロ>>>>バカだ。エロ=お文化なとこあるからな。エロ=バカだと「下世話、下品」という認識があるからなー。冗談じゃない、エロなんてうんこと一緒だ。下世話で汚ぇけどなくなってはいけないもの。エロ>>>>バカと思っているから便秘の女が多いんだよう(ウソ)

で、肝心の内容ですがエロじゃなくてほとんどバカ。
「エロエロ単語検索山崩し」だの「マッチに一発で火を点けられるかゲーム」だのをやるんだが、負けると美少女たちがオッパイ丸出しになってエロ罰ゲームを受けるという単純構造。このゲームがとことんバカでたまらない。「ビッグ・電マック」という罰ゲームでは某ファーストフードチェーン店のピエロのような人気者の格好をしたドナルドならぬ「オナルド」が出てきて女の子に電マを当ててたし、「RUN・電・MC」という罰ゲームでは黒いTシャツに白いビニールテープ三本を貼り付けたニセアディダスTシャツの3人組(ひとりはなぜか外人)が電マ片手に出てきて、「セイ・ホーオー」と掛け声をかけては女の子に電マを当てがうという。これをバカと言わずになんという。
「ハンカチ王子」という罰ゲーム(ローターをボールに見立てて、女の子に当てがう)の時に出てきた罰ゲーム執行人の白いシャツには
「WA・SEX・DA」
という文字がテープで貼ってあったから。ワセックスダて!ハンカチ王子じゃなくてスーパーフリー和田サンだろ!


そのあまりにもバカなエロゲームっぷりに、私が思い出したのは「殿様のフェロモン」の「ハケ水車」でありました。バカで下世話で下品でおもしろかったなーああ、「A女E女」も思い出した。テレビ埼玉でやってた「艶艶ナイト」も思い出したわ。ギルガメに関しては言うまでもない。私が10代の頃に親の目を盗んでテレビで見倒した深夜番組たち。
以前、「90年代に私が狂ったように見たりビデオに録ったりしていた深夜の音楽番組たちはいつの間にかテレビから姿を消した」というようなことを書いたけど、深夜のエロバカ番組たちもいつの間にかテレビから姿を消していたんだった。バカでエロなだけに「消えるなんて!さみしい!」「撤回反対!」というような感覚がないのはお見事。エロはインターネットやAVに向かってより過激によりあけすけに進化しているわけだが、エロでバカというバラエティ/エンターテイメント=下世話はすっかり廃れたのだと思っていた。
というより忘れてました。なぜなら20代になって飲み屋でエロでバカな話をさんざんするような環境に自分が移行したから。テレビにエロバカを期待しなくても自分の周りでさんざんエロでバカで漫画みたいなことが起こるようになったから。テレビじゃない場所にある、エロとバカ溢れるところ(主にロフトプラスワン)に足を運ぶようになったから。
そして何よりも、これは私に限った話ではないと思うんだが、「エロ」と「バカ」は切り離されて考えるようになってきているのだ。
これはエロとバカだけの話じゃない。あらゆるジャンルが独立して扱われるようになってきているんである。
先述の深夜の音楽番組が地上派テレビから消えたのはMTV、スペシャなどのCSという「専門チャンネル」が登場したから。今は「見たいものだけ/興味があるものだけチョイスすればいい」んである。バラエティもまた然り。エロとバカも「エロが見たければエロチャンネル(あるいはAV)を見ればいい」「バカが見たければお笑い専門チャンネルを見ればいい」というようになっているしな。
見たいものだけを見ればいい、手の届く範囲以外のものは手に入れなくていいてのは便利になったと思えるが、なんだかなあ。私は何もかもをバラエティにした90年代のテレビに多大な影響を受けて育った。バカだの教養がないだの思ってもらって結構。どうしても見たい番組が始まるまで、さして興味のない番組を見ているうちにそっちがおもしろくなってしまった、なんてこともよくあった。今のようにHDDがあるわけでもないんでビデオを録ろうとしたら他の家人がすでにビデオ録画予約していたため必死で夜中起き続けてテレビを見続けたこともあった。だいたい私が殿フェロ見るようになったのはビートUKという番組をみるために起きていたからだし。(ビートUKの前にやってた確か)
なんというか、そういうごった煮感、あいまい感が好きだったのだよ。今も好きなのだよ。それが刺激的だったのだよ。
90年代的な言葉で言うところの「ミクスチャー」ってやつですか。
ミクスチャーなんてかっこつけすぎか。「ぬるさ」で十分かもしれん。そう、90年代はぬるい時代だったんだ。
90年代的なぬるいバラエティの頂点にいたのが中山ヒデだった、と書いたのはナンシー関だったが、そんな中山ヒデ的ぬるさが90年代の当時はイヤでイヤでたまらなかったけど、かといって一気にシビアな締め付けをするわけでもなく、ぬるくゆるく先送りし続けていたのがホントはとても居心地よかったんだろーなーおいら。やっぱりおいら、90年代的ゆるさじゃないとダメなんだ。(いや、中山ヒデは今も嫌いだけど)
90年代は当に過ぎ去り、もう2006年であるわけだが、過激やあけっぴろげ、シビアぶり、そして細分化が横行するこのご時世においては、「おま○こ三国志」はゆるくてぬるくて刺激が足りないと思う人も多いかもしれない。しかしこんな曖昧があってもいいじゃないか。こんなゆるさがあってもいいじゃないか。お文化の匂いがゼロであっても結構じゃないか。
90年代の大皿ごった煮ぶりに比べれば微々煮くらいかもしれないが、私はこんなバカならいつでも大歓迎だ。
人間なんて所詮バカで下世話なんだから、かっこつけたりストイックになったり必要なんて全然ねえぜ。エロなんて軽くてナンボ。ゆるくてナンボ。あらゆる事は笑い飛ばせてナンボだ。実際には笑えないことばかりなんだから、せめてテレビの中くらいは。




ちなみに「おま○こ三国志」はスカパーのエロ専門チャンネル「パラダイスTV」で放映中の
「美少女アイドルがお●んこを賭けて対決!エロエロ検索山くずし」
という番組の公開収録企画でございます。
ってCSじゃねえかよ!細分化されたテレビでの企画じゃねえかよ実は。
そりゃそうだろう、地上波テレビじゃおま○こなんて言えんわ。
2006年10月29日(日)

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