泥沼
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兄貴は4大だから、同じ状況なのね。 母が写真くらいとったらって言ったそうだ。 (しかしたぶん他にも何か言ったかと思われる) (しかも少々気に障るような言い方でね)
そしたらさー、 金のために働きたくない。 家族のためにあくせく働くなんてまっぴら。 死んだほうが良いんだ。 仕事なんてなんだっていい。 その上母親によく3人も生んだね。
みたいな事言ったんだって。 聞いてた弟は泣いちゃったってさ。
ほんとにね! 最低だよ。
今の時期ね、みんなおんなじ様なことは思うだろうよ? 私だってじっさい似たようなことを頭によぎることはあるさ。 でも言って良いことと悪いことがあると思うんだなぁ。 いいよいいよ、兄貴にさっさと就職して出て行ってもらおうと思ってたし。 私も落ち着いたらとりあえずは家出るつもりだったけど。 あんたそんなつもりなら就職しないほうが良いね!
まぁ、同情する点もあるんだけどね。 小さいころから勉強が出来て、いつもクラスでも学年でもトップ。 そういう人間だったから。
大学受験ではちょっと挫折して国公立は入れなくて私立行ったけどさ。 それでも挫折やコンプレックスを感じることの少ない人生だったみたい? それでまぁ、今はターニングポイントなんだよね。 私より2歳上だから二十歳も過ぎてるんだけど。 これから苦しみながら大人にならなきゃいけないんだわ、兄貴は。 もちろん私もだけどね。 出来のいい母親と兄貴の存在が、私のコンプレックスを肥大させる役を担ってきたと思う、結構ね。 家族ってのはそんだけ影響力が強いわけだよ。 でも、自分で言うのもなんだけどね、私はなんに関しても出来が悪くて、 褒められることもなくて、コンプレックスのかたまりだけど。 それだけ強かなところもあるわけなんだよね。 まさに踏まれた麦は強い。ってやつ?(それでもまぁ比較的温室育ちだけど) でもうちの母は平等からね。それにだいぶ救われているとは思う。 勉強が出来るとか几帳面だとかについて、比べたり引き合いに出したりはしたけど、決して贔屓はしなかった。 ほめはしないが頭ごなしにけなしもしない。 自分が何でも出来ることを自覚している。 とても男性的な部分のある女性だ。 私が屈折しきって立ち直れない人間にはなっていない(と思う)のは母のおかげだね。 もちろん、傷つけられたこともたくさんある。 でもすべては過去で、良くも悪くもない、かけがえのない経験。
で、まあ苦しまなきゃいけない私たちなわけだが。 自分が辛いからって他人に当たっていいというのは大間違いだ。 自分が苦しいなら他人も苦しむべきだというのは甘ったれた自己中心的な思い込みだね。 時には自分の中に抱えて耐え忍ぶべきときもある。 言うべきことと言わずにおくべきこと。 ちゃんと見極めなければいけない。 それは私にも言えることだ。とても思い当たることがいっぱいある。 何気ない一言、そのときは本音だとしてもそれは一時の感情だから。 自分が辛いときも、他人に対して冷静に接することが出来る。 そんな人に、やっぱりなりたいと思うね。
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