もんすん日記

2008年02月01日(金) 人生の手綱を放すな

篠田節子さんの「ゴサインタン」を読んでるけど、半端なくぶっとんだ話で滅茶苦茶面白い。
40歳過ぎても結婚相手の見つからない豪農の息子が、数百万円払って業者からネパールのお嫁さんを迎え、そのネパール人女性が来た日から、彼の破滅、彷徨、そして再生が始まるというお話。

この人の作品はストーリー展開に行き過ぎた感があるんだけど、ディテールが緻密なので飽きさせないししらけない。そしてその行き過ぎた感がなんだか心地よいんだよね。どの作品もモチーフ自体がすごく好きで、不完全な主人公に感情移入してしまう。読書って愉しい、と思わせてくれる。
彼女の作品はエンターテイメントに分類されるんだろうけど、一部の気取った純文学よりなんぼも哲学的。

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高校時代の友人が3月に無痛分娩を控えてるんだけど、無痛と言った途端にまわりから非難ごうごうなんだって。
その非難ごうごうの内容が、麻酔の危険性とかそういう理由ではなく「痛みを経験しないと子供に愛情がわかない」とか「大和魂で痛みくらい乗り越えないと」「日本人なのに自然分娩じゃないなんて」というお馴染みの精神論らしく、もう聞いているだけで友人が気の毒で気の毒で仕方ない。頭ごなしに自分の考えを押し付ける、そういう輩には本当にうんざり。きっと無痛分娩の何も知らず、寝ている間に生まれてくるとでも思っているんやろうな。

私も出産のとき、飛び込み出産で同室だった女性に、「あなた無痛なん?絶対2人目は自然にせなあかんで、絶対この痛みを経験しないと!」としつこく言われたのだった。なんかそれって「私の経験したこの痛みを避けられる人がいるなんてずるい」と露骨に言っているようだった。
この人は歯の神経抜く時も麻酔は使わないんやろうか。

自然分娩だって、無痛分娩だって、水中出産だって、それぞれメリットデメリット、それにリスクがある。
皆一生懸命調べ、考えて選択しているのだから、他人の選択に対してよく調べもせずに、自分の選択を押し付けてくるような人からは一目散に逃げないといけないと思う。相手にしているだけ無駄なんだよね。

そして自戒もこめて。
友人や家族や自分が大切に思っている人が悩んで選択したこと、考えていることはちゃんと尊重してあげること。簡単に批判しないこと、自分の考えを押し付けないこと。
これを気をつけるだけで、夫婦関係もだいぶうまくいくようになった気がする。
特に、妊娠〜出産を経て、しっかり二人三脚できるようになった。
なんか話がずれちゃったけど、友人には自分の選択に自信を持って、外野の言うことは右から左〜で乗り切ってもらいたいなと思っている。


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