なんの因果か、最近は行政計画の実効性について調べ物をしているので、行政や誠治の、ではない、政治の本を読むことになり、正直ちょっぴりしんどいです。しかしたまには隣接分野のことも知らなければなりません。いつまでも尊敬する後輩のSくんに頼ってばかりはいられません。彼もなにかと忙しそうですし(たぶん)。行政計画といってもいろいろあるとは思うのですが、さしあたっては全総について調べているところです。戦後史全般に極めて弱いのでぜんぜん知らなかったのですが、全総は戦後のインフラ整備においてかなり影響を持ったということになっているそうですが、その根拠法である全国総合開発計画法というのが最近なくなったんだか改正されたかなんだそうで。五全総も五全総とは言わないらしいです。
それはともかく、中央官庁が作った「計画」が、いかに地方政府に対する誘導優遇策を持っていたとしても、そんなに地方政府が都合よく従うものなのであろうか、というのが今回のひとつのポイントです。行政学の本によると、従うように計画を作っているのだからアタリマエ、ということのようですけれども。となると、「計画」に合うような予算措置が取られるのも、予算措置が出来るようなものだけ計画に書き込んでいるからアタリマエ、ということなんでしょうか。しかしなんだってそんな仕組みになったんでしょうか。うーむ。